今年も開催された「ショムニ会」…続編が作られないのは“呪い”のせい!?

コラム

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

テレビドラマシリーズ「ショムニ」は、1998年からフジテレビ系で放送。都内にある中堅商社「満帆商事株式会社」で、会社の掃き溜めとよばれる部署・総務部庶務二課に所属するOLたちの活躍を、1話完結形式で描いた痛快エンターテインメントでした。

同シリーズの出演者は、毎年「ショムニ会」という会合を行っているようです。今年も5月24日に開催されたことを、お局OL・徳永あずさ役を務めた戸田恵子が、自身のブログで明らかにしました。「ショムニ会」が開かれる背景には、当時のメンバーで続編が作られることがないという、一抹の寂しさもあるようです。

なぜ、あれほど大ヒットした「ショムニ」は、もう続編が作られないのでしょうか? その理由を探ってみました。

名物キャラクターの急逝と引退

ショムニ会は毎年5月24日に開催されていますが、実はこの日はショムニで人事部の野々村課長役を務めた伊藤俊人の命日なのです。野々村課長は自身の出世のためにショムニをつぶそうとする、高橋克実が演じた寺崎人事部長の腰ぎんちゃく。敵役とはいえどこか憎めないそのキャラクターは、シリーズをおうごとに人気を博しています。人事部長・寺崎とはゴールデンコンビと謳われた、いわばショムニの名物キャラでした。

しかし、第3シリーズ「ショムニFINAL」のクランクイン直前に、伊藤俊人はくも膜下出血により急死。あまりにも突然の出来事に、現場は混乱する以上に、深い悲しみに包まれました。

制作発表会見の際に、主役である坪井千夏を演じていた江角マキコは「悲しみを乗り越えてみんなで頑張っています」と涙ながらにコメント。制作の方でも「伊藤さんの代役は考えられない」と、設定自体を変えて撮影をスタートさせました。そのため、作中では野々村課長は海外赴任中であると語られています。

さらに、2010年にはメインキャストがもう一人、芸能界を去ることになります。ショムニメンバーの一員であり、23種類の資格と10か国語を操る才媛の丸橋梅役を演じていた女優の宝生舞。同ドラマをきっかけに大ブレイクを果たした彼女ですが、突然、自身の公式サイトで芸能界からの引退を表明したのです。

この時点で、1998年から続いていたショムニシリーズは、初期メンバーでの続編製作がほぼ不可能となってしまいました。

2013年にショムニ復活!しかし…

シリーズ終了から10年。ショムニは「ショムニ2013」として復活を果たします。伊藤俊人と宝生舞の穴は大きかったのでしょうか。第4シリーズとなる本作では、過去のレギュラーキャストたちはほぼ出演していません。江角マキコと第3シリーズから出演していたジョージ&スミス社代表取締役社長役の升毅以外は、全て新しいキャストで製作されました。

キャストを一新し、鳴り物入りでスタートしたショムニ2013でしたが、視聴率が過去シリーズに比べると芳しくなく、期待をかなり下回った結果になってしまいました。

そして、ショムニ2013が放送された後、決定的な事件が起こります。ショムニの顔でもあった江角マキコのスキャンダルです。週刊新潮には不倫関係を、週刊文春には「落書き事件」を報じられ、さまざまな疑惑が晴らされることがないまま、2017年1月に江角マキコは芸能界引退を表明。これにより江角マキコ主演のショムニの続編への希望は、完全に絶たれてしまいます。

ショムニの呪い!? ほかにも姿を消していた出演者たち

実は伊藤俊人以外にも、すでにこの世を去ったショムニ出演俳優たちがいます。第1シリーズで海外事業部の若手社員役を務めた橋爪浩一は、ショムニ出演直後にアメリカでのバイク事故で死亡しています。また、第2シリーズで秘書課のお局・梅林君子を演じた深浦加奈子も、2008年にS状結腸がんのため亡くなりました。

さらに、災難が降りかかったといえば、第4シリーズに出演していたベッキー。2016年のゲス不倫騒動で謹慎となったことは記憶に新しいところです。

長年続けられたシリーズとはいえ、出演者がこんなにもトラブルに巻き込まれるのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。これらの災難は、密かに“ショムニの呪い”とも囁かれています。

ショムニの続編が作られない理由は、決してひとつではありません。キャストの問題、視聴率の問題など、さまざまな要因が重なった結果なのでしょう。

戸田恵子は自身のブログで「夜は毎年恒例のショムニ会。伊藤俊人の命日でもあります。もう15年経ちました。毎年、ショムニメンバーが集まって、悲喜こもごもの話が尽きません。もちろん、仕事などもあるので全員出席ではないけれど」とショムニ会への深い思いを綴っていました。続編が作られることがなくとも、ドラマが紡いだ絆はこれからも続いていくことでしょう。

(文/もちづき千代子@H14)

記事制作 : H14