文=鈴木元/Avanti Press

新日本プロレスの真壁刀義が、日本語吹き替え版の声優を務めた米アクション大作『キングコング:髑髏島の巨神』(3月25日公開)。自身も“暴走キングコング”の異名をとり、ラフファイトを身上とするが、ハリウッドの最新技術によって現代によみがえったキングコングには「モンスターの実力を目の当たりにした」と大絶賛。全編クライマックスの魅力について、大いに吠えた。

「コングをやるつもりだった」声優へのオファー

声優のオファーを受けた際は、「マネジャーに、最近のキングコングはしゃべるのか? って聞いたんだよ。『しゃべるんじゃないですか』って言うから、どんな感じでしゃべるのかなあって」と、コングをやるつもりだったと豪快に笑い飛ばす。もちろんそんなはずはなく、コングたちが棲む髑髏島(どくろとう)の調査隊に加わる米兵士レルス(ユージン・コルテロ)を担当した。

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『キングコング 髑髏島の巨神』一番左が米兵士レルス(ユージン・コルテロ)
3月25日より丸の内ピカデリーほかにて3D/2D/IMAXロードショー
(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

洋画の吹き替えは、初挑戦だった2015年『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のリクタス役以来、約2年ぶり。だがその間、『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』『鷹の爪8~吉田くんの×ファイル』などの人気アニメで声優としても研さんを積み、「小手先でやると、俺くらいのレベルだと絶対にうまくできない。軽く聞こえちゃう。だから大きな声を出すにしても、気持ちを入れると言葉に魂がこもる。そういう感じを思い出せたので、自分的には良かった」と自信ありげだ。

キングコング史上「一番すごい」という見どころは!?

これまで幾度となく映像化されているキングコングの中でも「今回が一番すごい」と太鼓判を押す。「飛んでいるヘリコプターをジャンプしてつかんだり、怒らせたら多分こんな感じなんだろうなという動きが素晴らしいから迫力がある。しかも、人間だったらどうするかということに対し如実に知能を使っている。キングコング元来の強さだね」と、その俊敏さと戦術を絶賛する。

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『キングコング 髑髏島の巨神』3月25日より丸の内ピカデリーほかにて3D/2D/IMAXロードショー
(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

ならば、プロレスラー・真壁刀義ならどう戦うか。「百戦錬磨の俺としては、力比べでねじ伏せますね」と力こぶ。直後に、「158トンだよ。勝てるわけないだろ。つぶされて終わりだよ」と1人ノリツッコミを見せ、「敵に回したらヤバい。味方になってほしい。リングに上がれるかは難しいけれど」と冗談めかす。

この抜群のトーク力がテレビのバラエティ番組などで人気を呼び、スイーツ通としても知られブログ「スイーツ真壁の甘ったれんじぇねぇ!」も好評。マルチな才能を発揮しているが、すべてはプロレスのための広報活動だと自負する。

「そういう番組に出ると、プロレスファンも見ているということ。そうしたらプロレスの底辺も広がるだろうって。もちろんプロレスラーとして最大限に暴れて結果を残し、いろんな番組をねじ伏せる。それが俺らに任されていることだと思っている」

『キングコング』で本気見せた役者・真壁の「直虎」でも快進撃

そして今年は、プロレスラーとしてデビュー20周年を迎え、2月21日に記念興行を行った。だがそれも、「単なる通過点」と言ってのける。

「ひとつ息を整え過去を顧みる瞬間であって、それを過ぎたらまたエンジンがかかって、ようし、やったろうかい! って思う。21年、22年とさらにすごい試合を見せてやりますよ」

滑舌の悪さで同じくお茶の間で人気が出てきたタッグパートナーの本間朋晃が負傷による長期欠場で、IWGPタッグ王座の奪還はしばらくお預けとなるが、さらなる暴れっぷりに期待がかかる。

一方で、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」への出演も決定。5月下旬からの登場で、いきなり主演の柴咲コウを手刀で失神させるという。両キングコングの活躍から目が離せそうにない。