(C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会

マルチな活躍見せる星野源、アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』で単独主演声優に挑む

コラム

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累計130万部を超えるベストセラー小説を原作としたアニメーション映画『夜は短し歩けよ乙女』が、4月7日より公開されます。主役の“先輩”の声優を務めたのは、昨年放映されたTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演して大ブレーク中の星野源。シンガーソングライター、俳優、文筆家とマルチな活躍を見せる彼が、声優としての才能も発揮しています。

監督の熱烈オファーにより出演決定

『夜は短し歩けよ乙女』は、同じく森見登美彦の小説を原作としたアニメ「四畳半神話大系」と、監督はもとより、キャラクター原案、脚本、音楽と同じ顔ぶれで制作されています。「四畳半神話大系」は、テレビアニメとして初めて文化庁メディア芸術祭アニメ部門の大賞を受賞したほどの作品であるだけに、自ずと『夜は短し歩けよ乙女』への期待値も高まります。

星野はアニメ「聖☆おにいさん」で声優経験はあるものの、単独主演は初めて。湯浅政明監督が、直接手紙で「星野さんが出てくれたら絶対に面白くなる」と熱くオファーしたことにより、このキャスティングが実現したそうです。

ミュージカルシーンもあり、歌えてお芝居もできる星野にはうってつけ。声優としての力量も十分で、“森見ワールド”の主人公としてふさわしい存在感を放っています。20通りの声色を使うことに挑戦したシーンもあり、星野の大ファンでも「こんな声初めて!」と驚くかも?

星野源、またも恋にオクテな役演じる

物語の舞台は京都。冴えない大学生の“先輩”は、クラブの後輩である“黒髪の乙女”に一方的に思いを寄せています。しかし作戦といえば、彼女の周囲を頻繁にうろつきまくり、なんとか存在に気付いてもらおうとするのみで、その迷走ぶりは“童貞くん”そのもの、といったところ。

一方、“黒髪の乙女”はというと、一見清楚な乙女のようで実は無類の酒好き。好奇心旺盛で、どんなところにも臆せず飛びこんで行ってしまう、天真爛漫なツワモノなのです。この作品は、そんな“乙女”と彼女を追う“先輩”を中心に巻き起こる、奇想天外なめくるめく一夜の冒険物語です。

思い込みや妄想が先走って、わけのわからない言動に出てはドツボにはまり、予期せぬ騒動に次々巻き込まれる先輩を、星野はテンション高く、コミカルに思い切り良く演じています。加えて、シビアな社会に取り込まれる前の“まだ何者でもない自分”を謳歌できる、大学生という特別なひとときの青春の甘酸っぱさも作品からにじみ出ています。

現実とファンタジーのミックス具合が絶妙な本作ですが、舞台となった京都の町並みの描写や、生身の男子学生の心理はあくまでリアル。現実にはあり得ないシュールな展開も「まあ、この世界の住人にとっては、世界はまぎれもなくそのように見えているのやもしれないなあ」と不思議と納得させられる力を持った作品です。

星野源ファンはもちろんそうでない人も、ロールプレイングゲームのごとく、予想もしない出会いやハプニングに満ちた本作で、縦横無尽に炸裂する星野源の演技を堪能できるはず。

(文/谷直美@HEW)

記事制作 : HEW

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