一歩間違えれば命が危ない!“極限状態”の宇宙船が舞台の「SF映画」

コラム

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クリス・プラット、ジェニファー・ローレンス主演のSF大作『パッセンジャー』が3月24日(金)より公開されます。別の惑星への移住のため、5000人の人間を乗せて航行する宇宙船アヴァロン号。乗客たちは冬眠状態のまま目的地までの120年間を過ごすはずでしたが、なぜか90年も早く2人の男女が目覚めてしまいます。脱出不可能な巨大宇宙船の中、互いに惹かれ合う2人。しかしその時、宇宙船の内部では大変な事態が進行していたのです。果たして2人の運命は?

世の中に閉塞状況は数あれど、宇宙船ほど完璧な閉塞状況はないでしょう。なんといっても壁一枚向こうは絶対零度の真空です。外に出た瞬間に死亡が確定。宇宙服を着たところで、酸素がなくなったり、宇宙空間に投げ出されたりしたら、やっぱり死亡。移民船ともなると恒星間航行の最中なわけで、救助も期待できません。こういった場所で事件が起きると、即、逃げ場のない極限状態が現出することに……!

さて、今回フィーチャーするのは、『パッセンジャー』のように逃げ場のない“極限状態”の宇宙船が舞台のSF映画です。ハードSF系、ホラー系、アニメ、ネタ系と4本セレクトしてみました。

『2001年宇宙の旅』(1968年)

言わずと知れた、スタンリー・キューブリック監督の傑作です。猿人を人間へと進化させた謎の石板「モノリス」。そして数百万年が過ぎた後、月で発掘された「モノリス」は木星へ向けて強力な信号を発しはじめます。そして18ヶ月後、宇宙船ディスカバリー号が木星探査へと旅立つことに。しかし乗組員たちは「モノリス」のことを知らされてはいませんでした。やがて、船のコンピューターが異常な挙動を示し始め……。人類進化のビジョンを描いた、重厚かつ高尚なSF映画と世間では認識されているこの作品ですが、言ってしまうと中盤の展開は、狂ったコンピューター・HALが乗組員を殺しにかかるサスペンス! 5人の乗組員のうち3人は冷凍睡眠中に生命維持装置を切られて死亡。1人は船外活動中に殺されてしまいます。たった1人残ったボーマン船長は、HALを停止させようとするのですが……。結末やいかに、ぜひその目で確かめてみてください。

『エイリアン』(1979年)

こちらも超有名な、SFホラー映画の傑作です。謎の電波を受信した宇宙貨物船ノストロモ号は、雇用主との契約により、発信源の惑星の調査に向かうことに。しかしその星で、乗組員の1人が謎の生物に寄生されてしまいます。そして離陸後、彼の体を食い破って怪物が出現! 成長したそいつは、全てを溶かす強酸性の体液を持ち、人間をはるかにしのぐ怪力と敏捷性を兼ね備えたモンスター「エイリアン」でした。1人、また1人と殺されていく乗組員たち……。いやもうね、このエイリアンがキモいったらないんですよ! あんな奴らに密閉空間で襲われるなんて、考えただけでもあああああ。同作の「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」とは、実によくできたキャッチコピーだと思います。

『11人いる!』(1986年)

萩尾望都の漫画が原作のアニメーション。超難関の宇宙大学の入学試験、主人公たち10人の受験生は、廃棄された宇宙船のなかで53日間過ごすという試験に挑む事に。しかし、船内に入ると……11人いる! 11人目は誰かと皆が疑心暗鬼に陥る中、宇宙船が衛星軌道を外れ、恒星に近づき始めます。さらに、船内温度が上がると疫病が発生する事が判明。救助要請のための非常ボタンがあるとはいえ、それを押すと全員が不合格になってしまいます。そのため、彼らは独力で危機を回避しようとするのですが……。古い作品ですが、かなりおすすめです。まだご覧になっていない方は、ぜひ。

『ジェイソンX 13日の金曜日』(2001年)

この作品、ご存知ですか? 宇宙船の中でジェイソンが暴れまわるんですよ……。近未来、殺しても死なないジェイソンは、ついに冷凍刑に処されることに。そして数百年後、汚染されて人類に見捨てられた星・地球に考古学者と学生たちがやってきて氷漬けのジェイソンを発見、あろうことか宇宙船内に連れ帰って蘇生させてしまいます。あとはおわかりですね。阿鼻叫喚! しかしそこはさすがに未来、アンドロイドとの戦いでジェイソンはボコボコにされ、これにて不死身の殺人鬼も一巻の終わり……。かと思いきや、なんと蘇生装置の誤作動でジェイソンはサイボーグとして復活! 強いぞサイボーグジェイソン! なんかもうどうにでもして!……という感じの、変に面白い映画なのです。

狂ったコンピューター、怪物の侵入、疫病の発生、不死身の殺人鬼と、やはり宇宙船内には極限状況がよく似合います。しかし、なんと『パッセンジャー』はラブロマンスを物語の中心に据えているとのこと。これは今までにない、かなり斬新な発想ですね。ただ、よくよく考えてみると、男女2人しかいない閉じられた世界での恋愛というのも、かなりの極限状況なのかもしれません……。

(文/ハーバー南@H14)

<作品情報>
『パッセンジャー』
3月24日(金)全国ロードショー
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

記事制作 : H14

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