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きらきら輝き、ゆらゆら揺れる。多感な青春を思い出す“17歳”映画

コラム

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17歳といえば青春真っ只中、青春といえば、きらきら……。17歳を走り過ぎた大人になると、そんな風に青春を思い出してしまいがちですが、ただきらきらしてばかりなんてことはなかったはずです。

そんな大人にあの頃がどんなものだったか改めて思い出させてくれるのが、4月22日公開の『スウィート17モンスター』です。主人公は妄想してばかりで、恋もそれ以外もなんだかパッとしない17歳の女子高生ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)。

自分の辛さを誰も理解していないと、母親や教師に八つ当たりする“こじらせ女子”が、唯一の味方だと信じていた親友と兄が恋人同士になったのを機にこじらせをエスカレートさせます。

そのなかで少しずつこれまでとは違った視点で自分や周囲と向き合うようになる成長を、コミカルかつリアルに描いています。きらきらしてはいるものの、将来に対する漠然とした不安を前に揺れて、ゆらゆらしている時期でもある17歳。これまでにも映画の中でさまざまな17歳が描かれてきました。

未知なるものに惹かれる危うい17歳…『17歳の肖像』(2010年)

『ドライヴ』(2011年)『華麗なるギャツビー』(2013年)などで知られる実力派キャリー・マリガンがヒロインを演じた『17歳の肖像』。オックスフォード大を目指す成績優秀な女子高生が、謎めいた30代の男性と出会ったのを契機にそれまで知ることのなかった大人の世界に足を踏み入れていく姿を追いかけます。

周りから優等生として認められるものの、どこか退屈だと感じていた彼女が非日常的な恋に酔いしれていきます。一方で、次第に勉強に集中できずに進路が断たれそうになっていくという、向こう見ずなまでに未知のものに惹かれてしまう、若さゆえの危うさを見事に捉えています。

生の尊さを噛み締める17歳…『きっと、星のせいじゃない。』(2014年)

ジョン・グリーンのヒット小説『さよならを待つふたりのために』(2012年)を「ダイバージェント」シリーなどのシャイリーン・ウッドリー主演で実写化した感動作『きっと、星のせいじゃない。』。酸素ボンベを使わずに呼吸ができず、学校にも通えなくなった末期がん患者ヘイゼルが、がん患者の集会で出会った青年と心を通わせます。

「どうせ先は長くない」と、どこか冷めていた彼女が、彼と過ごすなかで、恋のきらめき、誰かを愛して誰かに愛される喜びを知り、限られた命であるからこそ“生”の尊さを噛み締めていく姿には胸を打たれてしまうはずです。

37歳のおっさんが17歳に!?…『セブンティーン・アゲイン』(2009年)

37歳の中年が、姿だけ17歳に戻ってしまい巻き起こる騒動を追いかけたファンタジー仕立ての青春コメディ『セブンティーン・アゲイン』。

出世コースから外れ、妻に愛想をつかされ、子供たちからは邪魔者扱いされていた彼が、その不満を晴らすかのように再び訪れた17歳の青春をイケイケ全開に過ごそうとします。しかし、いじめを受けている息子の苦悩や愛のない恋に走ろうとする娘に迫る危険を、彼らと同世代になったことで知ることができ、助けようと奔走する姿に感動させられてしまいます。

自分の殻を打ち破る17歳…『ローラーガールズ・ダイアリー』(2009年)

『ラブソングができるまで』(2007年)などの女優、ドリュー・バリモアが監督を務めた『ローラーガールズ・ダイアリー』。母親に美人コンテストの出場を強いられてもイヤといえない女子高生がローラースケートを使った格闘スポーツ“ローラーゲーム”の女子チームに入り、ライバル心を剥き出しにしてくるメンバーとの衝突、激しい試合の数々を経て、本当の自分を押し込めていた殻を打ち破っていくさまがなんとも痛快です。

映画に登場する“17歳”が置かれている環境は、千差万別です。だけど共通しているのは、若さゆえの苦悩や葛藤があるからこそ、彼らの時間は、きらきらと輝き出すということです。仕事や育児に忙しくするうちに“青春のノスタルジー”しか抱けなくなってしまった大人たちに、そんな“青春のセオリー”を思い出させてくれるのが“17歳映画”なのかもしれません。

4/22(土)より、HTC渋谷、新宿シネマカリテほか公開-(C)MMXVI STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

(文/星メテオ・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼

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