(C)2017「ピーチガール」製作委員会

石原さとみ、吉高由里子、永野芽郁…“腹黒さ”がエグイ、NO.1小悪魔女優は誰だ!

コラム

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累計発行部数1,300万部を超える伝説の少女コミックを、山本美月と伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)のW主演で実写映画化。5月20日より公開された『ピーチガール』は、高校生4人が巻き起こす恋模様を、息もつかせぬ展開で描くノンストップ・ラブストーリーです。見た目が派手なギャル風のため、本当の自分と周囲からの扱いのギャップに悩むヒロイン・ももを中心に物語が展開していきます。

しかし、本作のもうひとつの側面として注目すべきなのは、クラスメイトのブリッ子美人・柏木沙絵(永野芽郁)とのドロドロな女の戦い! この争いを抜きにして『ピーチガール』は語れないとさえ言われているほどです。

もものライバル役の沙絵は、男ウケするルックスとは裏腹に、ターゲットの持ち物を自分のものにしなければ気がすまない超小悪魔女子。思わず「ぐぬぬ……」と唸ってしまうほど小憎たらしい性悪女なのですが、本作の外伝として彼女を主人公とした「裏ピーチガール」という作品が存在するほど魅力的なキャラでもあるのです。

そんな腹黒ガールは、時には作品のスパイスとして欠かせないもの。過去にもさまざまな映画で、その魅力を輝かせてきました。

『花とアリス』の蒼井優

2004年に公開された『花とアリス』は、岩井俊二監督による恋と友情の狭間で揺れる女の子2人の青春映画。鈴木杏演じる花と、蒼井優演じるアリスが好きな男の子を巡って三角関係に陥るというストーリーです。

憧れの宮本先輩が事故に遭い、意識が朦朧としているところに花は嘘をつき、2人の間は急接近していきます。しかし嘘を重ねていった結果、アリスの方が宮本先輩とデートをすることに。結局、2人は隠れて付き合うことになってしまうのです。

アリスは決して花を本気で蹴落とそうとしたわけではありません。ほんの少しの嘘と虚勢が結果としてそう見えてしまっただけです。しかし、アリスを蒼井優が演じることで、必要以上にミステリアス、かつ小悪魔的な悪女に見えている気がしてなりません。確かにこの子に言い寄られたら、どんな男も間違いなくグラッときてしまうはず。他の女優では決して成し得ない、”蒼井優だからこそのアリス”といえるでしょう。

『蛇にピアス』の吉高由里子

2008年公開の『蛇にピアス』は金原ひとみの芥川賞受賞作を映画化した作品で、蜷川幸雄がメガホンをとりました。今作で初主演を飾った吉高由里子は、ボディピアスや刺青などの身体改造にとり憑かれた主人公・ルイを体当たりで演じています。

ルイはクラブで知り合ったスプリットタンの男・アマと共に暮らしながら、彫師のシバとも関係を持った末、アマを破滅させてしまいました。無意識に男を狂わせてしまう小悪魔だったというわけです。

ちなみに、この映画の衣装合わせで吉高由里子は蜷川監督に「ほとんど裸の映画なのに、裸見ないで撮れるんですか?」と言い放ち、その場で裸を見せたという逸話があります。作品のためならオールヌードも辞さない度胸とともに、「蜷川さんの方が恥ずかしがってた」とあっけらかんと言ってのける天真爛漫さには脱帽。彼女の真性の小悪魔気質が伺えるエピソードですね。

『カラスの親指』の石原さとみ

直木賞作家・道尾秀介の代表作を、阿部寛主演で2012年に映画化した『カラスの親指』。今作では石原さとみが、不幸な身の上を背負った美人姉妹の姉・やひろを演じています。

このやひろというキャラクターはわがままで奔放。妹のまひろ(元・能年玲奈ことのん)にスリをさせたり、コンドームを万引きさせながらも、自分は彼氏とイチャつくばかりの快楽主義的な女性です。でもその様は無防備で愛らしくて、どうしても憎めない……まさに小悪魔キャラの真骨頂といえるでしょう。

もともと小悪魔を演じさせると右に出るものはいないといわれていた石原さとみですが、今作では髪をバッサリと切り、ルックス的にもそれまでと一味違った小悪魔像を作り上げています。異様なほど可愛い、ゆるくて甘ったるい、なのに何故かそれを武器にしない……。小悪魔キャラとしての石原さとみの新しい魅力、その一端が垣間見える作品です。


『月曜日のユカ』の加賀まりこ

昭和を代表する小悪魔キャラといえば、奔放な言動でマスコミを賑わせ、”和製ブリジット・バルドー”とも呼ばれていた加賀まりこ。そんな彼女の魅力を濃縮した映画が1964年公開の『月曜日のユカ』です。

平気で男と寝るがキスだけはさせず、"パパ"と呼ぶ愛人の男を喜ばせることに固執して生きている………そんな18歳の少女・ユカを、加賀まりこは驚くほどキュートに演じています。服装やヘアスタイルは、今見ても参考になりそうなほどにオシャレ。50年以上前の作品とは思えないほどに、今に通じる小悪魔ファッションが蔓延しているのです。加賀まりこという元祖小悪魔の存在によって、2017年の今見ても瑞々しくスタイリッシュに感じられる映画となっています。

現在から過去に至るまで、見事な小悪魔キャラを演じた女優たち。本人たちの素が小悪魔であるか否かはさておいて、彼女たちは邦画界の歴史の中で独自の魅力を放ってきました。ぜひ『ピーチガール』で沙絵を演じた永野芽郁も、その爪あとを残してくれることに期待したいと思います!

(文/もちづき千代子@H14)

記事制作 : H14

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