『プラネタリウム』/9月23日(土)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国公開/(c) Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology - Proximus - RTBF

全部実話!? 降霊術から悪魔憑きまで…オカルト事件がベースの映画4選

コラム

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9月23日に公開される『プラネタリウム』は、19世紀に実在した霊媒師のフォックス姉妹をモデルとして作られた作品です。

実話を基にした映画は多数ありますが、それがオカルトな事件となると、「それって本当の出来事なの?」とつい疑ってしまうもの。そこで、今回はそんな映画の題材となった、オカルト事件について、真相を探っていきたいと思います。

家族6人皆殺しの家で怪奇現象が!「アミティヴィル事件」…『悪魔の棲む家』(1979年)

1974年にニョーヨーク州のアミティヴィルで殺人事件が発生。ロナルド・デフェオ(23歳)は、自分の家族6人を皆殺しにしてしまいます。

実はこの土地は何百年も前から、“悪霊が住む地”として恐れられていた場所でした。そんな歴史を知らずに引っ越してきたラッツ一家は心霊現象に悩まされ、わずか28日でこの家を離れることになるのです。

この出来事は「アミティヴィル・ホラー」という題名で書籍化されると、社会現象を引き起こすほどのヒットとなります。そこから生まれたのが映画『悪魔の棲む家』でした。

ただ、殺人事件こそ、実際に起きた出来事でしたが、それ以外の心霊現象はすべてデタラメだったという説があります。財政的に困窮していたラッツ一家は、幽霊屋敷をでっちあげるために、かつて殺人事件が起こった家を購入。その体験記を出版して、大儲けしようと考えたのだとか。当時は映画『エクソシスト』が巻き起こした、オカルトブームの真っ只中。作戦は図に当たり、ラッツ一家は本と映画で40万ドル以上稼いだとのことです。

少年がポルターガイストを引き起こす「メリーランド悪魔憑き事件」…『エクソシスト』(1973年)

1949年にメリーランド州に住むロビー・マンハイムという少年が、ウィジャボード(西洋のコックリさんみたいなもの)を使って叔母の霊と交信しようとしたところ、悪魔に取り憑かれてしまいます。

人格が豹変し、体に文字が浮かびあがり、さらにはポルターガイスト現象まで起き、彼の両親はついに悪魔祓いを決意。カトリック教会から派遣された2人の神父による30回以上の悪魔祓いの後、ようやく少年から悪魔は去り、家族は平穏を取り戻しました。この事件の顛末は、1949年8月の「ワシントン・ポスト」にも掲載されています。

ちなみに、実際に悪魔祓いを行った神父の証言では、体に浮かび上がった文字は「口紅で書いたように見えた」とのこと。……真相は推して知るべしというところでしょうか。

作家のウィリアム・ピーター・ブラッティは、この記事のことが忘れられず、1971年に小説「エクソシスト」を書き上げました。これを映画化したのが『エクソシスト』。実話ベースと、うたっていた気もしますが、あくまでも事件にインスパイアされた創作が原作なので、どうか誤解されなきよう。

透視能力を科学的に実証した「千里眼事件」…『リング』(1998年)

明治も終わりの頃、“透見法”を使うという22歳の女性、御船千鶴子が巷で評判になります。やがて、東京帝国大学の助教授・福来友吉は、透視実験の果てに、千鶴子の能力が真実であると確信。それを発表すると、新聞が大々的に取り上げたこともあり、彼女は一躍、時の人となります。彼女の公開透視実験は高い的中率を示し、検証に立ち会った学者たちも「疑う理由はない」などと、コメントしたため、さらにブームは加熱したようです。

ただ、この実験の方法が問題なのです。“糊付けされた封筒の中身を読み取る”というものが多かったようですが、実験中に彼女は常に立会人に背を向けて、決して手元を見せることがありませんでした。さらに、持ち物検査も行われなかったとのことなので、これはもう限りなく、黒に近いグレーといってしまっていいでしょう。

しかしブームの真っ最中、なぜか千鶴子は24歳の若さで服毒自殺してしまいました。その原因として有力視されているのが親族間の不和。有名になった彼女を巡り、親族たちが争いを繰り広げたのだとか……。超能力も人間の欲望には勝てないのですね。

この御船千鶴子がモデルになっているのが、『リング』に登場する貞子の母親こと、山村志津子です。

幼い姉妹が霊との交流に成功?「ハイズビル事件」…『プラネタリウム』(2017年)

1848年にニューヨーク州ハイズビルのフォックス家で、突然ラップ音(原因不明の音が鳴る現象)が鳴り始めます。次女のケイトと三女のマーガレットは、そのラップ音を起こす霊と交信することに成功。それは数年前に殺された行商人でした。姉妹の死後にこの家からは、白骨死体と行商人が使う、錫の箱が発見されています。

この「ハイズビル事件」でフォックス姉妹は一躍有名になり、霊媒師として活動を開始。アメリカやヨーロッパの各地を巡って交霊会を行い、人気を博しました。スピリチュアリズムの元祖とも言われています。

ところが1888年、姉妹は突然「心霊術は全てインチキだった」と衝撃の告白を行いました。さらには大観衆の前で、自分たちが行なってきた、トリックを披露しはじめますが……。いかんせん、交霊会と違って客が入りません。1年後、生活に困った姉妹は「あの暴露はウソだった」と前言を撤回。再び交霊会を始めましたが、一度失った信頼は取り戻せませんでした。

ちなみに1904年に見つかった白骨死体ですが、心霊研究家の調査でイタズラという結果が出ています。

『プラネタリウム』/9月23日(土)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国公開/(c) Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology - Proximus - RTBF

現実では交霊会で有名になったことで、フォックス姉妹の人生は完全に狂ってしまいました。彼女たちをモデルにした映画『プラネタリウム』の中で、姉妹の人生はどのような展開を見せるのでしょうか? ぜひ劇場にてご確認ください。

(文/ハーバー南)

記事制作 : H14

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