【ネタバレ注意!】宇宙人も第一印象が大事?! SF“ファーストコンタクト”映画とその結末

コラム

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地球人と宇宙人の最初の出会いを描くストーリーは“ファーストコンタクト”ものといいまして、SFにおいては一大ジャンルを形成するほどメジャーなもの。ある日、突然宇宙人が侵略してきて……といったエピソードが思い浮かぶ方も多いでしょうが、他にもさまざまな展開のある奥の深いテーマなのです。

では、一体どのようなエピソードが、映画の世界では繰り広げられてきたのでしょうか?

想像を絶する言語を操るエイリアン…『メッセージ』(2017年)

アカデミー賞にもノミネートされた『メッセージ』。そのストーリーは、突如地球に巨大な宇宙船が現れるところから始まります。言語学者のルイーズは、宇宙船に乗る知的生命体と意思の疎通を図ろうとするのですが、彼らの言語は想像を絶するものでした。そしてその謎が解けたとき、彼らが地球にやってきた驚くべき真相と、人類に向けた美しくもせつないラストメッセージが明らかになっていきます。

昨今ではSF小説の名作が映画化される機会が増えました。『メッセージ』も優れたSF作品に贈られるネビュラ賞をはじめ、名だたる文学賞を受賞している米作家テッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』を映画化したもの。メガホンをとるのは『ブレードランナー 2049』の監督にも抜擢されたカナダの鬼才、ドゥニ・ヴィルヌーブです。

リサーチ不足!? 侵略者、まさかの敗因…『宇宙戦争』(1953年、2005年)

原作は宇宙人の侵略を描いた古典小説の一つで、“火星人=タコ”という概念を世間一般に植え付けた作品です。突如地球に襲来した火星人たち。彼らは三本足のウォー・マシンで町を焼き払い、人間を捕獲して血を吸う生物でした。すべて終わりかと思われましたが、地球の病原菌が火星人たちを滅ぼすこととなり、人類は破滅を免れることができたのです。

この作品、ラジオドラマ化された際には、あまりに真に迫った演出のため、リスナーが「本当に宇宙人が攻めてきたのでは!?」とパニックに陥ったことでも有名です。ちなみにその番組を演出したのは、あのオーソン・ウェルズだったとか。

隣のその人、本当に人間ですか?…『遊星からの物体X』(1982年)/『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(2011年)

南極の氷の中から発見された宇宙船、その中から凍り付いた地球外生命体が見つかります。ところが死んだものと思われていたその生命体は実は生きており、しかも人間をとり込んでその姿に擬態する怪物でした。疑心暗鬼に陥りながらも“それ”を倒そうとする隊員たち。しかし、一人また一人とやられてしまいます。最後は主人公が大量のダイナマイトで“それ”を基地ごと爆破、物語は幕を閉じるのでした。

宇宙船で恒星間航行をしてきた知的生命体のはずなのに、悪意だけしか感じられないのが、“それ”の恐ろしいところです。

なんだその弱点!? 黒い笑いのカルトSF…『マーズ・アタック!』(1996年)

ある日地球に現れた火星人たち。彼らの意図もわからぬままに歓迎セレモニーを開催した政府でしたが、ハトが飛び立った瞬間になぜか火星人たちは光線銃を乱射。会場は阿鼻叫喚の巷と化してしまいます。その後もはしゃぎながら人間を殺しまくる火星人。しかし彼らには、とあるウェスタン・ソングを聞くと頭が破裂するという弱点(なんだそれ)があり、そのせいで全滅。地球は救われたのでした。

ティム・バートンの悪ノリが炸裂した作品。無駄に豪華なキャスト陣もなんだか楽しそうで、「ああみんなスキモノなのね」と再確認させてくれる映画です。

UFO事件を盛り込んだ正統派コンタクト映画…『未知との遭遇』(1977年)

いわずと知れた王道ファーストコンタクトもの。公開当時に“第三種接近遭遇”という言葉を流行らせた映画です。

こちらの宇宙人は友好的という触れ込みですが、バミューダで消えた船や飛行機を砂漠に出現させたり、人間を誘拐してみたり……。主人公などはUFOの光を浴びたせいでアブナい人になって家庭崩壊してしまったんですよ? 最後はなんだかわかりあった風になって主人公はエイリアンとともに旅立っていきましたが、 イマイチ信用がおけない感じがして仕方がありません。

生まれた星は違っても、俺たち友だち!…『第9地区』(2009年)

南アフリカ上空で宇宙船の故障により難民となった宇宙人たち。彼らは“第9地区”に隔離され、“エビ”という蔑称で呼ばれて暮らしています。主人公はとある液体をあびてしまったため、体が“エビ”と化していき、様々な人間たちに狙われてしまいます。そして最後に彼は、自分を助けてくれたエイリアンの友人のためにある重大な決断をするのでした。

この宇宙人たち、他意は全くなく、本当にただの難民として地球で生活しているだけなのです。弱者としての宇宙人たちというのは、今までにない斬新な設定ですね。

地球人VS異星人の全面戦争…『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997年)

ガンダムのインスパイア元の一つとして知られるロバート・A・ハインラインの小説『宇宙の戦士』を映画化した作品です。

領土紛争に端を発した昆虫型異星人”バグ”と地球との全面戦争の中、軍人となった一人の青年の成長と軍隊の必要性を説くストーリー……のはずなのに、なぜか監督は変態の名を欲しいままにするポール・バーホーベン。当然、原作のような”右寄り”なお話ではなく、やたらと人体が飛び散る無残な戦場を描きつつ軍隊を茶化すという、なんとも濃い映画になったのでした。”バグ”の中ボスっぽいのを引きずり出してヒャッホー! でお話が終わった後、君も地球連邦軍に入ろう! というCMが流れるラストには哄笑せざるを得ませんね。

誤解が憎しみを呼んで人類消滅の危機!?…『伝説巨神イデオン 接触篇』(1982年)/『伝説巨神イデオン 発動篇』(1982年)

ファーストコンタクトの失敗により、ついには宇宙の全知的生命体が消滅、という結末を迎えるのがこちらのアニメ。どう考えても異星人が白旗の意味を共有しているわけがないのであり、その辺の考えなしな行動が誤解を生み、さらに誤解が憎しみを呼んで……。いやぁ、話し合いって大切ですね。

今回ご紹介したうち、最新の作品『メッセージ』は5日19日公開です。巨大な球体型飛行体で出現した“彼ら”が、人類に伝えようとするメッセージとはいったい何なのでしょうか? ぜひ劇場で確認してください。

(文/ハーバー南@H14)

記事制作 : H14

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