(c)2017「関ヶ原」製作委員会/8月26日(土)より全国ロードショー/配給:東宝=アスミック・エース/監督・脚本:原田眞人

岡田准一、小栗旬も! 戦国武将”石田三成”を演じた有名俳優たち

コラム

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8月26日に公開される『関ヶ原』は、司馬遼太郎の名作小説を原作に、原田眞人監督がメガホンをとった歴史大作。己の正義を強く信じ、愛を貫き通そうとした純粋すぎる武将・石田三成の義を貫いた生き様を軸に、関ヶ原の戦いを真っ向から描き出した作品です。

今回、主役の石田三成を演じるのは、岡田准一。骨太な演技力が持ち味の彼が、どんな石田三成を演じるのか楽しみです。

ところで石田三成は過去にもさまざまな有名俳優たちが彼を演じてきました。それぞれに石田三成という人物の捉え方が異なり、どれも負けず劣らず魅力的です。今回は、その中でも印象深かった石田三成と、彼を演じた俳優たちをピックアップしてみました。

山本耕史の“むちゃぶりに耐える石田三成”

2016年に放送された大河ドラマ『真田丸』で、石田三成を演じたのは山本耕史。冷静沈着でポーカーフェイスという切れ者の石田三成として、主君である豊臣秀吉のむちゃぶりにもまったく無表情で動じない、完全なノーリアクションという演技が話題を集めました。

山本耕史は石田三成が周囲に誤解されやすい性格であることも含めて表現していました。そのポイントの1つが“人と目を合わさないこと”。芝居中は片岡愛之助演じる大谷吉継以外とは、まったく周囲と目を合わさないようにしていたそうです。切れ者だけど義理人情に厚く、不器用で嫌われやすい。そんな歴史上のイメージを盛り込みつつも、新しい石田三成像を作り上げたのですね。

小栗旬の“子どものころから切れ者だった石田三成”

実は小栗旬は、大河ドラマで石田三成を2回演じています。1度目は1996年に放送された「秀吉」で、石田三成の少年期である佐吉役に。その後、2009年に「天地人」で再び石田三成を演じました。

そしてこの2度目となる石田三成役については、NHKの粋な計らいが。「天地人」の石田三成の人となりを紹介するドラマのプロローグ部分では、三成が少年時代から切れ者だったというエピソードとともに、かつて小栗旬が演じた佐吉の映像をモノクロで流したのです!

この思いがけないコラボレーションは、大きな反響をよびました。小栗旬も「勝手に運命的なものを感じながら、いい役をやらせてもらった」とコメントしています。

真田広之の“もっとも歴史上のイメージに近い石田三成”

「秀吉」にて小栗旬の演じた佐吉が大人になった姿、つまり石田三成を演じたのは真田広之でした。この石田三成は“太閤・秀吉の腰巾着”であり、頭は切れるものの器が小さいという、歴史上での石田三成のイメージにもっとも近かったと言われています。

とはいえ、単なるイエスマンではなく秀吉に諫言することもあり、折檻を受けている様も度々描かれていました。それでも豊臣家に忠誠を誓っていたのは、臆病だったからか、忠義だったのか……。真田広之の演技からはその双方が読み取れ、石田三成の人間味が深く味わえるものとなっていました。

ちなみに、真田広之は1988年に放送されたTBS新春大型時代劇スペシャル「徳川家康」でも石田三成を演じています。

その他にも、大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」(2011年)では、荻原聖人が中間管理職的な立ち位置の石田三成に。日本テレビ系列のスペシャルドラマ「戦国自衛隊・関ヶ原の戦い」(2006年)では、「秀吉」で主人公・豊臣秀吉を演じた竹中直人が石田三成に扮しています。

石田三成といえば、戦国武将の中でも有名な人物です。豊臣秀吉の忠臣として戦国の世を生き、とても義理堅く、自分のことには無欲な“忠誠の人”だったという見方があります。その一方で冷酷非情で打算的な“嫌われ者”だったという評判も、誰もが知るところでしょう。

“敗者は悪者”とされた日本の歴史の中、石田三成は長らく正当な評価がされてこなかった人物でもあります。しかし、史実がいろいろと明かされてきた現在、三成の演じ方にも多様性が生まれてきているようですね。映画『関ヶ原』での、岡田准一演じる石田三成にも大いに期待したいところです。

(文/もちづき千代子@H14)

記事制作 : H14