“初々しさ”――。それは年月と引き換えに誰もが失ってしまうもの。劣化だと世間から攻撃されてきた女優も数知れず。しかし、そんな自然の摂理さえも超越してしまっているのが広瀬すずです。

CMや映画、アニメ声優など相変わらず、さまざまな作品に引っ張りだこな広瀬。その演技力にも磨きをかける一方で、いまもデビュー当時の初々しさをキープしています。『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(10月28日公開)も、そのあどけなさを活かし、ピュアすぎるヒロインを好演!広瀬の辞書に“劣化”という文字はないのか!?

先生に思いを寄せる純粋すぎる女子高生の恋の行方は?

(C)河原和音/集英社 (C)2017 映画「先生!」製作委員会

『先生! 、、、好きになってもいいですか?』は、『俺物語!!』(2015年)、『青空エール』(2016年)などの数々の作品が実写化されている、漫画家・河原和音のコミックが原作。主演には生田斗真、そしてヒロインに広瀬すずを迎え、実写化した青春ラブストーリーです。広瀬が演じる純粋で不器用な女子高生・響は、生田演じる世界史教師の伊藤に初めての恋心を抱き、募る想いをまっすぐ彼にぶつけていきます。

純粋すぎるがゆえの、響のストレートなアプローチをやんわりと、かわしていた伊藤でしたが、ある日、一言「迷惑だ」と彼女に告げてしまいます。教師と生徒という立場の違いに苦悩する2人。彼らを引き裂こうとする大人や応援する仲間たち。さまざまな人の気持ちが交錯する中で展開する響の片想いの行方を描いていきます。

どこか野暮ったさも?手作りウェディングドレス姿がかわいい!

(C)河原和音/集英社 (C)2017 映画「先生!」製作委員会

「先生に迷惑をかけたくない」という一心から響は、自分の恋心にけじめをつけるために、手づくりのウェディングドレス姿で伊藤への想いを打ち明けます。健気すぎる彼女の行動には、心を打たれてしまいます。そんなまっすぐな気持ちは伊藤にも届き……。

このシーンで何よりも目を引くのが、ウェディングドレスに身を包んだ広瀬の姿です。そのドレスは豪華で洗練されたウェディングドレスとは正反対の、手作り感あふれる簡素なもの。しかし、その“手作り感”が彼女のあどけない魅力を、より一層際立たせているんです。2014年には若干15歳で結婚情報誌『ゼクシィ』の7代目CMガールに抜擢された彼女ですが、その頃と全く変わらぬ純粋無垢な姿を保っており、そのキープ力は驚異的としか言いようがありません。

「好きになってもいい?」舌足らずな言動に思わずドキッ

(C)河原和音/集英社 (C)2017 映画「先生!」製作委員会

初めての恋であるため、感情に正直で、稚拙な行動を連発する響。西日がさす教室で、じーっと伊藤を見つめながら少し恥じらいながら「好きになってもいい?」と告げるシーン。そのあどけないまなざしは、見ているこちらが、顔を赤らめたくなるほどの可愛さにあふれています。

また、恋愛が許されない関係に苦悩する響が雨の中で「振り向いてもらえなくても、一番好きな人を好きでいたい……」と涙ながらに語るシーンは、胸が締め付けられるような切なさが……。幼さが残るルックスと心に訴えかけるような抜群の演技力で、純粋さが生む残酷な一面まで見事に体現しているのです。

10代から20代は顔立ちや体型も変わっていく年頃ですが、デビュー時と変わらない初々しさをキープしている広瀬すず。まっすぐな瞳とあどけなさの残る佇まいは、いつまで続くのでしょうか? そしてその先にはどんな広瀬の姿が待っているのか、彼女の将来が楽しみです。

(文/スズキヒロシ・サンクレイオ翼)