(C) 2017映画「ラストコップ」製作委員会

唐沢寿明は誰よりも”ヒーロー役”が似合う!? CMや映画で魅せる熱血演技!

コラム

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『ラスト・コップ THE MOVIE』(5月3日公開)でTVドラマ版に続き、昭和世代の刑事・京極を演じる唐沢寿明。不死身の肉体と、思わず“暑苦しい!”と言いたくなりそうな熱血ヒーロー的な活躍を披露しています。この“熱血”、と“ヒーロー”というキーワードは、唐沢のある懐かしいキャリアを思い起こさせます。

ブレイク直前に演じた“熱血キッド”

「愛という名のもとに」(1992年)、「ホームワーク」(1992年)など、いわゆるトレンディ・ドラマで注目を集める前年、唐沢はサントリー「熱血飲料」のTVCMに出演しています。「熱血飲料」は疲労やストレスや回復、カロリーを燃焼させるという成分・オクタコサノールを含有した缶飲料で、唐沢はCMで、この商品をイメージしたヒーロー“熱血キッド”を演じています。

CM本編は新聞記者・奥田古佐典(唐沢)が、悪の組織を率いるドクトル・ド・ツイータ(麿赤児)から憧れの女性・かすみちゃんを守るため、熱血飲料を飲んで熱血キッドに変身するというショートストーリーで、東京バナナボーイズによるテーマソング「熱血キッドの唄」も作られました。

「スーパーマン」のクラーク・ケントを彷彿させる奥田が変身する熱血キッドは、「バットマン」のように口周り以外をマスクで覆ったアメコミチックな風貌なのですが、変身後も唐沢本人が演じていて、その姿が実にしっくりハマっています。また、それには俳優・唐沢寿明のルーツに理由が隠されています。

駆け出し時代に演じた“ライダーマン”

10代のころ、ブルース・リーに憧れた唐沢はアクションの道を志し、約5年間スーツアクターとして活動していました。その姿を確認できるのが、1984年放送のスペシャルドラマ「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」です。10人目の仮面ライダーZX=村雨良(菅田俊)の下に結集する歴代ライダーのうち、唐沢はライダーマンのスーツアクターとして悪と戦っています。

後年、唐沢は映画『イン・ザ・ヒーロー』(2014年)に、ベテランのスーツアクター・本城渉役で主演していますが、「映画の登場人物と同じで、当時の人たちはブルース・リーに憧れて入った者ばかり。アクターの気持ちもスタッフの気持ちもわかります」と語っていました。

役所広司の推薦で演じた“ダイワマンX”

実力派俳優の地位を確立した後も、唐沢のヒーロー遍歴は続きます。TV番組などでもライダーマンを演じていたことを公に語っていた彼は、またまた口出しヒーローに変身しました。そのヒーローの名は“ダイワマンX”。

これは2010年放送のダイワハウスのTVCMでの出来事。以前より同社のCMに本人役で出演している役所広司がCM内で変身ヒーロー“ダイワマン”のパワーアップ版のスーツを着るよう請われるのですが、被りものにやや困惑気味の役所は拒む際に勢いで“唐沢寿明とか”と推薦して、そのCMは唐突に終了します。すると、その第2弾CMで実際に唐沢が呼ばれ、彼はダイワマンX役のオファーを快諾。ごく普通の居間でスーツ&マスク姿でダイワマンXになりきり、アクション・ポーズとヒーローらしい名乗りを颯爽と決めて、役所がポカンとしてしまう……という内容でした。

本来の主人公・役所を喰ってしまうほどのインパクトのCMを、実際にオファーされたとき、唐沢は「“ぜひやらせて頂きたい”と思いました。前作で役所さんも着てますし。スーツアクターをやっていたので、こういうのを着るとピシッとします」と語っていたそうです。唐沢は同社のCMに2回出演し、2回目は、これまた役所の推薦でオファーされ“ダイワウーマン”に扮した黒木メイサと共演しています。

アクションの道を志した唐沢は、このように変身ヒーローを意外な形で何度も演じてきました。そのキャリアで培った経験、ヒーローの精神はそのまま『ラストコップ』で演じる京極役に、熱いハートをもって受け継がれているはずです。

『ラストコップ THE MOVIE』5月3日公開-(C) 2017映画「ラストコップ」製作委員会

(文/狩野洋・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼

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