2013年にシリーズ第1作目が公開するや、世界中を恐怖の渦に巻き込んだ『死霊館』シリーズ。いよいよファン待望の第4作目が公開します。

不気味な死霊人形・アナベルの誕生の秘密が明かされる最新作『アナベル 死霊人形の誕生』にむけて、これまでのシリーズのおさらいと見どころをご紹介します。病みつきになる恐怖を味わいましょう!

実話を元に構成されているからこそ、恐怖レベルMAXに!

『死霊館』シリーズは、非聖職者としては唯一カトリック教会が認めた悪魔研究家の夫エドと、霊能力者の妻ロレインのウォーレン夫妻の身に実際に起こった恐怖体験を元に構成されています。次々と繰り出される恐ろしい出来事が、行き場のない絶望感を生み出し、観るものを精神的に追い詰めていきます。

また、映画化されたもの以外でも、夫妻は数えきれないほどの超常現象の調査を行い、その分野ではトップクラスの実力を誇る心霊現象の研究家として知られています。2006年に夫のエドは79歳でこの世を去っていますが、妻ロレインは90歳となった今も多くの相談を受けているそうです。霊を見たり感じたりすることはとても辛く大変なことだけれど、年を重ね経験を積んだ今は以前より楽になったとも語っています。

エド&ロレイン・ウォーレン夫妻を一躍有名にした『死霊館』(2013年)

シリーズ第1作目となった『死霊館』(2013年)は、心霊現象研究家のウォーレン夫妻の実際の体験の中で、最も恐ろしく邪悪なものを基にした作品だと言われています。そのときのウォーレン夫妻の精神的な負担はもちろん、肉体的なダメージも凄まじいものでした。

この物語の舞台となったのは、1971年アメリカの東北部に位置するロードアイランド州に建つ古い屋敷でした。事の始まりは、念願のマイホームとして、この屋敷を購入したペロン一家。しかし越して来た翌日から、数々の怪奇現象に悩まされ、心霊現象研究家であるウォーレン夫妻に助けを求めました。この深刻な状況を調査した夫妻は、ここではかつて凄惨な事件が起こり、それ以来悪魔が棲みついている、ということを突き止めるのです。

この作品の製作にあたり、ペロン一家の長女は脚本の監修を行い、当時の現場にも足を運んでいます。屋敷に巣くう邪悪な存在との壮絶な戦いは大きな話題となりましたが、ウォーレン夫妻の実体験から誇張した描写が一切ないことも人々を驚かせました。

史上最長のポルターガイスト現象を記録した『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)

『死霊館』(2013年)の公開から3年後の2016年に公開された『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)。この作品も、1977年にイギリスのエンフィールドで起こった実話が元になっています。ウォーレン夫妻には、さらなる試練が待ち受けていました。

4人の子どもたちと共に古い一軒家に暮らすホジソン一家が遭遇した恐怖体験は、世界で最も長期間続いたポルターガイスト現象として有名になりました。この一軒家での怪奇現象はマスコミに取り上げられ、一躍世間に知られることに。様々な人たちによって多くの調査が行われ、確認された現象は1500以上にも上ったということです。

このエンフィールド事件に関わる以前から悪夢に悩まされ、悪い予感を感じ取っていたロレイン。ホジソン家の悪魔祓いに奮闘し、この邪悪な現象を引き起こしていたのは修道女の姿をした悪魔であることを明らかにしました。

このように、『死霊館』シリーズの2作は、ウォーレン夫妻と邪悪なものとの壮絶な闘いの様子を見事に描き出しました。これらの作品が実話を元に構成されたということに、ただただ震えが止まりません。

呪いの人形アナベルがもたらす不幸を描いた『アナベル 死霊館の人形』(2014年)

2014年に公開された『アナベル 死霊館の人形』は、『死霊館』(2013年)の次に発表された作品となりますが、本作は呪いの人形として実在する「アナベル」を中心に描かれています。

物語は1967年、ゴードン夫妻の元にやって来た1体の人形の存在から始まりました。妻ミアは夫ジョンから贈られたアンティーク人形を大切にしていましたが、この人形が引き起こす数々の不気味な出来事に言い知れぬ恐怖を感じるようになり、捨てることを決意します。ところが捨てたはずの人形が引っ越し先にまで追いかけてきたことで、さらに恐ろしい怪異に悩まされることになるのです。

ここで登場する人形「アナベル」は、実際にはラガディアン人形と呼ばれる種類のもので、不気味さは一切うかがえない愛らしい見た目をしています。しかし「呪われし悪魔の人形」として、現在もウォーレン夫妻の妻ロレインが管理しているコネティカット州のオカルト博物館に厳重に保管されており、1日に2回神父から祈祷を受けなければ、その悪の力を封じ込めておけないほどだそうです。

(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

世界を恐怖のどん底に突き落としたアナベルの誕生秘話が明かされる『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年)

実在する最も呪われた人形アナベル。その誕生が明かされる、待望の最新作『アナベル 死霊人形の誕生』がいよいよ公開となります。『死霊館』シリーズの第4弾となる本作では、これまでに公開された作品の中に登場したシーンが伏線となり、見応えのある仕上がりとなっています。

人形職人のサミュエルとその妻エスターが愛娘を事故で亡くしたところから物語は始まります。それから12年後、夫妻の住む館にシスターと孤児の少女6人が越してきたことをきっかけに、彼女たちは恐怖の惨劇へと引きずり込まれていくのでした。

ついに明かされるアナベルの秘密と、たたみかけるように襲い来る壮絶な怪奇現象が息つく間を与えません。さらに、この物語がこれまでの作品へとどのように紐づいていくのかも見どころのひとつになっています。最新作を観てから、これまでの作品をおさらいしても良し。これまでの作品を観直してから、最新作を観るも良し。楽しみ方はあなた次第です。

(スギウチマサコ@YOSCA)

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すごく楽しみにしていたくせに、いざ映画館の座席に座るとちょっとおじけづいてしまう――それが『死霊館』シリーズ。必要以上の残酷描写、血肉がとびちるようなシーンはありません。観ていたら不安な気持ちになるけれど、不快ではない。じゃあ地味な映画か? とんでもない。どの作品も、前半はジワっときて、後半がたたみかけるようなホラーアクション。なので、満腹感のあるエンタテインメントです。『死霊館のシスター』公開にそなえ、その魅力を紹介しましょう。