とんでもなく激しい性格だったり、とんでもない癖を持っていたり、それぞれキャラクターが際立つ映画のヒロインたち。その中から、女性ならではの“ちょっと怖い”部分をクローズアップ。女ってこーいうとこ、ありますよねっ!

『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

(C) 2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

<見どころ解説>

『モテキ』の大根仁監督が、奥田民生の“力まないカッコいい大人”らしさに憧れる編集者と美人でキュートな最強のモテ女の“ボーイ・ミーツ・ガール”をコミカルに描く。奥田民生の楽曲をバックに、妻夫木聡と水原希子が、民生になりたいボーイと男を狂わせるガールとして振り切った演技を披露する。ほかにも新井浩文、安藤サクラ、松尾スズキなど一癖も二癖もある俳優陣が共演。愛する彼女に翻弄され、奮闘することによって成長を遂げる主人公が切なくも愉快。

<怖っ!女子あるある>

出会った男の運命を狂わす“魔性の女”といったら恐ろし気だが、水原希子演じるヒロイン・あかりは美人だけどにこやかで、周りを明るくするタイプ。舌をちょっと出してほほ笑んだり、怒って口をとがらせたりと表情豊か。ボディタッチや投げキッスといった男性の喜ぶ振る舞いが自然にできるタイプで、本来なら女子には煙たがられるはずだけど、あかりの場合は女子会では毒舌やヘン顔で周りを爆笑させる人気者。誰にでも好かれるのはいいことだけど、「あなただけよ」なんて言いながらすべての人間に愛嬌を振りまくのはさすがにやりすぎ。これでトラブルが起きないわけがない! 

(C) 2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

<締めの一言>

八方美人も過ぎるとトラブルのもとですよ。

映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は9月16日より全国公開

『散歩する侵略者』

(C) 2017『散歩する侵略者』製作委員会

<見どころ解説>

独自の作風で知られる黒沢清監督が、劇団イキウメの舞台を映画化したサスペンス。ある日別人のようになった夫から「地球を侵略しに来た」と告白され、人生が一変する妻を長澤まさみ、体を侵略者に乗っ取られた夫を松田龍平が演じている。夫婦の日常が静かに侵食されていくパートと、一家惨殺事件を発端とする異常事態をダイナミックに描くパートの二つのドラマが意外な展開でリンクしていく。愛とは何かを問うラストで思わず涙が!

(C) 2017『散歩する侵略者』製作委員会

<怖っ!女子あるある>

夫の浮気が発覚し、モヤモヤを抱えていた妻。彼が記憶喪失状態で帰宅した途端、モヤモヤに怒りの炎が着火! 責める、むくれる、邪険にするなど浮気された妻なら当然のリアクションが続く。負の感情をむき出しにする妻の様子は男からすれば怖っ! なわけで、まさに女子あるある。でも、それはまだ愛情が残っているからであって、感情がなければ怒りすらわかないはず。しかも、いくら怒っても夫は理解せず、むしろ以前より誠実で優しく対応するもんだから、妻もキュンとなったりして……。別人になった夫なら、中身が誰であれ許せちゃう?

<締めの一言>

男に裏切られた女子は怖くて当たり前!

映画『散歩する侵略者』は9月9日より全国公開

『ユリゴコロ』

(C) 沼田まほかる/双葉社 (C) 2017「ユリゴコロ」製作委員会

<見どころ解説>

沼田まほかるによるミステリー小説を、『君に届け』などの熊澤尚人監督が映画化。ある一家で“殺人者の告白文”が綴られたノートが発見されたことから、その登場人物である美紗子の過去が明らかになっていく。現在と過去が交錯しながら、ひとりの殺人者に周囲が翻弄されていくさまを繊細に描く意欲作。主演映画は約5年ぶりとなる吉高由里子が、人を殺めるという行為から逃れられない女・美紗子を熱演する。

(C) 沼田まほかる/双葉社 (C) 2017「ユリゴコロ」製作委員会

<怖っ!女子あるある>

家庭だったり趣味だったり、あるいは誰にも言えない癖(へき)だったり。人は誰もが「心の拠りどころ」を持っているもの。女子の場合、恋人だけが拠りどころになって同性の友人とは疎遠に、なーんてパターンもありがちだけど、美紗子は「人の死」が唯一の拠りどころ。幼き頃に友人の死を目の当たりにして以来、人を殺すことへの欲求が抑えられなくなってしまった女なのだ。人に迷惑さえかけなければ何を拠りどころにしてもいいけど、迷惑どころか自らの手で何人もの命を奪うのは、「あるある」を通り越して完全にアウト。繊細で頼りなさげな雰囲気の女性が実は……というのが、さらに怖っ。

<締めの一言>

犯罪はダメ、絶対!

映画『ユリゴコロ』は9月23日より全国公開

『トリガール!』

(C) 2017「トリガール!」製作委員会

<見どころ解説>

人気作家、中村航の同名小説を映画化した青春ラブコメディー。その場のノリで、人力飛行サークル“TBT”に入会した大学生・ゆきな。パイロットに抜てきされ、相性サイアクの先輩と組むことになった彼女は、宙を舞うことができるのか!? 土屋太鳳がヒロインを務め、これまでになくはじけたコメディエンヌになりきった。間宮祥太朗、高杉真宙ら注目のイケメン若手アクターが脇を固める。仲間の思いを背負っての飛行シーンはそう快!

(C) 2017「トリガール!」製作委員会

<怖っ!女子あるある>

大好きな異性の前ではこびたような高い声で話すのに、息の合わない大キライな相手には毒舌全開! そんな主人公、ゆきなの極端な二面性に驚かずにいられない。憧れの先輩に声をかけられただけで、ハートの急浮上の表われともいえるハイトーンのスウィート・ボイスが噴出し、満面に愛らしい笑みが広がる。しかし、天敵の先輩には売り言葉に買い言葉で、徹底抗戦モード。“あいつをグーで殴りたい!”というケンカ上等姿勢ができあがる。“ツン”も“デレ”も女子のメンドくさい真実だが、ゆきなほどふり幅が大きいとなると、怖いというよりむしろかわいらしい!?

<締めの一言>

花もケモノも女子の素顔なんです。

映画『トリガール!』は9月1日公開

『三度目の殺人』

(C) 2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ

<見どころ解説>

『そして父になる』の福山雅治と是枝裕和監督が再びタッグを組み、役所広司が是枝監督作品初出演を果たした法廷サスペンス。死刑確実とみなされる殺人犯の弁護を引き受けた敏腕弁護士が、犯人と面会を重ねるうちに次第にその背後にある“真実”を切望するようになる過程を描き出す。被害者の娘を『海街diary』以来是枝組2度目の参加となる広瀬すずが好演。裁判が進めば進むほど、深い闇の中に引きずり込まれていくような感覚に戦慄(せんりつ)する。

(C) 2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ

<怖っ!女子あるある>

少々陰があるものの、そこがまた男性のハートをがっちりつかんでしまう被害者の娘・咲江。一見純真無垢な少女だと相手に思わせておきながら、実は誰よりも芯が強くて一切ブレることがなく、その澄んだ大きな瞳でじっと顔をのぞき込まれたら、誰でも心を許し、聞かれてもいないのについ自らの罪を告白したくなってしまうに違いない。ピュアで健気であるがゆえに周囲の人々の心をかき乱し、彼女のためならなんだってしてあげたくなってしまうほどの魔性を秘めた恐るべき女子って、天使の顔をした悪魔なのかも!?

<締めの一言>

ピュアに見える女子には要注意。

映画『三度目の殺人』は9月9日より全国公開

『プラネタリウム』

(C) Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology - Proximus - RTBF

<見どころ解説>

『ブラック・スワン』のオスカー女優ナタリー・ポートマンと、若手注目株のリリー=ローズ・デップが姉妹役で初共演を果たした異色作。きらびやかな1930年代のパリを舞台に、スピリチュアリストの美人アメリカ人姉妹が、ある映画プロデューサーとの出会いによって運命を狂わせていく様を描く。現実と架空の世界が複雑にからみ合う、ミステリアスなてん末に魅了される。

(C) Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology - Proximus - RTBF

<怖っ!女子あるある>

若く、美しく、聡明と三拍子そろったパーフェクトな姉のローラにとって、繊細で、無垢(むく)で、霊感が強い妹のケイトは“守るべき”存在。野心家で策士でもある彼女にしてみれば、降霊術のショーで観客を味方につけることなんて朝飯前だ。とにかくすべてを自分の監視下に置き、思い通りに管理しようとする仕切り屋の彼女にとって、想定外の出来事なんて言語道断。密かに親密になっていた妹と映画プロデューサーのコルベンに嫉妬し、ブチキレちゃうのは、なんでも自分の思い通りにしなきゃ気が済まない仕切り屋の性。

<締めの一言>

ミス・パーフェクトを怒らせると怖いぞ~。

映画『プラネタリウム』は9月23日より全国公開

シネマトゥデイ編集部