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超複雑なX-MENシリーズを分かりやすくおさらい!ウルヴァリンの登場順をあなたは全部言える!?

コラム

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マーベル・コミックスの人気作を実写化したメガヒット・シリーズ『X-MEN』。『X−メン』(2000年)からスピンオフを含む全10本中9本に登場し、シリーズの中核を成すキャラクターとなっているのがウルヴァリンことローガンです。ローガンは圧倒的治癒能力を誇る不死身の肉体ゆえに、シリーズを通し、変わらぬ姿で登場してきました。

『X-MEN』シリーズは、時系列が絡み合い、作品公開順と時間軸が異なるため、ファンでも理解が難しいほど複雑なことで有名です。そんな本シリーズで、ローガンを一貫して演じてきたヒュー・ジャックマン。彼の最後のローガン役と銘打たれた『LOGAN/ローガン』が6月1日より公開されるので、シリーズにおけるローガンの活躍と変遷を、時系列順に全作品紹介していきたいと思います。

ウルヴァリン最初期は意外にもスピンオフ!

ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年)

ウルヴァリン=ローガンの過去に焦点を当てたのが、スピンオフとして放たれた“ウルヴァリン”シリーズ第1弾『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年)です。この作品では、19世紀のカナダで生まれ育った少年時代とミュータントへと変異を遂げるきっかけ、すなわちウルヴァリン誕生の瞬間が明かされます。同じ能力を持った兄の存在、ミュータントだけで編成された米軍特殊部隊“チームX”への加入と離脱、運命の女性ケイラとの悲しい恋など、知られざる過去が約100年にもわたって描かれます。

その1世紀の間で、じつはウルヴァリンは1度“X-MEN”入りを打診されるのですが、その一コマが『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)で描かれます。ミュータントによるヒーロー集団“初代”X-MENの結成秘話、後に対立することになるプロフェッサーXとマグニートーの決別を、1962年に起きたキューバ危機と絡めて活写する本作。ウルヴァリンは、その並外れた能力をプロフェッサーXとマグニートーに見込まれてX-MEN加入を持ちかけられるも即答で拒否します。葉巻をくゆらせ、憎まれ口を叩いて二人を追い払う姿は、アウトローの彼ならでは……。

いま思えばシンプルだった三部作!

X-メン(2000年)

公開順でいえば1作目の『X-メン』は、失った記憶を求めて放浪していたウルヴァリンが、プロフェッサーXに迎えられてX-MENのメンバーになる過程を追いかける作品です。孤高を貫いてきた彼が、さまざまな戦いを通してサイクロップス、ストーム、ジーンといった仲間と絆を育み、その末にX-MENのスーツをまとって決戦に挑みます。X-MENの一員となったウルヴァリン、彼の傷ついた過去を考えるとある種の感動を覚えるはずです。

『X-MEN 2』(2003年)では、ウルヴァリンが、ミュータント弾圧を図る政府の陰謀に立ち向かいます。彼を以前X-チームへとスカウトした軍人・ストライカーとの因縁やジーン、サイクロプスと繰り広げる三角関係めいた恋模様も見どころです。

続く『X-MEN:ファイナルディシジョン』(2006年)では、ミュータントの特殊能力を無力化させる薬品“キュア”が誕生。それをめぐってX-MEN、マグニートー率いる“ブラザーフッド”、人類が三つ巴のバトルを展開します。前作で亡くなったジーンが復活し、マグニートー側についてしまう怒涛の展開を迎えますが、ウルヴァリンが下す悲しすぎる結末は、涙なしには見られません。

その一件からカナダで隠遁していたウルヴァリンが、日本を舞台に大暴れするのがスピンオフ第2弾『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)です。疾走する新幹線の屋根に爪を突き刺しながらのバトル、ヤクザが振り回す日本刀と爪の激突、真田広之との一騎打ちなど、日本人なら興奮必至の見せ場が続きます。本作のラストでウルヴァリンは、プロフェッサーXとマグニートーから、ミュータントを襲う新たな脅威センチネルについて聞かされ……。

ファンですら混乱!? 時代改変で時間軸が2つに!

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年)

シリーズの時系列を複雑にする最たる理由が『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)にあります。センチネルなるロボットの兵団によってミュータントが滅亡に追い込まれた2023年の未来から幕を開けるという衝撃的な内容。その元凶となる事件を回避すべく、ウルヴァリンの魂が1973年にタイムスリップするという物語になっています。いつの時代でも変わらぬウルヴァリンの無双ぶりもさることながら、戦いにより過去が改変されたため、また新たな時間軸が、この時点からスタートしていくのです。

そして、前作でのウルヴァリンの活躍によって誕生した“もうひとつの1983年”を舞台にした『X-MEN:アポカリプス』(2016年)は、古代に神として崇められていた最強ミュータント・アポカリプスとX-MENが凄まじい戦いを繰り広げます。ウルヴァリンはカメオ出演のみで、ミュータント殲滅に燃える軍人ストライカーが構える研究施設に囚われた姿で登場。X-MENのジーンによって自由を得た彼が、無数の敵を瞬殺していく……、ワンシーンながらインパクトは大です。

今回の『LOGAN/ローガン』は、過去改変により絶滅を回避した“はず”の2029年が舞台。にもかかわらずほとんどのミュータントが死滅し、ローガン(ウルヴァリン)も不死身ではなくなっているという設定です。そんな状況のなか、謎の組織に追われる自分と同じ能力を持つ少女と出会ったことから、年老いたプロフェッサーXとともに、戦いに身を投じていくことになります。

ここまで振り返ってきたように、壮絶な歴史を背負っているローガンですが、果たして本作で彼の行く末はどうなってしまうのでしょうか……。17年にわたってスクリーンを賑わせてきた、ローガン=ヒュー・ジャックマンの最後の勇姿を目に焼き付けましょう。

(文/星メテオ・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼