(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

実在した凶悪犯も居た!? 奇妙でヤバイ“多重人格”映画4選

コラム

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

女子高生が多重人格者に拉致されるという、先読み不能な恐怖と緊迫感! 『シックス・センス』(1999年)で知られる奇才M・ナイト・シャマラン監督の最新作『スプリット』が、5月12日に公開されます。

過去にも多重人格をテーマとした作品は数ありましたが、その見せ方は“実は登場人物が多重人格者だった!”と最後にタネ明かしして意表を突くものから、じっくりと奇怪な人間描写や複雑なストーリーを楽しめるものまでさまざまです。そこには一体どんなスリルあるエピソードがあったのか、今回は『スプリット』の見どころとあわせて迫っていきます!

女性も少年も同一人物…『スプリット』(5月12日公開)

友人の誕生日会からの帰り道、3人の女子高生が、見知らぬ1人の男に眠らされて拉致されます。目が覚めるとそこは殺風景な密室。恐怖に駆られながらも脱出を試みる3人が目にしたのは、23の人格をもつ男でした。エレガントな女性、無邪気な9歳の少年、社交的なナイスガイ。くるくる人格を変える男の中には、すべての人格を凌駕する24番目の人格が覚醒しようとしていて……。

誘拐犯を演じるのは、『X-MEN』シリーズでお馴染みのジェームズ・マカヴォイ。スキンヘッドでいかにも“サイコ顔“といわれそうな彼が、奇妙なカリスマ性を漂わせながら多数の人格になりきります。

ちなみに、24の多重人格といえば、実在した強姦・強盗犯罪者であるビリー・ミリガンを思い浮かべる人もいることでしょう。ミリガンを題材にした映画は、『The Crowded Room』というタイトルで制作が決定したというニュースが、2015年に話題となりました。レオナルド・ディカプリオが主演&プロデュースを務めるということで、こちらも公開時には注目を集めそうです。

医師が実際に診た“複数の顔”…『イブの三つの顔』(1957年)

アメリカの精神科医による報告事例をもとにした心理ドラマが「イブの三つの顔」です。主人公のモデルとなった女性は多重人格症患者であり、彼女の闘病の記録を同精神科医が著した『私という他人―多重人格の精神病理』という本も後年に出版され、大きな話題を呼びました。

平凡な主婦イブ・ホワイトの中には、イブ・ブラックと名乗る遊び好きの別人格が存在していました。不審に思った彼女が治療にのぞむと、聡明で上品なジェーンという第3の人格が表れて……。ハリウッドの名女優、ジョアン・ウッドワードの見事な演じ分けが見ものです。

13の人格をもつ少女の物語…『ISOLA 多重人格少女』(2000年)

『黒い家』で知られる貴志祐介の小説を映画化したサイコ・ホラー。エンパスという、他人の感情がわかる能力のもち主である由香里は、阪神・淡路大震災後の神戸へと、心のケアのためのボランティアに出向きます。そこで出会ったのが、多重人格障害をもつ女子高生・千尋。やがて、彼女の中に潜む13番目の人格「ISOLA」が、残虐な事件を巻き起こします。

由香里を木村佳乃、千尋を黒澤明監督の孫娘の黒澤優が演じており、2人の初々しい姿にも注目したい作品です。

多重人格に苦しむストリッパー…『フランキー&アリス』(2010年)

実話をもとに、多重人格障害の女性の苦悩を描いた人間ドラマです。舞台は1970年代初期のアメリカ。人気黒人ストリッパーのフランキーは、解離性同一性障害と診断されます。そのきっかけとなった傷害事件を起こしたのが、彼女の中に潜む、人種差別主義の白人女性の人格・アリス。支配力を強めるようとする人格に立ち向かうため、フランキーはその要因とされる過去のトラウマと向き合います。

主演は、『チョコレート』(2001年)で黒人女優初のアカデミー主演女優賞に輝いたハル・ベリー。表情や声色の変化に富んだハルの渾身の演技に、とにかく圧倒されます。

単純に悪人、善人、とは決めつけられない、複数の心をもった多重人格者たち。彼らが周囲に翻弄される姿と、普段は知りえない当人の葛藤を描いた作品には、このテーマに向き合ったからこそのドラマと結末があるのです。

(文/藤岡千夏@H14)

記事制作 : H14

シリーズ

関連映画

マイシアターとは?
お気に入りの映画館を「マイシアター」に設定しておくと、上映中の作品やスケジュールがかんたんに確認できるようになります。
マイシアターは2つまで設定できます。