映画の中で、主人公に存在感があるのは当然ですが、中には主役を食う勢いのぶっ飛んだキャラクターが登場する作品もあります。腹黒美少女から個性が濃ゆーいヤクザまで、ヤバさ満点のサブキャラクターたちをピックアップします! 

『斉木楠雄のΨ難』

(C) 麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会

<見どころ解説>

麻生周一による人気漫画を、『銀魂』の福田雄一監督が実写映画化。主人公は、恐ろしいほど強力な超能力を持っているのに、目立たず普通に暮らしたい高校生の斉木楠雄。能力を隠して学園生活を送る楠雄だが、なぜか変な同級生たちに囲まれてしまい、彼らによる災難を振り払うためにコッソリ能力を使う羽目になるという、奇想天外なギャグコメディー。主演の山﨑賢人、ヒロイン役の橋本環奈など、キャスト陣の振り切った演技に注目だ。

<ぶっ飛びポイント!>

テレパシーや瞬間移動など、あらゆる超能力を保持しながらも、普通でいるために人目を避けたい楠雄。そんな彼に執着するのが、ぶっ飛びヒロインの照橋心美(橋本)だ。近寄った男たちを「おっふ」と萌えさせる超美少女の心美だが、謙虚な態度とは裏腹に、胸中では「いいのよ。身の程知らずの恋をしても」などとつぶやく、全男子のハートを射止めたい自信家。その心の声が丸聞こえの楠雄は心美をスルーするのだが、彼女はどんどん必死になり、楠雄の気を引くべく罠を張り巡らせる。さらに、ぶりっ子顔から変顔まで、渾身の顔芸が繰り広げられる!

(C) 麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会

<締めの一言>

美少女の変顔は最高!

映画『斉木楠雄のΨ難』は10月21日より全国公開

『ナラタージュ』

(C) 2017「ナラタージュ」製作委員会

<見どころ解説>

『陽だまりの彼女』の嵐の松本潤と、『関ヶ原』の有村架純が共演をし、恋愛映画の名手行定勲監督がタッグを組んで島本理生の小説を映画化した究極のラブストーリー。禁断の恋に身を焦がす高校教師と教え子の、もどかしくも切ない心の軌跡をたどっていく。ヒロインに思いを寄せる大学生を『君と100回目の恋』の坂口健太郎が好演。複雑にからみ合う人間模様と、生涯に一度の狂おしい恋に胸が高鳴る。

<ぶっ飛びポイント!>

怜二(坂口)は泉(有村)に告白するも玉砕するが、その後もさわやか好青年ぶりを熱烈アピール。見事二度目の告白で二人はめでたく付き合うようになるものの、泉には別の男性の影が付きまとい、ついに葉山先生(松本)からの真夜中の電話で怜二の嫉妬心が爆発! 以前の優しい彼とはまるで別人と化し、泉に無理矢理迫ったり、携帯を見せろと強要したりと、まさに嫉妬の鬼。愛すれば愛するほど空回りしてしまう負のスパイラルに陥った姿には、どん引きしつつも切なく共感する。

(C) 2017「ナラタージュ」製作委員会

<締めの一言>

彼女は死んでも誰にも渡さないぞっ!

映画『ナラタージュ』は10月7日より全国公開

『リングサイド・ストーリー』

(C) 2017 Ringside Partners

<見どころ解説>

『百円の恋』の武正晴が監督を務め、佐藤江梨子と瑛太をダブル主演に迎えて放つラブコメディー。同棲中の売れない役者と働き者の女性のカップルが、“プロレス”との出会いにより大きく運命を変えていく様子を活写する。武藤敬司や黒潮“イケメン”二郎ら格闘家の他、田中要次や余貴美子ら個性派俳優が豪華共演。全然イケてないけれど、どこか愛おしい等身大の登場人物たちの何気ない日々に勇気をもらう。

<ぶっ飛びポイント!>

俳優には多少の自己顕示欲や根拠のない自信が必要ですが、恋人カナコにすべておんぶに抱っこの無名の役者ヒデオ(瑛太)はすでにヒモ!? 悪びれもせず夢を語りながらもオーディションには落ちまくり、たまに来た仕事すら当日ドタキャンする社会性ゼロのイカレポンチ野郎にもかかわらず、いっちょまえに嫉妬心だけは強く、真面目に働く彼女にストーカーまがいの行為をするに至っては即退場! もちろん彼が反省するはずもなく、逆ギレした結果、無謀にもK-1チャンピオンとリングの上で戦うハメになっても懲りない神経の図太さだけは称賛もの。

(C) 2017 Ringside Partners

<締めの一言>

オレは絶対負けねーからな(根拠なし)!

映画『リングサイド・ストーリー』は10月14日より新宿武蔵野館、渋谷シネパレスほか全国公開

『彼女がその名を知らない鳥たち』

(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

<見どころ解説>

『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督がメガホンを取り、沼田まほかるの人気小説を映画化したラブストーリー。『アズミ・ハルコは行方不明』の蒼井優と、『殿、利息でござる!』の阿部サダヲが初タッグを組み、どこか危ういヒロインと、彼女と暮らす15歳年上男が織りなす綱渡りのような日々を描き切る。イケメンだが、中身の薄っぺらいゲス男役で松坂桃李が新境地を開拓。男女の愛と欲望がないまぜになった物語に心がざわめく。

<ぶっ飛びポイント!>

デパート勤務できっちりスーツを着こなし、長年の接客業で身に付けた物腰の柔らかさと笑顔で女性を虜にする水島(松坂)。だが、彼の甘いマスクの下には激しいまでの欲望が潜んでおり、自分の下半身を満足させるためなら、既婚男性お決まりの“離婚”というエサをちらつかせて女性を手玉に取るなど朝飯前。さんざんホテルに連れ込んだ十和子(蒼井)に浮気がバレそうになっても、いつもの甘い声で「してくれる?」と彼女を暗がりに連れ込むという、エロエロ攻撃でうやむやにする作戦はさすが女たらし!

(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

<締めの一言>

ボクが甘い夢を見させてあげる。

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』は10月28日より新宿バルト9ほか全国公開

『アウトレイジ 最終章』

(C) 2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会

<見どころ解説>

北野武が監督・主演を務める『アウトレイジ』シリーズ第3作にして完結編。暴力団抗争を生き延び、韓国系グループの傘下に入った大友を巻き込む新たな抗争。関西に拠点を置く大組織、花菱会の内部抗争が激化する中、大友は過去に落とし前をつけるために行動を起こす! 騙し合いや裏切りが渦を巻く悪党たちの駆け引きをスリリングかつバイオレントに活写。いずれ劣らぬ強烈な個性を持った悪党にふんする強面キャストの競演にも注目。

<ぶっ飛びポイント!>

アクの強い男優たちの中でも、とりわけ存在感を放っているのが花菱会の古参幹部、西野(西田敏行)。前作でも同役にふんしてベテランらしい貫録を発揮していたが、今回はヤクザらしい威圧感に加え、老獪さも表現して物語を激しく動かしてくる。裏切り者の会長に徹底的に刃向かい、どんな相手にもひるまず、一方で冷静に敵を追いつめるスゴみは圧倒的。関西弁のセリフも見事にこなし、しずかなつぶやきから激しい怒声まで、ズバッとキメてみせる。重い存在感に圧倒され、「この人だけは敵に回したくない!」と恐ろしさにひれ伏す。

(C) 2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会

<締めの一言>

切れ者の老雄を怒らすべからず!

映画『アウトレイジ 最終章』は10月7日より全国公開

『ミックス。』

(C) 2017『ミックス。』製作委員会

<見どころ解説>

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズやテレビドラマ「リーガルハイ」シリーズの古沢良太が脚本を手掛け、新垣結衣と瑛太が卓球のミックスを組むロマンチックコメディー。天才卓球少女だった過去を封印したヒロインが、憧れの卓球界のスターと交際するも失恋し、その恋人を取り戻すために落ちぶれた元プロボクサーとペアを組み奮闘する。新垣はキュートなコメディエンヌぶりで持ち前の魅力が全開。傷ついた二人が卓球を通じて人生を再生させるストーリーが秋晴れの空のようにそう快!

<ぶっ飛びポイント!>

失恋して仕事も辞めたヒロイン・多満子(新垣)が帰省した田舎で出会った、中華料理店を営んでいる中国人の楊(蒼井優)。看板メニューの超激辛な麻婆豆腐のように夫・張(森崎博之)への振る舞いはなかなかに辛辣(しんらつ)で、カタコトの日本語は攻撃的、そして接客はがさつ。楊のそんな強烈なキャラクターが妙におかしくてくせになる。さらには、楊にはぶっ飛びな秘密が……。多満子のリベンジに一役買うことになる、その楊の特技に要注目!

(C) 2017『ミックス。』製作委員会

<締めの一言>

Sキャラ名物店員がいる中華料理店に行ってみたい!?

映画『ミックス。』は10月21日より全国公開

シネマトゥデイ編集部