第2次世界大戦の激戦地に武器を持たずに乗り込んだ男の実話を題材にした映画、『ハクソー・リッジ』が6月24日に公開されます。監督を務める俳優のメル・ギブソンといえば、アクション映画『マッドマックス』(1979年)の主演で世界的スターとなり、大ヒットを記録した『リーサル・ウェポン』シリーズでも知られる人気俳優。 何かとスキャンダラスなイメージがついて回る一方、実は多才な人物で、過去の監督作品がアカデミー賞(R)5冠に輝くなど、監督としての実力まで折り紙付きなんです!

今回は、メル・ギブソンや、大ヒット映画『ロッキー』シリーズを自ら監督したシルヴェスター・スタローンのように、映画監督としても高い評価を得る多才なハリウッド俳優たちをご紹介します。

俳優兼監督の成功者といえばこの人!クリント・イーストウッド

『ダーティハリー』シリーズでアクションスターとしての地位を不動のものにしたクリント・イーストウッドは監督作品の多さもさることながら、『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー作品賞・アカデミー監督賞を2度受賞するなど受賞歴も華やか! まさに「映画に愛されたスター」です。

残念ながら2008年に俳優引退宣言をしていますが、「演じたいと思う役があれば、戻ってくることもあるかもしれない」と公言もしています。世界中の映画ファンたちは俳優としてのカムバックも待ち望んでいるはず!

初監督作品から映画批評家たちが絶賛!ベン・アフレック

『アルマゲドン』、『ゴーン・ガール』など数々の話題作に出演してきたベン・アフレック。ガス・ヴァン・サント監督の『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』では、親友のマット・デイモンと共に脚本を書き、アカデミー脚本賞の受賞歴も! そんなベンは監督業も絶好調です。

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』は初監督作品ながら数々の映画批評家協会賞を受賞。在イランアメリカ大使館人質事件を題材とし、自身が主演も務めた『アルゴ』ではアカデミー賞(R)3冠を果たしました。

弟のケイシー・アフレックも『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー主演男優賞を受賞したとあって、兄弟共演の期待も高まるばかりです!

色男の社会派な一面がアカデミー会員を圧倒!ジョージ・クルーニー

『オーシャンズ』シリーズで知られ、『シリアナ』でアカデミー助演男優賞を受賞しているジョージ・クルーニーもまた、監督としてオスカー像を手にした俳優の一人です。

1950年代に実在したニュースキャスターが時の権力に立ち向かう様を描いたノンフィクション作品『グッドナイト&グッドラック』は、アカデミー監督賞と脚本賞を受賞しました。実際に彼の父親が映画評論家兼ニュースキャスターということもあり、同作への思い入れはひとしおだったのだとか。

ダンディなルックスとジョーク好きな性格から「ハリウッドきっての色男」とイメージされがちですが、実は人道的活動にも積極的に取り組む意外な一面も。今後は彼の携わる社会派作品も要チェックです!

豪華スターたちに愛される監督!ベン・スティラー

『メリーに首ったけ』、『ミート・ザ・ペアレンツ』の出演で知られるコメディー俳優のベン・スティラーは、実は10代の頃から自主映画を製作していたのだとか。

そんな彼の監督作品の中でも特に話題となったのが『ズーランダー』シリーズです。これまで同作には、デヴィッド・ボウイ、『VOGUE』編集長のアナ・ウィンター、さらに現アメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプまで、多くの著名人がカメオ出演しています。

別作品の来日会見の際には、豪華なスターをカメオ出演させられる秘訣について「マネー」と答え、会場の笑いを誘いましたが、本当のコツは出演者自身が楽しめる企画を提案することなのだとか。つまり大ヒット作誕生の裏には、出演者に愛される監督としての魅力や確かな提案力があったのです。

俳優と監督の間を行き来し、映画を知り尽くした者だけが手にする俳優兼監督としての成功。今後もハリウッドスターの中から新たな名監督が生まれていくのが楽しみですね!

文/べこやまザラメ@ヒャクマンボルト