アカデミー主演女優賞受賞女優のシャーリーズ・セロンが女スパイを演じる映画『アトミック・ブロンド』が、10月20日から上映されます。

公開されたトレイラーでは、思わず目を見張るようなセクシーな衣装やシチュエーションが見受けられ、その美しい姿や仕草がスリリングなスパイ映画をスタイリッシュに彩っています。世の男性にとって、“女スパイ”という存在は、いつの時代もその男心をくすぐる魅惑の存在ではないでしょうか。

そこで今回は本作の主人公のように強くて美しいだけでなく、男を惑わせる妖艶さを併せ持つ、魅力的な女スパイが活躍する作品を振り返りたいと思います。

バービー人形のようなコケティッシュな女スパイ…『オースティン・パワーズ:デラックス』(1999年)

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『007』など、シリアスなスパイ映画をパロディー化したコメディー映画『オースティン・パワーズ:デラックス』。この作品でヘザー・グラハムが演じたヒロインのフェリシティ・シャグウェルは、主人公がタイムスリップした1960年代の世界で出会うCIAの女エージェントです。

彼女の魅力はなんといってもその豊かなブロンドヘアーと美しい碧眼。1960年代風メイクがそのルックスを際立たせており、バービー人形を彷彿とさせるような、キュートさとセクシーさが表現されています。

彼女の魅力はコケティッシュなルックスだけでなく、真面目でかわいらしい性格にあります。作中で主人公のオースティン・パワーズとの関係を発展させるため、積極的にアプローチをするのですが、彼はある事情から事に及ぶことができません。そのため、フェリシティは自分には魅力がないと思い、落ち込んでしまいます。

やがて傷心のまま与えられた任務をこなすため、オースティンへの恋心を封じ込め、彼女は敵方と事に及びます。女スパイといえば、“主人公を裏切る”というイメージがつきもの。任務とはいえ、恋い慕う主人公のために身体を張る彼女のいじらしさに、世の男性は心打たれるのではないでしょうか?

女スパイにとって裏切りはアクセサリーのようなもの…『ルパン三世』(2014年)

人気アニメを実写化、主人公・ルパン三世を小栗旬が熱演した2014年公開の『ルパン三世』では、黒木メイサが峰不二子を演じました。彼女のアニメ版にも負けずと劣らない魔性の女ぶりは、本作の大きな魅力のひとつ。冒頭から黒いレーザースーツに身を包んで登場したかと思えば、まるでアニメのようなセクシーな入浴シーンが目を引きました。しかし、やはり不二子の魅力といえば、ルパンに対する裏切りでしょう。

彼女に惚れ込んでいるルパンを部屋に呼び出し、情熱的に2人でダンスに興じる不二子。関係が発展するかのように思いきや、実は警察にルパンを売っており、あえなくルパンは逮捕されてしまいます。アニメ同様に痛い目を見てしまうルパンですが、「裏切りは女のアクセサリー」などと口にして、それ自体を楽しんでいるようにも見受けられました。

実際に自分がそうされるとどうかなとも思いますが、やはり女スパイの魅力といえば、こういった二面性です。不二子のように自分の思い通りにならない存在に、男性はいつの世も惹かれてしまう気がします。ラストでも華麗にルパンを裏切り、バイクで颯爽と去っていく彼女の姿は、それを代弁しているかのようです。

変装、潜入、アクションは女スパイの見せ場…『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)

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映画における女スパイの見せ場のひとつとなっているのが、多彩な衣装が見られる変装&潜入シーンです。フェリシティと峰不二子も、作中ではセクシーな衣装で観るものを楽しませてくれますが、『チャーリーズ・エンジェル』ではその衣装のバラエティーが実に多彩です。

さらに、同作ではその変装コスチュームで見せるアクションシーンも、非常に見応えがあります。キャメンロン・ディアス演じるナタリーは冒頭、そのセクシーなビキニ姿からは想像できないくらいワイルドにボートを操り登場。潜入した先のパーティーではウエイトレスの制服姿となり、華麗なバトルアクションを披露しています。セクシーなルックスと、そこからは想像できないようなキレキレの過激なアクションに、思わず目を奪われてしまうわけです。

その他にも、エキゾチックなベリーダンサー、ヨーロッパのカントリーガール、ダイビングスーツなど……。潜入するシチュエーション毎に毎回ユニークな変装で登場しますが、最終決戦の地でナタリーは、黒を基調とした背中がシースルーの大胆な衣装に。意中の人と電話しながらも、男性3人を瞬時にKOするバトルシーンは必見です。

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『アトミック・ブロンド』は冷戦下のベルリンが舞台に、シャーリーズ・セロンはイギリスの諜報機関・MI6に所属する女スパイ、ロレーン・ブロートンを演じます。彼女は世界を揺るがす最高機密のリストを奪還をすることを命じられ、熾烈なスパイ同士の戦いに身を投じていくのです。ハリウッドきっての美貌の持ち主であるシャーリーズ・セロンは、近年では丸刈りの女戦士フュリオサを演じた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でも、華麗なアクションを見せつけました。本作の予告編でもその一部が確認できますが、今回はどのようなアクションシーンを見せてくれるのか、期待が高まります。

フェリシティ・シャグウェルの美しい美貌、峰不二子の魔性の女ぶり、ナタリーの華麗な変装とアクション……。これらは、映画の中の女スパイにとっては必要不可欠な要素です。そんな女スパイ像が本作ではどのように描かれるのか、ぜひ注目してみてください。

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(文/Jun Fukunaga@H14)