1994年のデビュー以来不動の人気を保つ、小栗旬。今年に入ってからも話題の映画、ドラマに引く手あまたの彼をメディアで見ない日はありません。

最新作『君の膵臓をたべたい』(2017年)では余命短い主人公の良き友として、残りの人生を共に歩んだ「僕」が成長し大人となった姿を熱演。どのような役も器用にこなす彼の演技力の高さが、物語をより熱く盛り上げています。

そんな彼は芸能界に、通称“小栗会”を結成しており、在籍メンバーには豪華な顔ぶれがズラリと勢ぞろいしています。彼と、俳優としても友人としても親交の深い面々を、共演作とともにご紹介します。

正反対だからこそ、気が合う二人

小栗会の中でも、親友として周知されている藤原竜也とは、舞台「ムサシ」(2009年)でダブル主演での共演を果たしています。当時26歳だった二人は若手筆頭の人気俳優で、小栗は佐々木小次郎を、藤原は宮本武蔵を熱演し、大きな話題となりました。

小栗は藤原との共演について、スポーツ紙の対談の中で「かわすとかユルい感じの芝居は僕が得意で、竜也は真っすぐな芝居がすごい。」「オレらがフュージョン(融合)したら、お互いのできない部分を補え合えると思う」と話していました。また、藤原も小栗との関係について家族のような存在と話し、絆の深さを証明しています。

小栗を絶賛、玉山鉄二との関係

『ルパン三世』(2014年)で、実写化されたルパンを好演した小栗の良き相棒となったのは、次元大介を演じた玉山鉄二でした。タイで行われた撮影は2か月を費やし、中でもこの二人の信頼関係はより深まったようです。その期間に小栗は自身の通っている格闘ジムへ玉山を誘うなど、その連帯感は男の友情そのものです。

当時行われたニュースサイトの対談の中で、玉山は小栗のことを「旬に対しては、お芝居とは別に、現場での佇まいを学んだというか、彼は僕が持ってないものを持っていたから、得るものが大きかったです」と語り、このエピソードから小栗の座長としての貫禄が発揮されたことも伝わってきました。辛い撮影現場でお互いに刺激し合いながら、作品完成へと邁進した姿が思い浮かぶような撮影秘話のひとつです。

小栗旬が“心中したい”と思った俳優、綾野剛

大ヒットした『クローズZERO』(2007年)の待望の続編となる『クローズZEROⅡ』(2009年)が公開となり、前作に引き続き主演の小栗旬をはじめ、豪華な顔ぶれが話題を独占。この作品で共演を果たし、小栗が惚れ込んだ俳優の一人が綾野剛です。

2015年に出演した「A-Studio」(TBS系列)では、綾野自ら事務所移籍秘話を語りました。小栗は撮影現場からの帰りに、車中で突然「綾野くん、俺と心中してくれない?」と事務所移籍を誘い、綾野は彼の熱意に感銘し断る理由が見つからなかったと言います。

また、この移籍をきっかけに綾野は蜷川幸雄さんと出会い、役者としての幅が一気に広がりました。小栗の一声で彼の役者人生は大きく動き出したといっても過言ではなさそうです。

素直に泣ける相手は山田孝之

2004年に山田孝之主演のドラマで初共演以降、様々な映画やドラマで共演を果している二人。『クローズZERO』(2007年)での再会をきっかけにその親交は急激に深まったようです。

押しも押されぬ人気俳優の小栗と山田が出演した『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2012年)での特殊メイクを施した稀有な役どころや、『テラフォーマーズ』(2016年)での怪演も大きなインパクトを残した彼らの動向は常に注目の的となっています。とくに彼ら仲の良さは周囲が嫉妬するほどのもので、これまでに話題にのぼることもしばしばありました。

意外な裏話としては、酒の席で小栗は山田の隣で泣くことがあると、昨年出演した「しゃべくり007」(日本テレビ系列)の中で笑顔で語っていました。楽しそうに仕事をしている山田を羨ましく思い、堪えられずに涙が溢れるというのです。

俳優としての葛藤や、苦悩があることが伺い知ることができ、またもっとも身近にいる山田への素直な気持ちがストレートに伝わる裏話です。そして彼らのこの関係のバックボーンにあるのはやはり、互いに俳優として認め合っているところにあります。

小栗は山田について、「僕は、爆発的な集中力やエネルギーをもってる俳優さんにずっと憧れてて。同世代で言えば、山田孝之がそういうタイプなんですが、(中略)自分もそういうふうになりたいと思うんですが……」と当時行われたインタビューで憧れの言葉を口にしました。

作品を重ねるごとに輝く魅力

“小栗会”に在籍する豪華メンバーとともにその共演作品を紹介しましたが、小栗の出演する作品は圧倒的に実写化が占めているのも面白いところです。実写化が難しいと言われる作品も数ある中、その期待を裏切ることなく演じる切ることができるのは、彼の持つポテンシャルの高さあってのもの。最新作では、原作にはないサイドストーリーも加わりそれをどう仕上げていくのかも見どころの一つになっています。

スクリーンに登場するたびにその魅力に磨きがかかる、小栗旬からはこれからも目が離せません。

(スギウチマサコ@YOSCA)