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スプラッター映画からアカデミー賞へ!? あの“大作映画”のオタク監督列伝

コラム

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最近、絶好調なマーベル映画。その中でも、ノリのいいチームが大活躍する最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は、変わり種といってよい存在でしょう。監督はトロマ・エンターテインメント出身のジェームズ・ガン。トロマといえば世間では“B級”よりも更に下を意味する、“Z級”などと呼ばれて親しまれているようですが、その出身者が大作を手掛けるなんて、世の中も変わったものですね。

そんなマニア発の映画監督、実は最近の映画界を見渡すと、意外と存在していました。

大御所になっても初心を忘れていない…サム・ライミ

『スパイダーマン』(2002年)で一躍ヒットメーカーの仲間入りをしたサム・ライミ。そんな彼のデビュー作は、今やカルト映画として有名な『死霊のはらわた』(1981年)です。まさか、あのドロドログチャグチャなスプラッター映画のサム・ライミが『スパイダーマン』を撮るなんて! と驚いた人も多かったようですが、彼の監督した『キャプテン・スーパーマーケット』(1993年)や『ダークマン』(1990年)といった、ヒーローものの骨格を持った作品を観ていた人々は「さもありなん」と深く頷いたのでありました。

ちなみに、現在アメリカで放送されているサム・ライミ制作のドラマ「死霊のはらわた リターンズ」(2015年~)もスプラッターでヒーローもの。これを観ると彼が全く初心を忘れていないことが確認できますよ!

スプラッター映画からアカデミー賞監督に…ピーター・ジャクソン

小説『指輪物語』が映画化されると聞き、その筋の人々は大いに喜びました。そして、監督がピーター・ジャクソンと聞いたとき、彼らは驚愕しました。あの、イッちゃったスプラッター映画を撮っていたピーター・ジャクソン? 『バッド・テイスト』(1987年)の? と。しかし、そんな人々の驚愕をよそに、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001年~2003年)は大ヒット。複数の部門でアカデミー賞を受賞したのです。

すっかり大御所監督になった彼でしたが、次回作に選んだのは子供のころから好きだったという『キング・コング』(2005年)! この作品選択のブレなさ加減は、やはり“その筋の人”としかいいようがありません。

怪獣&ロボット大好きな王道オタク…ギレルモ・デル・トロ

『パシフィック・リム』(2013年)でKAIJUと巨大ロボットの派手などつき合いを展開し、我らボンクラ野郎どものハートをがっちり掴んだギレルモ・デル・トロ。それもそのはず、彼は日本のロボットアニメや特撮に影響を受けたと公言している人物なのです。

そんな彼は『パシフィック・リム』のプロモーションで日本を訪れた際に、お台場の実物大ガンダムを見て歓声を上げ、バルタン星人と対面しては満面の笑みを浮かべるという、期待にたがわぬオタクっぷりを見せつけてくれました。それを見た我々は思いました。ああ、彼は俺たちの仲間だ、同類だ! と。

オタク監督の新鋭…ジョーダン・ボート=ロバーツ

『キングコング 髑髏島の巨神』(2017年)を監督したジョーダン・ボート=ロバーツは、オタク監督界に彗星のごとく現れた新人です。

彼は日本のアニメやゲーム、マンガが自分のDNAの一部になっていると発言する剛の者。同タイトルに関してもプレゼンテーションの場において「日本の怪獣映画にインスパイアされた」、「あるモンスターに関しては『千と千尋の神隠し』のカオナシと「新世紀エヴァンゲリオン」の使徒サキエルをモチーフにした」などの発言を行っています。

ほかにも、ゲーム「ワンダと巨像」にも言及するなど、その方向性は完全にオタクまっしぐら。『シン・ゴジラ』(2016年)の樋口真嗣監督も「彼は本物」と太鼓判を押したとか。その発言の頼もしさからしても、今後の有望株であることは間違いありません。

なお、冒頭で紹介した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は、2017年5月12日の公開です。C調なリーダーのスター・ロード率いるガーディアンズは、ヒーロー成分の含有度が実に低いヤツばかり。そんな彼らが70年代のヒット曲に乗って大暴れ! 今回紹介したオタクな監督たちの作品はどれも面白いので、こちらの映画にも期待しちゃいますね。

(文/ハーバー南@H14)

記事制作 : H14

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