『三度目の殺人』/9月9日(土)全国ロードショー/配給:東宝ギャガ/(c)2017フジテレビジョンアミューズギャガ/監督・脚本・編集:是枝裕和/出演:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功

今度の福山雅治は弁護士!研修医からパパラッチまで、アナタはどの“ましゃ”が好み?

コラム

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9月9日に公開される『三度目の殺人』は、『そして父になる』の是枝裕和監督のオリジナル脚本で描かれる法廷心理ドラマ。主演は是枝監督とは『そして父になる』以来のタッグとなる福山雅治。彼にとって初となる弁護士役です。さらに、是枝監督作に初出演の役所広司が殺人犯役に、広瀬すずが被害者の娘役を演じます。

これまでに福山雅治はさまざまな職業の役柄を演じていました。どの役どころでも名演を見せてくれていますが、果たして福山雅治の魅力がもっとも輝いていたのはどの職業だったのでしょうか? 過去に彼が演じてきた職業をピックアップしてみました。

エリート意識の塊のような建築家…『そして父になる』(2013年)

『そして父になる』は、子どもの取り違えが発覚した2組の家族の愛や絆を描いた感動ドラマ。今作で福山雅治は、エリート建築家の野々宮良多を演じました。

これまでの人生を順風満帆に歩んできた野々村は、6年間育ててきた息子が他人の子であったという衝撃的な事実を目の当たりにし、エリート意識の塊だったところから、少しずつ人間的に変化していきます。今作の役どころは、福山雅治にとって初となる父親役でもあり、福山雅治の魅力を一層深めた作品といえるのではないでしょうか。

冷静沈着な研修医…「ひとつ屋根の下」(1993年)

福山雅治の名を世に知らしめた作品といえば、フジテレビ系ドラマ「ひとつ屋根の下」でしょう。両親が交通事故にあい、生き別れになった柏木家の兄弟たちの家族愛を描いた今作。福山雅治の役どころは、柏木家の次男坊で医学部の研修医である“チイ兄ちゃん”こと雅也でした。

父の友人に引き取られ、その後継ぎになることが約束されていたにも関わらず、本当の家族と暮らすことを選ぶ雅也。冷静沈着に見えて愛情深いキャラクターを見事に演じていました。ちなみに、1997年に放送されたパート2では、冒頭で海外に赴任し、終盤付近で帰国したため出演はごく僅かでした。立派に医者になった“チイ兄ちゃん”の活躍を、もっと見てみたかったファンも多いのでは?

頭脳明晰な大学准教授…「ガリレオ」(2007年)

福山雅治にとって当たり役といわれたのが、フジテレビ系ドラマ「ガリレオ」の湯川学。大学の准教授であり、頭脳明晰、スポーツ万能で容姿端麗。しかし、「全ての現象には必ず理由がある」という信念をもつ変人で、担当刑事たちを小ばかにしつつ警察の事件捜査に関わっていきます。

このドラマは2度映画化されています。1作目は『容疑者Xの献身』(2008年)、2作目は『真夏の方程式』(2013年)です。特に、『真夏の方程式』では、湯川学が苦手としていた子どもとの交流や、自ら事件に踏み込んで真相を解明する積極性が描かれており、福山雅治もこれまでとは違ったアプローチで湯川学を演じていました。

ダメ人間の中年パパラッチ…『SCOOP!』

大根仁監督がメガホンをとった『SCOOP!』(2016年)で福山雅治が演じたのは、芸能スキャンダルばかりを追う中年パパラッチ・都城静。かつては数々の伝説的スクープをモノにしてきたカメラマンだったものの、今や酒に溺れて借金まみれのダメ人間と化しているという、今までの福山雅治では考えられないほど底辺の汚れ役でした。

二階堂ふみ演じる新人記者の行川野火と行動を共にするうち、大きな事件にまきこまれていくのですが、2人は恋に落ちて濡れ場まで演じているのです! 爽やかなイメージを金繰り捨てて演じた、下ネタ全開なゲスい中年パパラッチ……。それでも、魅力が損なわれないのが、福山雅治の凄いところだと改めて実感する役どころでした。

元ミュージシャンの臨床心理士…「ラヴソング」

フジテレビ系ドラマ「ラヴソング」(2016年)では、元ミュージシャンという過去をもつ臨床心理士・神代広平を演じた福山雅治。藤原さくら演じる吃音症のため対人関係に苦手意識をもつヒロイン・佐野さくらに音楽的才能を見出して、心を通わせるというラブストーリーでした。佐野さくらと接することで、ミュージシャンとして再生いくヒューマンドラマでもあります。

歌手として一度は成功したものの、そのまま表舞台から消えてカウンセラーとなった神代の姿は、ともすればもう一人の福山雅治だったのではないでしょうか。実年齢でいえば27歳差となる2人の恋愛模様が、なぜか自然に受け止められる不思議。これぞ福山雅治だからこそ成し得る技としかいいようがありません。

(c)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ

『三度目の殺人』で福山雅治は、裁判で勝つためなら真実は二の次と割りきる弁護士・重盛を演じます。役所広司演じる殺人の前科がある男・三隅の弁護を担当することになった重盛は、三隅の底なしの闇に呑みこまれ、「なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?」と真実を知りたいと願い始めるのです。福山雅治による常勝弁護士が少しずつ壊れていくまでの繊細な演技は実に見物。

建築家や医者、臨床心理士、大学准教授などのインテリから、パパラッチまで、幅広い職業を演じこなしてきた福山雅治。『三度目の殺人』はそんな福山雅治の新境地となる役どころになるのではないでしょうか。

(文/もちづき千代子@H14)

記事制作 : H14

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