196センチメートルの巨体に、鎧のようなマッスル、いかつすぎるスキンヘッド……。その風貌とプロレスラーという経歴を活かし、アクション俳優として活躍すると、2016年にはForbes誌の「世界で最も稼いだ男優ランキング」第1位にまで上り詰めた “ロック様”ことドウェイン・ジョンソン。

『ワイルド・スピード』シリーズなどアクション映画で圧倒的な存在感を誇る彼ですが、実はこれまで数多くのコメディ作品にも出演しています。「ロック様がコメディ?」と思う人もいるかもしれませんが、コメディアンとしても最高の存在感を発揮し、笑いを量産しているんです!

自慢の筋肉を活かしたおバカすぎるキャラクター

(C) 2016 Universal Pictures, Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC

筋骨隆々のボディを活かしプロレスでも映画でも数多くの人間たちをなぎ倒してきたロック様。コメディ映画では、一部の人が抱く「マッチョ=おバカ」という偏見を最大限にデフォルメする形でその筋肉をフル活用しています。脳みそまで筋肉のような筋トレ命のおバカ3人組が、金儲けのため幼稚すぎる誘拐計画を実行していく『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』(2013年)では、ロック様はマーク・ウォルバーグ扮する主人公とともに、誘拐を実行するムショ帰りの男・ポールを演じています。誘拐時には顔バレを防ぐため忍者のコスプレをしたり、拷問が上手くいかずにイライラしたり、挙句の果てには「暴力は嫌だ!」と顔と筋肉に似合わないことを言ったり……。粗削りな計画に悪戦苦闘しながらも、真面目にプランを実行していく姿は、ジワジワと笑えてしまいます。

“死にそうにない”イメージを逆手に取ったあっけない死に様

(C) 2016 Universal Pictures, Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC

『ワイルド・スピード』シリーズのホブス捜査官に代表されるように、“絶対死なない男”としてのイメージが強いロック様。『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(2010年)では、そのイメージを活かし、アクション映画に出てくるようなド派手な捜査で署内の人気を集めるスター刑事・ダンソンを演じています。

犯人を追跡中、ビルの屋上から地上に逃げた犯人を見つけたダンソン刑事は、「ヒーローは死なない!」とばかりにビルの屋上から大ジャンプ! しかしビルが高すぎたため、地面にたたきつけられ、あっけなく死ぬという、驚きの最期を遂げてしまいます。自らのイメージを逆手に取った自虐的ともいえるシーンも全力で演じ、笑いを取るロック様の懐の深さは“さすが”の一言です。

世界記録も保有していた!持ち前のサービス精神はコメディにも活きている!?

(C) 2016 Universal Pictures, Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC

演技としてコミカルな姿を数多く披露していたロック様ですが、実はその性格もなかなかぶっ飛んでいます。『カリフォルニア・ダウン』(2015年)のプレミアイベントの際に、ファンやキャストとともに、3分間で105枚もの自撮り撮影を行い、後に記録が塗り替えられるまでギネス記録として認定されていました。

180秒間に105枚もの写真を撮りまくるなんてすごすぎますよね? プロレスラーということもあり、サービス精神が旺盛なロック様。コメディ作品でのふざけまくった演技も彼のサービス精神の表れなのかもしれませんね。

ロック様が全裸で歌って踊る!? 最新作は過去最大級に笑える!

(C) 2016 Universal Pictures, Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC

そんなコメディアンとしてのロック様の集大成ともいえる作品が主演最新作『セントラル・インテリジェンス』(11月3日公開)です。本作で彼が演じるのは元いじめられっ子のCIA職員・ボブ。ロック様がいじめられっ子だったというイメージにそぐわぬキャラ設定に驚かされてしまいますが、いじめられっ子時代の姿がさらに衝撃的です。

学校でシャワーを浴びる高校生のボブ(顔はロック様そのまんま!)は、体を流しながらノリノリで歌って踊っていますが、その体はなんと超おデブ! 踊るたびに、たゆんたゆんと揺れるそのボディと、気持ちよさそうに歌う恍惚の表情は、普段のロック様の姿とのギャップがありすぎて、抱腹絶倒間違いなしです。

その人間離れしたビジュアルだけでも笑えてしまうのに、そこにプラスαを加え、貪欲に笑いを取りに行くロック様。アクションスターとしてのロック様しか知らないという人は、ぜひ『セントラル・インテリジェンス』でそのコメディセンスの高さを目の当たりにしてください!

(文/ケヴィン太郎・サンクレイオ翼)