『映画 山田孝之3D』 6月16日(金)より全国公開 (C)2017「映画 山田孝之」製作委員会

マネキン相手に求愛!? 主演ドラマで山田孝之が見せた奇人すぎるエピソード3選

コラム

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山田孝之が映画作りに挑み、予想だにしない自由奔放な振る舞いで、大きな話題を呼んだドラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」。テレビ、ラジオ、CMなど優れた制作物に贈られる放送批評懇談会主催の「ギャラクシー賞」3月度月間賞に輝いたことでも一層注目を集めました。

2015年に放送されたドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」から始まった山田孝之×山下敦弘監督×松江哲明監督のコンビですが、「カンヌ映画祭」を経て、ついに6月16日に『映画 山田孝之 3D』が公開されます。数々の反響を巻き起こしてきた一連のドラマですが、ここでは視聴者を「これはガチか?演出か?」と惹きつける山田の鬼才(奇人?)エピソードをピックアップしたいと思います。

親友・綾野剛もドン引き! “動かない美女”へ偏愛?

(C)2017「映画 山田孝之」製作委員会

山田の奇人っぷりが明るみに出た作品「山田孝之の東京都北区赤羽」。俳優業に行きづまった山田が、マンガ「東京都北区赤羽」に感銘を受けて都心から赤羽へと移住し、パンチの効いた地域住民たちとの交流を経て、俳優として再生していく姿に迫ったドキュメンタリーです。山田と親交がある映画監督の大根仁や、俳優のやべきょうすけ、綾野剛らを巻き込みながら、ドラマは回を重ねていきますが、山田は終始本気なのか冗談なのか分からない行動を連発、そんな山田の姿に戸惑う友人たち。同時に多くの視聴者も「このドラマは何なんだ!?」と戸惑いを感じたことでしょう。

赤羽というどこか風変わりな街と、何を考えているのか分からない山田が織りなす化学反応が劇中のいたるところで炸裂しますが、特に彼のヤバさが伝わるのが、綾野を伴って赤羽に実在する会社の窓に飾られているマネキン人形Ryoちゃんに会いに行くシーンです。異様にセクシーなRyoちゃんを前に、終始ニヤニヤし、挙動不審な山田。そんな彼を見た綾野は、思わずスタッフに「あいつ大丈夫?」と漏らします。友人でも本気か演技かの見分けがつかない……。これぞ俳優・山田孝之のポテンシャルの高さを物語る一幕でした。

身長2メートル超えの殺人鬼役をあの子役にオファー!

(C)「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会

俳優としての再生に迫った「赤羽」から一転、「カンヌ映画祭で賞がほしい」という山田が、山下監督と映画作りに没頭する姿を描いたのが「山田孝之のカンヌ映画祭」です。このドラマで山田は俳優としてではなく、プロデューサーとしてイチから映画制作にチャレンジ。時には長澤まさみや河瀨直美ら著名人を巻き込みながら制作は進行していきます。

山田がドラマ内で企画した映画『穢の森』は、アメリカに実在した身長2メートル超の殺人鬼エドモンド・ケンパーに着想を得たアート映画です。肉親を含め10人の罪のない人々を殺害した極悪犯をモチーフにした主人公に、山田がキャスティングしたのはなんと芦田愛菜! この凡人では思いつかないキャスティングに、『穢の森』の監督として呼ばれた山下敦弘は困惑の表情を浮かべますが、「絶対できます!」と太鼓判を押す自信満々な山田……。ふたりの表情の対比が山田のヤバさを物語っていました。

紆余曲折を経た一大決意「僕を映画にする」

(C)2017「映画 山田孝之」製作委員会

下見としてカンヌへ渡航し、フランスの映画人との交流などを経て、『穢の森』は、なんとかクランクインに漕ぎつけます。しかし、山田は映画に対する情熱から無茶ぶりが次第にエスカレートしてしまい、山下監督と撮影現場で衝突。ふたりの仲違いから、撮影が頓挫し、企画もそのまま空中分解する事態に陥ってしまいます。

傷心の山田は故郷・鹿児島へ帰省すると、実父と対面し、自分と向き合います。その後、東京へ戻った彼は、数ヶ月ぶりに再会した芦田から「これからどうするんですか?」と問われると静かに、しかし力強く「僕を映画にする」と宣言。自分自身を映画にする、しかも3Dで。普通の人には理解できない、奇人・山田孝之だからこそ到達できた境地なのでしょう。

こうした経緯で生まれた『映画 山田孝之 3D』は、山田曰く「これまでの人生とこれからのすべてがつめ込まれている」とのこと。映画は、山田が漫画の一コマに入り込んでいるシーンなど、奇想天外な映像で溢れています。文字を読むだけでは、どんなシーンか想像がつかないでしょう。しかし、振り返ってみれば「赤羽」「カンヌ」と山田はいつも我々の想像を超えてきました。これこそが彼の魅力なのではないでしょうか。

山田孝之という俳優は、フィクションとノンフィクションというカテゴリーがバカバカしく感じてしまうほどの鬼才ぶりで我々を魅了します。「なぜ山田孝之は人々を魅了するのか?」。彼の主演最新作では、この答えが垣間見れるかもしれません。

(文/スズキヒロシ・サンクレイオ翼)

「山田孝之のカンヌ映画祭」発売中 価格:Blu-ray BOX ¥19,000+税,DVD BOX ¥19,000+税 売元:「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会 販売元:東宝(C)「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会

記事制作 : サンクレイオ翼