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キングコング“金髪美女”好き!? コングの恋愛遍歴

コラム

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「キングコング」の新たな映画が公開! その名も『キングコング:髑髏島の巨神』。予告編では様々なモンスターが登場し、もちろん真打キングコングも大暴れ。今までのキングコングとはちょっとベクトルが違う、スペクタクル的な面白さを予感させてくれますね。
「今までのキングコングだって特撮スペクタクル映画だろう?」とおっしゃる方も多いとは思いますが、あえて言いましょう、「歴代の『キングコング』は、愛の物語である」と。そこで今回はキングコングの恋愛遍歴を紹介します。ちなみに、『コングの復讐』(1933年)や『キングコング2』(1986年)といった続編ものは除外します。まずは『キング・コング』原典のストーリーを説明しておきましょう。

映画撮影のために知人の船に乗り込み、絶海の孤島「髑髏島」に向かった映画監督のデナムと主演女優のアン。しかし髑髏島到着後、キングコングへの生贄とするため、アンが原住民にさらわれてしまう。コングに連れて行かれたアンを追って捜索隊が島の内部へと足を踏み入れるが、そこは恐竜の跋扈する恐ろしい世界だった。捜索隊はほぼ全滅するも、かろうじてアンは助け出され、追ってきたコングもなんとか捕獲。デナムは、コングをニューヨークに連れ帰って見世物にしようとするのだが、ニューヨークでの興行初日、カメラのフラッシュで興奮したコングは鎖を引きちぎって逃走してしまう。アンをさらい、エンパイア・ステート・ビルを登りはじめるコングだったが……。

報われない一方通行の愛……。『キング・コング』(1933年)

まずはオリジナルの『キング・コング』(1933年)。ヒロインのアン・ダロウを演じたのはフェイ・レイという女優さん。この作品の絶叫演技が評判になったため、元祖「スクリーミング・クイーン(絶叫女王などの意味)」と呼ばれているとか。そう、最初の『キング・コング』では、ヒロインはコングを怖がって絶叫しているだけなのです。コングからの、完全なる一方通行の愛。実に報われない話ですね。
そしてラスト、ビルから落下して死亡したコングを一顧だにせず、想い人の胸に飛び込むアン。その姿を見て我々もてない男は「そういうもんだよな」と、妙なリアリズムとたっぷりの悲哀を感じたのでした。少なくとも筆者は感じました。……ちなみに2004年、フェイ・レイが96歳で亡くなった日に、エンパイア・ステート・ビルは15分間消灯して彼女を追悼したということです。

友だち以上、恋人未満の関係!?『キングコング』(1976年)

続いては『キングコング』(1976年)。こちらは、製作当時の「現代」が舞台になっています。そのため、大筋はほとんど一緒ながらも枝葉の部分は多少違っていて、島に向かう理由が映画撮影ではなく油田開拓のためだったり、最後にコングが登るのもエンパイア・ステート・ビルではなく世界貿易センタービルだったりします。ヒロインのアン・ドワンを演じるのはジェシカ・ラング。この作品でのアンは、最初こそ怯えているものの、徐々にコングの優しさに気づき、彼を理解するようになります。
ただ、あくまでも理解を示すだけであり、決して愛情を示しているのではないところがミソ。「いい人だと思うけど、恋愛の対象じゃないの」と困り顔でフラれたことのある全国の“いい人”たちは「そういうもんだよな」と、変なリアリズムと一抹の悲哀を感じたのでした。少なくとも筆者は感じました。……しかし、死ぬ間際に惚れた女に涙を流してもらえたこのコング、33年版と比べると相当な幸せ者だと思います。

ヒロインもベタ惚れのラブラブっぷり!『キング・コング』(2005年)

ピーター・ジャクソンが満を持して送り出した2005年版。舞台設定はオリジナルと同じ1930年代です。映像表現やら何やらがとてつもなくパワーアップしているこの作品ですが、唯一の難点は長いこと(約3時間)でしょうか。面白いんですけどね。
さて、こちらのアンはナオミ・ワッツが演じています。これがもう……、コングとベタベタしちゃってるんです! ラブラブです! 一方通行どころか、「アンの方がコングに惚れてるんじゃないか?」というレベル。映像も時代考証もリアルなのに、そこだけとってもファンタジー。これならばコングも思い残す事なくあの世に旅立てたことでしょう。


金髪の美女に惚れてきた歴代のキングコング。それは東宝の『キングコングの逆襲』(1967年)でも例外ではなく、やはりヒロインは金髪美人でした。今度の『キングコング:髑髏島の巨神』にも金髪の女性カメラマンが登場しているようですが、彼女はやはりコングに惚れられてしまうのでしょうか。それとも、恋愛要素は完全になくなってしまっているのでしょうか? 気になる真相は劇場でぜひお確かめください!

(文/ハーバー南@H14)

記事制作 : H14

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