赤味がかったブロンドヘアにキリっとした意思の強さを感じさせる瞳、そしてまるでお尻のように先が2つに割れたあご……。アメリカではセクシー男性の象徴と言われる凛々しいケツあごを持ち、ハリウッドきってのタフネスな顔面を誇るのがジェシカ・チャステインです。その“強すぎる”顔面を活かして、これまでも“デキる”女を幾度となく演じているんです!

CIA分析官、火星探索宇宙船の船長……ストロングすぎる女はお任せ!

(C) 2016 EUROPACORP – FRANCE 2 CINEMA

その屈強な顔面を世界に知らしめたのが、アカデミー賞にもノミネートされた彼女の出世作『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)です。ジェシカは、アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン暗殺作戦の裏側で活躍したCIA情報分析官・マヤ役で、過酷な拷問にも決して目を背けないタフな女性を熱演しました。捜査の判断が間違っていると思えば、上層部であろうと決してひるまずに説き伏せる姿はまさにド迫力! 捜査にのめり込んでいく様子からは、ある種の狂気すら感じられました。。

また『オデッセイ』(2015年)では、苦渋の決断を迫られる火星探索宇宙船の女船長・メリッサを演じました。的確にクルーに指示を出すなど、頭脳明晰で自制心がありながら、時にジョークも忘れず、そしてクルーたちに愛情をもって接する懐の深さ……。その余裕にあふれた姿からは、思わずついていきたくなる“漢気”があふれていました。

曲がったことが大嫌い!演じた役柄と同様にプライベートも超タフ!

(C) 2016 EUROPACORP – FRANCE 2 CINEMA

そんなジェシカですがスクリーン上だけでなく、プライベートでも妥協しない強い女性として知られており、ハリウッド映画界における男女賃金格差問題など、女性の権利向上について訴えてきました。誰もがうらやむような大作映画の出演オファーを、ギャラが男女不平等であるという理由で断ったこともあるそう。

さらに、「ハリウッドで最も嫌われている女優」というありがたくないキャッチフレーズをもつアン・ハサウェイと共演した『インターステラー』の記者会見でも、彼女らしい一場面が見られました。記者がアンの人柄を揶揄し意地悪な質問をしたのですが、それに対しジェシカはアンを擁護、ビシッと記者に抗議したのです。

不平等やイジメなど、納得できないことには「NO!」とハッキリ意思表示する芯の強さと、バイタリティあふれる顔つき。そんなジェシカが強い女性を演じるからこそ、より役柄に説得力が出るのは間違いありません。

気運すら操る!?主演最新作で過去最強レベルのタフネスレディに!

(C) 2016 EUROPACORP – FRANCE 2 CINEMA

性格まで強すぎるジェシカですが、主演最新作『女神の見えざる手』(10月26日公開)で過去最強クラスのロビイストとして“デキる女”に扮しています。ロビイストとは、自身の主張で政府の政策に影響を及ぼすことを目的として、私的な政治活動を行う団体や個人のこと。しかし、ジェシカが演じるのはただのロビイストはありません。政党や議員だけでなく、さらには気運すらも緻密な戦略と巧妙な手口でコントロールしてしまう天才ロビイストのエリザベス・スローンです。

全米500万人いるという銃愛好家やその擁護団体を相手に、棄却と予想されていた「銃規制法案」の成立を目指すスローンは、敵味方を欺きながら、困難な状況をひっくり返すため奮闘します。相手陣営のトップとのテレビでの会談では、相手の目をジーっと見つめてプレッシャーを与え、オフィスでは「今日も勝つわよ!」と味方を鼓舞して闘魂を注入。極めつけは、ことがうまく運んだ際の渾身のガッツポーズ! あまりに情け容赦ない彼女のバケモノっぷりには、ただただ驚嘆させられてしまいます。

ジェシカの新たな代表作となること必至の本作は、彼女のドアップという力強いオープニングで幕が上がります。顔面力を堪能できるという点では冒頭だけでおつりが返ってくるような作品ですが、映画を通してそのストロングウーマンっぷりを堪能して欲しい!

(文/足立美由紀・サンクレイオ翼)