土の中、岩の間、宇宙…絶対陥りたくない“密室映画”の絶望的シチュエーショントップ5!

コラム

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

想像して下さい。地上から約400キロメートル上空に浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)、あなたは世界各国から集められた6人の宇宙飛行士の1人。そしてそこには得体のしれない生物が……。

7月8日公開の『ライフ』は、人類を凌駕するほどの生命力と進化する知能を兼ね備えた未知の生命体が襲い掛かるSFホラー。さらに絶望感を募らせるのが、地球から遠く離れた宇宙空間という“究極の密室”なのです。

『ライフ』だけでなく、これまで映画では、さまざまな“閉鎖された空間での危機的状況”が描かれてきました。そこで今回は、絶対陥りたくな密室映画の絶望的なシチュエーションを私見的ランキング方式でご紹介します!

【5位】 人里離れた山岳地帯の研究所に1週間軟禁……『エクス・マキナ』

第5位は、小作品ながら第88回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされ、並みいる大作映画をしのぎ視覚効果賞を受賞したSFスリラー『エクス・マキナ』(2015年)! 何も知らずに人里離れた山岳地帯に建つ研究所に連れてこられたIT企業のプログラマー・ケイレブ。次の迎えが来るのは1週間後という軟禁状態の中、人工知能のテスト実験に協力することになります。実験を通して、美しい顔を持つ人型ロボット“エヴァ”が仕掛けてくる心理戦に、劇中のケイレヴ同様、じわじわと心が侵食されること間違いなし。何とも言えないストレスが観終わった後まで尾を引き、あなたの平穏な気持ちを心の奥深くに閉じ込めてしまうことでしょう。

【4位】 盲目の最強老人が逆襲してくる密閉状態の民家……『ドント・ブリーズ』

大金があると噂される老人宅に強盗に入った若者が、思わぬ反撃で窮地に陥る『ドント・ブリーズ』(2016年)も外せません。この映画の恐ろしさは、目が見えない代わりに超人的な聴力を持ち、精神に異常をきたしている老人が襲いかかってくる点です。その戦闘能力や真っ暗闇の民家の中でも聴覚を頼りにして執拗に若者たちを追いまわす粘着性は、まるでモンスターゲームに登場するラスボスのゾンビのよう。次第に逃げ場がなくなってくる閉ざされた空間で、諦めることを知らない凶暴なモンスターの標的になる苦痛は、考えただけでゾッとしてしまいます……。

【3位】 殺人トラップが仕掛けられている鋼鉄の立方体……『CUBE』

理不尽さと残虐性ではカナダの鬼才ビンチェンゾ・ナタリ監督作『CUBE』(1997年)に勝る密室映画はありません。目覚めると謎の立方体の中に閉じ込められていた数人の男女が、各部屋に仕掛けられた殺人トラップをクリアしつつ出口を目指します。閉じ込められた理由がハッキリしない理不尽さに憤慨する一方で、有無を言わさず襲い掛かってくる肉体を細かく切り刻むワイヤーや火炎放射器、串刺しポールなどの無数の仕掛けが気力を奪う……。進むべきか、それとも待つべきか。肉体的、精神的にギリギリまで追い詰められていく恐怖に思わず叫びだしたくなる究極の密室です。

【2位】 他に誰も訪れる気配のない大自然で岩に片腕を挟まれる……『127時間』

ロッククライミングに1人出かけていた主人公が、岩の間に片腕を挟まれ身動きが取れなくなってしまう『127時間』(2010年)。登山家アーロン・ラルストンが遭遇した実話を基にしており、アーロンが持てる知識を総動員して命をつなぐ姿に勇気が湧いてきます。しかし、誰も通らないような見渡す限りの荒野の岩場で過ごす5日間はやはり脅威そのもの。照り付ける太陽の日差しで耐えられなくなるのどの渇きや、雨で急激に増水していく岩場でおぼれ死ぬ恐怖……。開放的な場所にも関わらず、外界と遮断された場所に閉じ込められるというパラドックス的な密室状況は冷や汗ものです。他に誰1人訪れる者のいない大自然で、たったひとりで朽ち果てていく焦燥感がたまりません!

【1位】 目覚めたら、土に埋められた箱の中……『リミット』

私的ランキングの1位として紹介したいのが、スペイン人監督ロドリゴ・コルテスの世界的成功作となったワン・シチュエーションスリラー『リミット』(2009年)! 『ライフ』で宇宙飛行士の1人を演じたライアン・レイノルズ。本作で彼はトラック運転手のポールに扮し、地中に埋められた棺のような箱に閉じ込められてしまいます。

身動きを取れない身体的なストレスもさることながら、さらにつらいのが、絶望とわずかな希望が交互にやってくる曖昧な状態。箱の中に入っていた携帯電話を使ってなんとか外部と連絡を取ることができたポール。しかし、「必ず助ける」と告げながらも何か隠している電話相手に、次第に不信感が募ります。酸素がなくなるまでおよそ90分というタイムリミットが迫る中、次第に呼吸音が荒くなっていくポールに観ているこちらも息苦しさで動悸が……。暗所と閉所が苦手な方は気をつけて鑑賞してください!

この夏は『ライフ』のほか、人食い鮫やさまざまな困難が待ち受ける水深47メートルの海底に取り残される『海底47m』(8月12日公開)も公開予定。ギラギラ照り付ける太陽が疎ましいこの季節、背筋の凍る密室映画を観て暑さを乗り切りましょう。

(文/足立美由紀・サンクレイオ翼)

記事制作 : サンクレイオ翼

関連映画

マイシアターとは?
お気に入りの映画館を「マイシアター」に設定しておくと、上映中の作品やスケジュールがかんたんに確認できるようになります。
マイシアターは2つまで設定できます。