【画像】(c)NHK

百田夏菜子、女優に1歩近づいた!? モノノフ的「べっぴんさん」考

コラム

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

ももいろクローバーZ・百田夏菜子の朝ドラ初出演作となったNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」がついに最終回を迎え、モノノフ(ももクロファン)にとっては“良子ちゃんロス”が広まっていることでしょう。そんなわけで、モノノフ目線で「べっぴんさん」を振り返ってみましょう。

もんぺに“クローバー”の刺繍

映画『幕が上がる』で演出家の平田オリザ氏から本格的に演技指導を受けたとはいえ、いかんせん演技経験に乏しく、ホンモノの女優たちの中に入ってしまえば粗が目立ってしまうのは明らか。しかも関西弁を話す役柄である上に、女学生時代から結婚・出産も経験して60歳になるまでを演じるという難易度の高さに、「これはひょっとしたら大事故もあるで…大丈夫か夏菜子……」と心配する声が多数を占める中でのスタートでした。

夏菜子演じる女学生の多田良子が三つ編み&もんぺ姿で登場しただけで、嬉しかったり心配でドキドキして祈るような気持ちで見守っていたモノノフがほとんどかと思いますが、「もんぺ姿でもオシャレをしたい」という願いに、芳根京子演じる主人公のすみれが四つ葉のクローバーの刺繍をしてくれたシーンは、全モノノフがテレビの前でニヤリとほくそ笑んだことでしょう。

ももクロイメージと真逆のシリアスな展開も

仲良しメンバーの中ではムードメーカー的役割の良子ですが、とはいえももクロでの天真らんまん(というか天然ボケ)の夏菜子に比べると落ち着いた性格。戦時中という時代背景もあり、表情が曇ることも多く、トレードマークの「えくぼ」全開で“ニカッ”と笑う普段の夏菜子はなかなか見ることができませんでした。しかし、むしろそのおかげでかなり早い段階で良子が「百田夏菜子」だということを忘れたモノノフが多かったのではないでしょうか。

筆者に関しては、「多田良子=百田夏菜子」ということを忘れてから初めてドラマに没頭しましたが、良子の最大の見どころを挙げるとしたら、やはりキアリスの前身である「ベビーショップあさや」がスタートした頃でしょう。反りの合わない明美さん(谷村美月)とのギクシャクした空気、店での接客トラブル、店を辞めた後の生活苦、そしてすみれの誘いで店に復帰……と、良子にとっては見せ場満載。波風が立ちまくりでドラマ要素に事欠かない、物語としても一つの山場でした。

22歳のアイドル、波乱万丈の人生を演じきった!

中でも良子の存在を際立たせたのが明美さんでした。育ちが良くて世間知らずの良子と、貧しい生活で苦労して育ち、負けず嫌いで気難しい明美さん。明美さんは最初すみれに対しても敵意をむき出しにしていましたが、どちらかというとすみれはそうした明美さんを理解しようとするのに対し、良子はちょっと頑固なところもあり、「あの人、好かんのよ」と合わせる気がない。でもそんなところが、実はどこか明美さんと似ていて、その2人が次第に分かり合うように――。明美さんとの関係が描かれることで、女学生時代の明るく笑っている良子だけでなく、思い悩んだり、対立したり、嫌味を言ったり……「多田良子」という人間像がより浮き彫りになりました。

そして良子は、夫とのすれ違いに悩んだり、一人息子・龍一の子育てに苦しんだりと、22歳のアイドルとはかけ離れた役を(さほどの)違和感なく演じきりました……いや、でもさすがに60歳は無理があるよー。

(文/花@HEW)

記事制作 : dmenu映画

関連映画