映画『メアリと魔女の花』は7月8日より全国公開

映画『メアリと魔女の花』杉咲花インタビュー

インタビュー

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いっぱいいっぱいだった10代、20歳の野望

『思い出のマーニー』以来、米林宏昌監督と2度目のタッグとなった女優・杉咲花。この2、3年で彼女自身を取り巻く環境は大きく変わったが、この夏、最も注目される作品の一つとも言える本作にはどんな思いで臨んだのか、自身の胸の内を語った。

米林監督の「楽しんで」の一言に救われた

 

Q:2014年公開の『思い出のマーニー』以来、再度米林監督とのお仕事でしたね。

一度ご一緒させていただいた監督に、「また一緒にやろう」と声を掛けていただけることがうれしかったです。

Q:しかも今回は主演を務めることになりました。

わたしにとって主演かそうじゃないかということで作品に対する思いが違ったりはしないんです。何よりもこんな素敵な作品に参加できることにワクワクしました。

Q:杉咲さん演じるメアリという女の子には、どのような印象を持ちましたか?

すごく力強い台本で、ある程度のイメージは湧いたのですが、イラストを見てさらに頭の中ではっきりとキャラクター像が浮かんできました。そのイメージをアフレコで実践していきながら進めていきました。

Q:米林監督からはどんな演出が?

あまり細かい指導はなかったのですが、すごく心に残っているのが、アフレコの前に「メアリと一緒に楽しんでくださいね」と言っていただいたことです。最初、メアリはセリフも多く、ほうきに乗るシーンでは叫ぶこともあるので、自分の声に飽きてしまうんじゃないか、耳障りに聞こえてしまうのでは……という不安もあったのですが、米林監督の言葉で救われました。アフレコは思い切り楽しみました。

Q:出来上がった作品を観てどんな感想を持ちましたか?

普段は自分が出演した作品はなかなか客観的に観ることができないのですが、この作品は、ずっと興奮して観ることができました。そのぐらい作品の世界観に入り込める力があると思いました。

Q:ピーターを演じた神木隆之介さんと対峙するシーンも多かったですが、神木さんの声との相性はどう感じましたか?

神木さんは過去のアニメ作品やドラマなどもたくさん拝見させていただいていて、ご一緒できるのがすごくうれしかったです。アフレコは一人での収録でしたが、神木さんの声と合わさった映像を観て、すごくピーターにメアリの良さを引き出していただいていると感じました。本当に素敵でした。

出会いに恵まれ大きく成長

Q:近年の杉咲さんの活躍は目覚ましいですね。

本当に出会いに恵まれていると思います。携わらせていただいた作品すべて大好きなのですが、監督、スタッフ、共演者の方々の作品への思いに引っ張ってもらい、たくさん助けていただいたからこそ今があると思っています。

Q:日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞など大きな賞も取られましたし、ここまでの大活躍は『思い出のマーニー』の時点では想像できましたか?

まったくしていませんでした。当時は、その場にいることだけでいっぱいいっぱいになっていたので、「どういう女優になろう」ということをしっかり考える余裕もなかったです。今も余裕がない部分は変わっていないですが、素敵な経験を積ませていただいたことは力になっています。

Q:舞台あいさつなどのトークもかなり上達されていますよね?

本当ですか? そう言っていただけるのはすごくうれしいです。当時は、イベントなどでも自分の役割や、そこで何が起きるのかということすら把握できていなかったです。今もトークは苦手ですが、自分の役割みたいなものは、少し冷静に考えられるようになりました。映画を楽しみに待ってくれている皆さんに、しっかり伝えようという思いは強いです。でも、やっぱりとっさの判断を要求される場面では、ダメですね(笑)。

今後の女優としての野望

Q:『無限の住人』で臨んだカンヌ国際映画祭もいい経験になったのでは?

圧倒された時間でした。集まったすべての人たちが心から映画を愛していて、熱狂的な思いで歓迎してくれるんです。改めて映画の力ってすごいと感じましたし、そういうものに自分が携わらせていただけているということが誇らしくなりました。無条件にまた行きたいと思える場所です。

Q:視野が広がりましたか?

そうですね。携わった作品はできるだけ多くの人に観ていただきたいので、日本だけではなく、自分の足で現地まで届けることができたのは本当にうれしかったです。

Q:今後、どんな女優として進んでいきたいのでしょうか?

今までは監督や共演者の方々との出会いで、たくさん助けていただき自分を引き出してもらったと思っています。でも、いつまでもそういう立場ではいられないので、自分自身から出てくるものをもっと増やさないといけないと思っています。そのためには経験したことがないこと、例えば舞台にも臨んでみたいですし、たくさんの映画監督ともご一緒してみたいです。

Q:具体的に作品に出演してみたいと思う監督はいますか?

たくさんいます。難しいとは思いますが、グザヴィエ・ドラン監督の映画は大好きですし、ダルデンヌ兄弟(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)、キム・ギドク監督、日本にもお仕事をご一緒させていただきたい監督さんがたくさんいて……挙げ出したらきりがないですね(笑)。

Q:充実の現在ですが、何か抱いている野望などはありますか?

10月に20歳になるのが楽しみです。今は映画の打ち上げでも、スタッフさんや共演者の方々と乾杯ができなくて、一次会が終わると一人寂しく帰ることが多いんです。20歳になったら、お酒を酌み交わしながらお世話になっている方といろいろお話するのが野望というか、憧れです。

取材・文:磯部正和 写真: 尾藤能暢

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

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