『わたしたち』9月23日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー
(C)2015 CJ E&M CORPORATION and ATO Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED

いじめ、生活の不安…韓国の少女たちの現実を描く『わたしたち』

インタビュー

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

文=新田理恵/Avanti Press

子どもの世界はピュアで、時に残酷だ。韓国映画『わたしたち』の主人公は10歳の女の子。映画は彼女の目を通して、学校内のヒエラルキーやいじめ、家庭環境が子どもにもたらす不安や嫉妬を映し出す。

『わたしたち』9月23日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー
(C)2015 CJ E&M CORPORATION and ATO Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED

軽食屋を営む母と、工場勤務で多忙な父、幼い弟と暮らす10歳のソンは、忙しい両親に替わって弟の面倒をみる“いい子で優しいお姉ちゃん”だ。大人しくて友だち付き合いのヘタな彼女は、学校ではいつも独りぼっち。そんな寂しさを、誰にも打ち明けることができない。

終業式の日、ソンは転入生のジアと出会う。夏休みの間、友情を深めていく2人。互いの家を行き来したり、お泊まりするなどすっかり親友になるが、家庭環境に恵まれないジアは、ソンと彼女の母親の愛情にあふれた親子関係を目の当たりにして、複雑な感情を抱くようになる。

新学期、ジアはいつもソンを除け者にしているボラと仲良くなる。前の学校でいじめに遭っていたジアは、ボラやその仲間に加わってソンに冷たくあたるように……。

裕福な家庭に育ち、成績優秀でクラスの中心的存在のボラもまた、心に問題を抱えている。転入生のジアに成績トップの座を奪われると、彼女への態度を急変させていく。

監督の子ども時代の体験をもとに

人それぞれ心に残るフックは違っても、『わたしたち』に登場するエピソードは、誰もが少なからず経験してきたものばかり。日本の子どもの社会とあまりにも似ているため、自分ごとのように成り行きを見守っているうちに、作品に没入してしまう。まさに“わたしたち”の物語がこの映画にはある。

本作が長編映画デビューとなるユン・ガウン監督は、自分の子ども時代の体験をもとに、この映画を撮りあげた。

ユン・ガウン監督

日本公開を前に来日したユン監督は、こう振り返る。「小学校6年生のとき、大好きだった友だちとの関係が些細なことでこじれ、クラスで仲間はずれにされてしまいました」。心に大きな傷を負った監督は、長い間、子どもたちのことや、人との関係の結び方について考えを深めてきたという。「他人との関係の中であんな強烈な経験をしたのは人生で初めてでしたから、ずっと尾を引きました。解けていない宿題のように心に残っていたので、長編第1作目のテーマに選んだのです」。

記事制作 : Avanti Press(外部サイト)

関連映画

マイシアターとは?
お気に入りの映画館を「マイシアター」に設定しておくと、上映中の作品やスケジュールがかんたんに確認できるようになります。
マイシアターは2つまで設定できます。
マイシアターとは?
お気に入りの映画館を「マイシアター」に設定しておくと、上映中の作品やスケジュールがかんたんに確認できるようになります。
マイシアターは2つまで設定できます。