第15回ウラジオストク国際映画祭「長編コンペティション部門」にて、長編初監督作である映画『blank13』に出演する3人が、最優秀男優賞を受賞するという快挙を成し遂げた斎藤工。映画化もされた大ヒットドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」(フジテレビ系)でブレイクするなど、勢いのある“セクシー俳優”としてのイメージが強いが、実は謙虚を通り越して“超絶ネガティブ”発言を繰り返している変わり者だということはあまり知られていないかもしれない。

栄誉ある賞を受賞しても自虐!?ナメクジに共感する一面も

今回の映画についても、「オブラートくらいペラッペラな私には、“監督”と言う重厚な響きが未だしっくり来ませんが、この作品への関わりとしてそれ以外の役職名が今の所無いので、偉そうに名乗ってしまっています」「ただの我儘おっさん傍観者です」と、自虐的なコメントをしていた斎藤。

2015年にビューティー雑誌『VOCE』が毎年もっともビューティーな人に贈る「ザ・ベスト・ビューティー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた際にも、男性の受賞者は2010年に選ばれた嵐の松本潤以来という快挙だったにもかかわらず、「ドッキリだと思っています」「ステージの真ん中に落とし穴があるんじゃないかと疑っています」とコメント。さらに「僕は路地裏の住民。来年は間違いなくこういう場には呼ばれない」と自虐発言を炸裂させた。

また、2015年、「さんまのまんま」(フジテレビ系)に出演した際には、「僕、今セクシー俳優みたいな冠ついちゃって、居心地悪くて仕方ないんですよ」「どこ行っても壁ドンしてくださいって言われて。一発芸がヒットした来年消える芸人みたい」と語っており、世間のイメージと、自分自身の認識の間にギャップを感じているようだった。

今年1月に声優を務めた映画『アサシン クリード』のPRを行った際にも、「ナメクジは他人に思えないんですよね。日が当たらないところで何かを生み出すことが好き」と発言。年明け早々のネガティブコメントに報道陣からも「暗い!」と言われてしまった。

お笑いが大好きな斎藤。人を楽しませることは好き?

しかし、斎藤はただネガティブなだけではない。「(壁ドンは)一芸ではないですけど、流れに乗って今を楽しんでいる、職業がわかんなくなってくるというところも楽しまないと」と前向きな気持ちも持ち合わせているようだ。2016年に出演した「おしゃれイズム」(日本テレビ系)では、森泉に壁ドンしてセットの壁を壊すアクシデントを起こしたり、トレンディエンジェルの「斎藤さんだぞ」のギャグで笑いを誘うなど、ユーモラスな一面も見せるように。

さらに、2016年の年末に放送された「絶対に笑ってはいけない科学博士24時」(日本テレビ系)では、サンシャイン池崎のコスチュームで「空前絶後の〜!」のギャグを繰り出し、ダウンタウンらプロのお笑い芸人たちを爆笑させ、世間でも大きな話題となった。もともと芸人の知り合いが多い斎藤。「ラッセン」ネタの永野がブレイクするきっかけを作ったのも斎藤とのこと。お笑いに精通していることもあり、人を笑わせたり楽しませることは好きなようだ。

「まずネガティブを敷いて、その上で訪れる幸福に対して倍喜べ、という”ネガティブポジティブ”が私の思想」と語る斎藤。今後さまざまな面を見せるであろう斎藤の”ネガポジティブ”な活躍に期待したい。

(文/河村綾香)