SM、ドンデン返し…鬼才のこだわりがさく裂した注目の新作スリラー5選

コラム

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映画には監督の個性が反映されるもの。SMやフェチ描写が大好物だったり、観客の予想を裏切るドンデン返しに執念を燃やしたりと、観客の度肝を抜く手法は様々です。ここでは、映画界の鬼才が手掛けた、注目の新作スリラーをご紹介致します!

ドンデン返しの帝王M・ナイト・シャマランの本領発揮!『スプリット』

(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

今年のアカデミー賞の誤発表騒動について、“このエンディングは僕が考えたんだ”と、ユーモアたっぷりにツイートし、ドンデン返しの帝王の健在ぶりをアピールしたM・ナイト・シャマラン監督。最近、ヒット作に恵まれず、前作『ヴィジット』でようやく息を吹き返した彼の最新作が『スプリット』です。全米興行成績ランキングでは3週連続No.1を獲得する大ヒットを記録しました。彼のキャリアを振り返っても、『シックス・センス』『サイン』に次ぐヒット作となっています。『スプリット』は、多重人格者ケヴィンに女子高生3人が監禁されるというお話。ケヴィンは23もの人格を持つ、解離性同一性障害者で、ある時はやんちゃな9歳の少年、ある時はエレガントなマダムなど、人格が激しく入れ替わり、女子高生たちを翻弄します。しかし、本当に怖いのは、24番目の人格が現れた時!

映画『スプリット』5月 12 日(金)より全国公開

名作『ゼロ・グラビティ』を生んだ『ノー・エスケープ 自由への国境』

(C)2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.

本作の監督・脚本・編集・製作を務めたのは、ホナス・キュアロン。映画『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞7部門を獲得した名匠アルフォンソ・キュアロンの息子です。アルフォンソはホナスが手掛けた『ノー・エスケープ~』の脚本を読み、『ゼロ・グラビティ』のアイデアを思い付いたとのこと。『ノー・エスケープ~』も『ゼロ・グラビティ』と同様に、モイセスとサムという個性的な2人のキャラクターが主軸となっています。タイトルからは感動作を想像してしまいますが、モイセスらメキシコ人不法入国者を、神出鬼没の射撃の名人サムがひたすら殺しまくる、ものすごく怖い映画です。さらに、物語をリアルに描くため、全編野外ロケを敢行し、自然光で撮影しています。38度以上の強烈な日差しにさらされた、モイセス役のガエル・ガルシア・ベルナルとサム役のジェフリー・ディーン・モーガンの肌は真っ赤。砂漠の砂埃と汗にまみれ、息を切らしながら熾烈な逃走劇を熱演しています。2人が疾走するシーンでは映像がぶれることもしばしば。臨場感に満ちた映像で、観客の心をわしづかみにします!

映画『ノー・エスケープ 自由への国境』 TOHOシネマズシャンテほか5月5日より全国公開

謎めいた美女の遺体が誘い込む迷宮ミステリー『ジェーン・ドウの解剖』

(C)2016 Autopsy Distribution, LLC. All Rights Reserved.

妖精・トロールが登場するモキュメンタリー映画『トロール・ハンター』を手掛け、注目されたノルウエーの鬼才アンドレ・ウーヴレダル。『トロール・ハンター』は公開前にアメリカのサミット・エンターティメントがリメイク権を取得したことでも話題になりました(エンターティンメント・サイトDeadline.comの報道によると、残念ながらハリウッド・リメイク企画はとん挫した模様)。ハリウッドも注視する、アンドレ・ウーヴレダル監督の最新作は、『ジェーン・ドウの解剖』。ジェーン・ドウとは身元不明の女性の遺体のこと。ある日、惨殺事件が起こった家の地下室で見つかった身元不明の美女の遺体を検視することになったベテラン検死官の親子。解剖を進めるうちに、その遺体には奇妙な点が次々と浮上。さらには検視室で怪奇な現象が多発! 全編を通して裸で、しかも死んだふりをしなければならないという過酷な役を演じたのは、175センチの長身に抜群のスタイルを誇る、モデルで女優のオルウェン・キャサリン・ケリー。彼女のミステリアスな雰囲気が、本作をより一層、謎めいたものにしています!

映画『ジェーン・ドウの解剖』 5月20日より新宿シネマカリテほか全国順次公開

SM監督がホラー顔の女優を執拗に攻めまくる!『ラプチャー 破裂』

(C)2016 Rupture CAL, Inc.

監督は、SM恋愛映画『セクレタリー』、毛フェチ映画『毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』を手掛け、フェティッシュ&マニアックな世界を描くことに定評があるスティーブン・シャインバーグ。『ラプチャー 破裂』は、“一番嫌いな物”を与え続ける人体実験の恐怖を描いたSMホラー。平凡な日常を送るシングルマザー、レネーはが突然拉致され、悲鳴がこだまする恐怖の研究施設に収容されてしまいます。ある人は高所から何度も落とされ、ある人は目を閉じることを禁止される……。大の蜘蛛嫌いのレネーは謎の薬物を注射され、執拗な蜘蛛攻めを受け、その体は、内部から驚愕の変化を見せ始めます! 劇中、彼女は研究所の職員から肌を褒められたり、頬ずりされたりするのですが、それらの張り巡らされた伏線がショッキングな結末へとつながっていきます。主演は『ミレニアム』シリーズで知られるノオミ・ラパス。彼女がホラー映画向きの顔であることも好都合で、ハマり役となっています!

映画『ラプチャー 破裂』 6月3日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

鬼才に愛される天使子役が久々の映画出演!『アイム・ノット・シリアルキラー』

(C)2016 FLOODLAND PICTURES AND THE TEA SHOP & FILM COMPANY.

9歳の時に鬼才スパイク・ジョーンズ監督の『かいじゅうたちのいるところ』で主役のマックスを演じ、一躍天使子役として脚光を浴びたマックス・レコード。あれから10年の時が流れ、塩顔のイケメンに成長した彼の5年ぶりの映画出演作が『アイム・ノット・シリアルキラー』です。監督は、『エイリアン・プラネット』『シンティラ・プロジェクト』など、SFアクションものを得意とする、ビリー・オブライエン。マックスの役どころは、死体や殺人に異常な関心を示す、葬儀屋の息子・ジョン。ある日、近所に住む愛妻家の老人クロウリーがシリアルキラーと知り、次の殺人を阻止すべく奮闘するも、クロウリーが抱える秘密によって意外な結末を迎えます! おそらくこの結末を予想出来る観客はいないのでは? ちなみに、秘密を抱えるシリアルキラーを怪演したのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクことクリストファー・ロイドで、彼が扮するキャラクターが×××のは、『ロジャー・ラビット』以来で、これが2本目なんだそう。

映画『アイム・ノット・シリアルキラー』 6月10日より新宿シネマカリテほか全国順次公開

取材・文/田嶋真理

記事制作 : 田嶋真理

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