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浮気発覚だけではおさまらない!? スマホで“秘密バレる恐怖”描いた『おとなの事情』

コラム

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現代人にとって欠かすことのできないアイテムであるスマートフォン。それは個人のあらゆるプライベートな情報も詰め込まれたブラックボックスです……。そんなスマホをあなたは他人に全てさらけ出すことができますか? スマホを親友や大切な人に公開する“ゲーム”により暴かれていく様々な秘密。そういった現代ならではの、スマホと秘密がテーマとなった映画が、3月18日公開の『おとなの事情』です。

通知が鳴る度に暴露される秘密

『おとなの事情』は、ホームパーティーに集まった夫婦3組とその友人1人、計7人の仲間たちの人間関係が、それぞれの携帯電話にかかってきた電話やテキストメッセージを共有しあうゲームによって変化していく様を描いたシチュエーション・ドラマです。

メールをこっそり見られて浮気がバレるというのは、昔からよくある話。しかし、この映画で行われるゲームのルールはまさかの“強制公開”です。互いの信頼を確認し合うためとはいえ、このゲームで戦々恐々としない人間なんて存在しないのでは!? 実際に登場人物の中に浮気者の男がいますが、ゲーム開始直後から気が気でない様子。スマホの通知に動揺しまくりで、見ていて思わずクスッとなってしまいます。果たして彼はどう取り繕うのでしょうか。

しかし、浮気の発覚程度ではおさまらないのが『おとなの事情』です。夫婦仲を引き裂く秘密だけでなく、幼馴染である男たちの友情すら粉々に壊してしまう秘密も暴かれていきます。皆さんのスマホは、“中を見られたら破滅”なパンドラの箱と化していませんか?

イタリアの映画賞にてW受賞

『おとなの事情』はイタリアのアカデミー賞と言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、作品賞・脚本賞のW受賞を果たしたうえに、劇場で28週間の驚異的なロングランを記録するといった素晴らしい評価を得ています。なぜこれほど人気作品になれたのでしょうか。

『おとなの事情』の一番の魅力はやはり脚本です。監督であるパオロ・ジェノヴェーゼを含む5人で脚本が練られました。基本的に7人を中心に96分間、ホームパーティーを舞台に物語が進行していきます。彼らが集まるその1室でテンポよく話が進み、次々とスマホによって秘密が明らかになっていくため、スクリーンから目を離すことができません。おかげで劇中は退屈することなく、むしろあっという間に感じられてしまいます。

ラストで明かされる物語最大の秘密とは?

スマホによって暴かれていく秘密と、それによって崩れていく人間関係。果たしてその結末はどのようにして幕を閉じるのか。予想外の結末は少々難解ですが、理解すると「あ、そういうことだったのかっ」となること間違いなしのラストとなっています。そしてそのラストに向けて、劇中ではいくつもの伏線が散りばめられています。どうか、注意深く映画を楽しんでみてください。作品に入り込むことで、あなたもホームパーティーに招かれた“8人目”として、ゲームを見守っているような感覚を味わうことができるでしょう。

夫婦の愛が試される96分間、その行方を観に劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。ただし、カップルで観に行くなら覚悟をしておきましょう……!

(文/上野澪@HEW)

記事制作 : HEW

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