SF映画の金字塔『ブレードランナー』(1982年)の35年ぶりとなる、続編『ブレードランナー2049』がついに日本公開された。舞台は、前作から30年後となる2049年のロサンゼルス。危険なレプリカント(人造人間)を取り締まる捜査官(ブレードランナー)のKが巨大な陰謀に巻き込まれる過程を追った、スリリングなSFアクション大作だ。Kを演じるのは、映画『ラ・ラ・ランド』(2016年)で世界的スターとなったライアン・ゴズリング。陰謀の闇を暴く鍵となる男を、前作から続投のハリソン・フォードが熱演している。監督は、泣けるSF映画『メッセージ』(2016年)を手掛けたドゥニ・ヴィルヌーヴ。前作の監督を務めたリドリー・スコットは、製作総指揮に名を連ねている。本作でKと対峙するレプリカントのラヴを演じたシルヴィア・フークスと、Kの恋人ジョイを演じたアナ・デ・アルマスが揃って来日。今後、より一層の飛躍が期待される美人女優ふたりにお話を伺った。

ジョイは次世代のパーフェクト・ウーマン

Q:アナさんがジョイを演じて、共感したところは?

アナ・デ・アルマス:ジョイは、ほかの誰かの夢を叶えたい、期待に答えたいと考える女性なの。しかも、彼女はとても頭が良くて、いろんなことを学び、自分の判断で行動出来る。ときには自分を犠牲にして、Kのために尽くす。次世代のパーフェクト・ウーマンを具現化したようなキャラクターよ。男性が抱く女性のイメージに留まらず、それ以上の存在になろうとする。だから私はジョイが大好きなの。

Q:シルヴィアさんは、ライアンと激しいファイト・シーンを演じています。彼に本気のパンチが当たってしまった、なんてことは?

シルヴィア・フークス:幸いにもそういうことはなかったわ。私はファイト・シーンに備えて、数か月間殴ったり蹴ったりする動きを覚えて、それからさらに数か月間ライアンと一緒にトレーニングを積んだ。お互いの体に当てないファイトの仕方を覚えたわ。それでも、クライマックスでライアンと激しく戦うシーンを撮影する前は、怖くて悪夢を見た。ライアンに怪我をさせたらどうしようと不安になったの。ちなみに、ハリソンはライアンを本気で殴ってしまったのよ。撮影中の出来事だったから、カメラに記録が残っていたんだけど、殴られているライアンの表情がとても幸せそうなの! まるで、“伝説のハリソンに殴られた俺”みたいな(笑)。一方で、ハリソンの表情は“しまった!”という感じ。私は、あの写真を見る度に爆笑してしまうわ。

アナ・デ・アルマス:私はライアンと本気のキスをしているわよ(笑)。

Q:本気のキスと言えば、アナさんは映画『ノック・ノック』(2015年)でキアヌ・リーヴスを相手にラブシーンを演じていますね。本作ではライアンとラブシーンを演じていますが、個人的にはどちらが良かったですか?

アナ・デ・アルマス:ふたりともとても心が美しく、素晴らしい人なの。俳優としてのキャリアも尊敬している。どちらを選ぶなんて出来ないわ。

世界が注目するふたりの美女が明かす美の秘訣

Q:美しさを保つ秘訣を教えてください。

シルヴィア・フークス:寝ることね。

アナ・デ・アルマス:私も寝るのが大好き(笑)。

Q:欠かせない食べ物や運動は?

シルヴィア・フークス:私は本作のアクション・シーンに備えて、必死にトレーニングを積んだわ。筋肉をつけないといけなかったの。撮影が終わった途端に、トレーニングが嫌になって止めちゃった。ヨガやピラティスは、今も好きでやっている。私は犬を二匹飼っていて、よく散歩をしているの。運動と言えるものはそれくらいだけど、犬は無条件に愛をくれる。愛犬と過ごしていると、リラックス出来るの。それが私の健康や美に役立っていると思うわ。それと、水をたくさん飲むことね。

アナ・デ・アルマス:運動をやらなければいけないと分かっているけど、やっていないわ。美の基準やトレンドはその時々で変わるから、そういうことを気にしないようにしているの。好きなときに食べて好きなときに寝ることで、ストレスをため込まないようにすることが、私の美の秘訣かしら。

Q:アナさんは、スーパーマリオやテトリスがお好きだそうですね。

アナ・デ・アルマス:そうなの! 私はキューバ出身なんだけど、子どもの頃にテクノロジーとは無縁の生活をしていて。18歳になるまで、携帯すら持っていなかったわ。でも近くに住んでいた、いとこがゲーム機を持っていて、週末になると彼と一緒にスーパーマリオやテトリスをプレイしていた。懐かしい想い出が蘇る、私の大好きなゲームよ。

シルヴィア・フークス:とてもロマンティックなお話ね。私は、アーサー・ゴールデンの小説『さゆり』が大好きで、初めて日本へ行ったら、芸者さんがトレーニングを積むところを見学したいと思っていたの。残念ながら、今回は時間がなくて行けないんだけど、また日本へ戻ってきたいと思っているわ。日本の文化には、私たち西洋人が学ぶべきところがたくさんあると思っているの。

映画『ブレードランナー 2049』
全国公開中
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
公式サイト:http://www.bladerunner2049.jp

取材・文/田嶋真理 写真/横村 彰

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