『ワンダーウーマン』
8月25日(金)より全国公開
(c)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
Clay Enos/ TM & (c) DC Comics

全米興収4億ドル『ワンダーウーマン』!ヒットのカギは『モアナと伝説の海』との共通点!?

コラム

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文=ロサンゼルス在住ライター 町田雪/Avanti Press

さわやか元気! まるで新作飲料のキャッチコピーのようだが、『ワンダーウーマン』を見終えたあとに、とっさに浮かんだ言葉がこれだった。スーパーヒーローものは星の数ほどあるが、母性と愛に満ちたキャラクターと、希望と優しさが感じられるストーリーは新鮮で、気分が上がる。ビヨンセやケイティ・ペリーら、現代の“歌姫戦士”たちも憧れるプリンセス戦士の魅力とは何なのか? そして、全米ヒットの理由と影響は?

新時代の女性像!『モアナと伝説の海』に見る共通点

(c)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
Courtesy of Warner Bros. Pictures

本作は、DCコミックス発の女性ヒーローとして、75年もアメコミ界に君臨した女性キャラクター待望の実写映画化。ワンダーウーマンことダイアナ役には、ほぼ無名であったイスラエル出身のガル・ガドットが抜擢され、メガホンをとったのは、『モンスター』でシャーリーズ・セロンにアカデミー賞主演女優賞をもたらした女性監督パティ・ジェンキンスという、ウーマン・パワー満載の作品だ。

ダイアナは、女性だけが暮らすパラダイス島で育った好奇心旺盛なプリンセス。ある日、不時着したアメリカ人パイロットのスティーヴ(クリス・パイン)との出会いをきっかけに、外の世界で戦争が起きていることを知り、島を出る決意をする。初めて目にする男性、都市、洋服、政治、戦争、エゴ、悲劇……。仲間に守られていた故郷の楽園とは全く異なる世界に衝撃を受けつつも、世界を救いたい一心で挑み続けるダイアナ。その想いと姿は、絶望した人々を勇気づけ、憎しみ合った人々に愛をもたらすことになる――。

そう、本作で描かれるワンダーウーマンの魅力のひとつは、母性と愛が感じられること。「私たちは世界を救うためにいる」「戦争の前線に連れて行って! 私がリーダーをやっつけるから」など、世間知らずがゆえに、驚くほどに純粋な大義を、少しの躊躇もなく口にするダイアナ。でも、実際の悲劇を目にしたときに湧き出るのは、今そこで苦しんでいる1人の大人、傷ついている1人の子ども、そして、消されそうになっている1つの村を助けたい、その一心なのだ。

目的達成に向かう手段も、男性ヒーローものとはひと味違う。敵に白状させるときには、残酷で血だらけな拷問ではなく、美しく光るウソ発見ベルト=“真実の投げ縄”を利用。この特殊道具で締め付けると、敵の意思とは関係なく強制的に真実を吐かせることができるのだ。そして、目的達成の概念も、復讐に燃えて敵をやっつけるのではなく、愛と許しを持って、復讐の火を消すスタイル。勧善懲悪よりも、性善説を感じさせる姿に希望を見出せる。そういえば、ディズニー映画『モアナと伝説の海』でも、敵を倒すのではなく、愛で包んで相手を溶かす結末が印象的だった。島の出身、好奇心旺盛、勇敢でチャーミング……と、モアナとダイアナには共通点がいっぱい。新時代の女性像を感じずにはいられない。

記事制作 : Avanti Press(外部サイト)

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