映画『ナラタージュ』は10月7日より全国公開

『ナラタージュ』坂口健太郎 インタビュー

インタビュー

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

女子からの嫉妬歓迎!

2006年版「この恋愛小説がすごい!」第1位に輝いた恋愛小説の金字塔を、『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化した本作。有村架純ふんするヒロインに、直球の愛をぶつける大学生・小野怜二役で、激しい愛憎を表現している坂口健太郎が、恋愛における「嫉妬」について持論を明かした。

小野くんはギリギリの役

Q:嫉妬心や独占欲を露わにする小野は、坂口さんのソフトなイメージとはギャップのあるキャラクターですね。

恋愛に関して不器用な男の子だと思います。泉に対する想いはすごく真っ直ぐですけど、たぶん感情よりも先に言葉や行動に出ちゃう。言いながら自分もちょっとキツくなっていくような。一見イヤな奴に見える男の子だけど、僕は彼のことがすごく好きです。みんなが蓋をしたり、オブラートに包んだりするような醜い感情をちゃんと出せる人だから。憧れとは違うけど、小野くんの正直さや、愛に飢えている感じがすごく好き。共感できる役でした。

Q:イヤな奴と共感を呼ぶキャラクターの、ギリギリのラインを求められたのでは?

監督と話しながらすごく細かい心の揺れを、少しずつ表現していきました。あるシーンで、台本上は小野くんが大声を出して怒ることになっていたんです。でも僕が違うアプローチをとったら、監督が「すごくいい」と言ってくれました。ワガママだったり、感情が真っ直ぐすぎちゃったりするところはありますが、感情移入しやすいキャラクターでした。小野くんは本当にギリギリの役、探り探りやっていました。

Q:泉役の有村架純さんとは、撮影現場でお互いの演技について打ち合わせをされましたか?

特になかったです。ただ架純ちゃんが、「小野くん役が坂口くんでよかった」と言ってくれたときは、うれしかったですね。「そうなんだ、ありがとう」くらいしか言えなくて、理由は聞いてないですけど(笑)。

嫉妬されたほうがうれしい

Q:『君と100回目の恋』が“一途男子”なら、本作の坂口さんはさしずめ“束縛男子”でしょうか。もし自分に命名するなら、素の坂口さんは何男子ですか?

“裏表男子”ですね! 客観的に見ると、僕はけっこう人当たりがいいだけのイメージ(笑)。本当の自分を隠しているわけではないですけど、感情をバーッと表に出さない。いろいろ考えていることも、行動には移さないタイプです。だから、裏表男子。

Q:今回は嫉妬する側ですが、坂口さん自身にとって、好きな女の子からの嫉妬は歓迎ですか?

比較的、僕はなんでも大丈夫かもしれない。嫉妬されたほうがうれしいです。嫉妬ってやっぱり、好きな感情からくるものだと思うから。

Q:NGな嫉妬はない?

嫉妬は愛情の裏返しみたいなところがあるから。わりと、かわいいものだと思います。

監督が太鼓判の歪んだ魅力

Q:脚本家の堀泉杏さんは、坂口さんをイメージして小野役を書かれたそうですね。

堀泉さんが「坂口くんは小野役にピッタリだ」と言われていたと、撮影後に監督から聞きました。もちろん、僕と小野くんのキャラクターは全然違いますけど(笑)。そういう風に言っていただけるのは、僕にとっても新しい発見ですし、違う自分を見てくれていることが、すごくうれしいです。でも、なんだか恋が実らなかったり、微妙に屈折していたりする役が多い気がします。いつも実らないんですよ、僕の恋は。

Q:失恋や挫折とは無縁に見えるから、クリエーターが劇中で体験させたくなるのかも?

僕なんかボロボロですよ(笑)。監督からは一度、「坂口くんはお芝居をやるうえで、すごくいい歪み方をしている。じゃないと小野くん役はできない」と言われました。

Q:坂口さんの背中が「エロティック」だったとも、監督はおっしゃっています。

僕、肩甲骨がボコッとしているんです。それを友だちに羽が生えている、とイジられるから、逆に好きになりました(笑)。

Q:劇中の坂口さんの背中にも注目ですね(笑)。監督は観たらトラウマになるような、リアルな恋愛映画を撮りたかったそうです。

本当に正直な形を描いているなと思います。個人的に、僕もどこかわだかまりが残る作品が好きです。もちろんキレイに終わったら、その瞬間はスッキリするだろうけど、すぐに忘れちゃう。本作のように観終わって若干、負荷が残った場合は、もしかしたら2年後や3年後にも、キャラクターを思い出せる気がします。でもラブストーリーは、表現がすごく難しいですね。恋や愛というのは、観る人それぞれが経験していることなので、現実とかけ離れたSFとは違って、観てくれる人の数だけ想いがあるはずですから。

ヘアメイク: CHIKA KIMURA (tsuji management) スタイリスト:RIKU OSHIMA

取材・文: 柴田メグミ 写真:日吉永遠

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

関連映画

マイシアターとは?
お気に入りの映画館を「マイシアター」に設定しておくと、上映中の作品やスケジュールがかんたんに確認できるようになります。
マイシアターは2つまで設定できます。