映画『家族はつらいよ2』は5月27日より全国公開

『家族はつらいよ2』妻夫木聡&蒼井優 インタビュー

インタビュー

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人生「まぁ、いいや」と思える

あの平田家にまた騒動勃発か?山田洋次監督の喜劇『家族はつらいよ』第二弾に、前作に続いて豪華キャストが再集結。前回の恋人同士から夫婦になった次男の庄太と憲子を演じた、妻夫木聡と蒼井優が撮影現場の舞台裏を明かした。

蒼井優が全力で子供をあやす

Q:ついに夫婦になった庄太と憲子ですが、相変わらず初々しかったです。

蒼井優(以下、蒼井):実はこの二人、私の兄夫婦にそっくりなんです。子供がいるのに、庄太と憲子のような初々しさがあるんですよね。結婚して1年は二人で楽しく過ごしましょうって決めていて、2年後くらいに子供が生まれて、子供が2歳になったら、今度は家を買って……。すごくちゃんとしていて、着実に幸せの基盤を築いている。演じる際には、兄の奥さんを参考にしています。本当に自慢したくなるほど、性格のいいお嫁さんなんです。好き過ぎて、連絡し過ぎないように気をつけています。よくテレビ電話で甥っ子をあやさせられるんですが、もう惨めですよ。誰もいない部屋で全力の「いないいないばあっ!」をして、電話を切った後の空しさときたら(笑)。

妻夫木聡(以下、妻夫木):憲子みたいな人が実際にいたら、そりゃあ、自慢したくなるだろうね。

蒼井:「よく、嫁いでくださいました」ってお礼を言いたくなるぐらい。その素敵さを目指して演じています。

Q:妻夫木さんは具体的にイメージしている方はいますか?

妻夫木:具体的なところでいうと、僕はないですね。前作の時にぎりぎりになって、役柄が変わったので、それもあると思います。みんな同じ役ではないですが、『東京家族』の時から、なんかちょっと通じているものがあると思うんです。でも、僕だけ極端に変わっていますからね。まあ、父親役の橋爪(功)さんは置いておいて、ですけど(笑)。

蒼井:橋爪さんは演じる役が変わったというより、このシリーズで素に戻っただけですから(笑)。

妻夫木:さっきちょっと耳にしたんだけど、取材の人から「橋爪さんにとっては『東京家族』より『家族はつらいよ』の方がやりやすそうですね」って言われたみたいで、橋爪さん、「『東京家族』の俺はなんだったんだ」ってぼやいていたよ(笑)。

蒼井:あんな一生懸命に演じていたのに(笑)。

妻夫木:僕は切り替えてやっている感がありますね。まあ、どこかにはいるんでしょうけど、僕自身の中にはここまでピュアな心を持った人間はいません(笑)。自分自身のことはある程度切り捨てて、役に入っていければいいと思っています。

失礼なことも平気で言い合える

Q:橋爪さんはムードメイカーのようですね。ベテランの方が相手役だと、特別に意識しそうですが。

妻夫木:ないって言ったらすごく失礼になってしまいます(笑)。当然ありますし、尊敬しています。ですが、一切そういう気にさせない方々なんです。そこにすごく助けられています。特に橋爪さんには、本当に失礼なことも平気で言える。そういう場を作ってくださるからこそ、家族としてちゃんといられると思います。実際、リアルな家族ってそうじゃないですか。親父に対して、「おっさん、はげたな~」とか言えるわけですから。そういう関係っていいですよね。なかなかないですけど(笑)。

蒼井:橋爪さんがすごくラフなんですよ。悪く言えば、雑(笑)。そんなことも言えるくらいのところにまで、下りてきてくださるんです。普段はそのことすら忘れてしまうくらい。もちろん、役者さんとしては尊敬していますけど、橋爪さんじゃなくて、もっと重厚なっていうのも変ですが、体育会系みたいに年齢やキャリアを重要視される方だったらまた違う現場の空気だったろうし、本当に家族ぐらい失礼なことを言い合えるのがいいですね。たぶん山田監督は、その空気がいいと思ってくださっているから、8人でこれだけ続いているのだと思います。

山田監督作品のいいところ

Q:シリーズが続きそうな感じもありますが、今後の要望はありますか。

妻夫木:これだけ安心して笑える喜劇を作ってくださるのは本当に山田監督しかいないと思うし、それを期待している僕たち国民がいる限り、山田監督のいいペースで作ってもらいたい。それだけです。観ている人たち一人一人が評論家っぽい感じになってきている今、みんなに認められる作品は少ないと思うんです。そんな中で山田監督の作品は誰もが観たいと思える。その安定感は長年、やられてきた山田監督ならではでしょう。だからこそ、山田監督にはいろんな作品をやってもらいたいですが、わがままを言わせてもらえるなら、『家族はつらいよ』も続けてほしいと思います。

蒼井:山田監督の映画って、いろんな細かいことがどうでもよくなるじゃないですか。自分が普段、映画を観る時に気になっちゃうようなこともそうだし、私生活でも、「なんであの人、あんな言葉のチョイスをしたんだろう」「自分は何でこんなこと、言ってしまったんだろう」とか、いろんなことに引っかかったり、傷ついたりしている。そういったことが「ま、なんでもいっか」という気持ちにさせてくれるのが山田監督の喜劇。そして何より、家族で安心して見られる作品でもあります。どの層が観てもなんかいい。それぞれの心への刺さり方は違うかもしれないけど、確実に心をほだしてくれる作品だと思うので、そういう日本人が楽しめる作品に参加できるだけでうれしいです。

妻夫木担当
ヘアメイク:勇見 勝彦(THYMON Inc.)
/ スタイリスト:望月 唯(SUN'S&RAINBOW)

蒼井担当
ヘアメイク:石川智恵 / スタイリスト:森上摂子(白山事務所)

取材・文: 高山亜紀 写真: 高野広美

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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