不倫スキャンダルが世間を賑わせ、不倫や浮気が問題になっている昨今ですが、巷には、女性にだらしないくせになぜかモテモテという不可思議な人種が存在しています。映画『南瓜とマヨネーズ』(11月11日公開)でオダギリジョーが演じているのが、まさにそんな女性にだらしないのに憎めない男・ハギオです。

これまでさまざまな作品でセクシーな男を演じてきたオダジョーですが、41歳となった今でもその艶っぽさは健在。彼が当然の如く、いとも簡単に女性を籠絡する姿に、もはや違和感は微塵もありません。罪な男を演じさせたら、今や誰にも引けを取らないでしょう。

文句なし!原作の世界観に寄り添った絶妙なキャスティング

(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

『blue』、『strawberry shortcakes』で知られる魚喃キリコの代表作にして、恋愛マンガの金字塔との呼び声が高い『南瓜とマヨネーズ』。連載終了から18年の時を越え、ついに映画化されることが発表された際、原作ファンからは「キャスティングが絶妙すぎる」と賞賛の声が上がりました。

特に、女に不誠実なのにどこか憎めない色男・ハギオにオダジョーを当てるという配役には「文句なし!」「見るまでは死ねない」と絶賛の嵐。漫画原作の実写化には「イメージと違う」と否定的な意見がつきものですが、オダジョーはそんなハードルを軽々と飛び越えてしまったようです。

落とせない女はいない!?オダジョーのモテ男っぷりがハンパない!

(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

本作で描かれるのは、臼田あさ美演じるツチダ、太賀扮するツチダの恋人・せいいち、そしてツチダのかつての恋人ハギオの3人の関係。ハギオに再会したことで、自分でも何をしているのかわからないほど、急速に彼にのめり込んでいくツチダ。対照的に、深い意味もなく数多の女性と関係を持つハギオ。次第に、ツチダとせいいちのありふれた平凡な生活が形を変えていきます。

その元凶とも言えるハギオですが、ジゴロっぷりが炸裂し、超肉食な口説き文句の数々が随所に散りばめられています。昔の女であるツチダを前にして「お前、俺のこと好きだったもんな」と言い切り、「俺の彼女になる?」と囁く、そんなことを恥ずかしげもなくサラッとやってしまうハギオ。

さらに「好きだよ」と言われると「知ってるよ」と面倒くさそうに返すハギオ。女性をないがしろにするような男なのに、どこか女性を惹きつけてしまうような余裕を漂わす姿は、オダジョーの持つ独特の気怠さと色気とピッタリハマって、さすがとしか言いようがありません。

“女の敵”役はお手のもの!? 説得力抜群のオダジョーのダメ男っぷり

(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

思っていることをずけずけといい放ち、女を翻弄する典型的なダメな男なのにモテまくる。そんなハギオを抜群の説得力で演じていたオダジョーですが、実はこれまでにもダメ男を数々演じてきました。

近年では『オーバー・フェンス』(2016年)で家庭をかえりみなかった男を演じたり、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)では、蒸発して愛人の家に隠れ住むダメな亭主に扮したり……。さらには日本アカデミー賞で優秀主演男優賞に輝いた『ゆれる』(2006年)では、兄が好意を寄せる女性でも構わず手を出す自由奔放でプレイボーイな売れっ子写真家を演じたりとダメ男がハマりまくっているんです。

そして本作で演じたハギオは、女性に対して終始一貫してブレずに不誠実であり続け、完全に割り切った関係を求めるまさしくダメ男の鑑。これはオダジョー史上、最低のダメ男かも!?

(文/バーババ・サンクレイオ翼)