(C)Marvel Studios 2017 All rights reserved.

快作にして傑作!最も楽しいアメコミヒーローここに誕生!『マイティ・ソー バトルロイヤル』

コラム

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いまやハリウッドのメジャージャンルになったアメコミヒーロー映画。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年11月3日公開)はその一本ですが、日本の少年マンガを彷彿させるような展開とユニークなキャラで、アメコミものになじみがなくてもたっぷり楽しませてくれます! その魅力をお伝えしましょう。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、いわゆる『アベンジャーズ』に代表されるアメコミヒーロー映画の最新作ですが、今までのシリーズを観ていなくても十分楽しめるどころか、本当に楽しい、笑いあり、アクションありのスーパーエンターテインメントに仕上がっています!

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ストーリーはシンプル。マイティ・ソーという豪快なイケメンヒーローがいて、彼は宇宙にある神の国アスガルドの王子。あるとき、祖国がヘラという死の女神に支配されてしまいます。ヘラの強さは圧倒的ですが、ソーは一癖も二癖もある仲間を得て戦いを挑む、王道の英雄物語です。さらに、『ロード・オブ・ザ・リング』のようなファンタジー、『スター・ウォーズ』的な宇宙SF映画、アクション、ギャグ、ノリのいい音楽、派手でポップな世界観をテンコ盛りにして、これぞ“娯楽映画の一大ショウケース”となっています! しかもソーが仲間にしていくのは義弟だが邪神のロキ、ヒーロー仲間だがなぜか戦うことになる怪力巨人ハルク、訳あり女戦士ヴァルキリーです。最初はこうした連中と対決するのですが、さらに巨大な敵ヘラに向かってソーたちは団結します。

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かつてのライバルが友となり力をあわせていく、そのワクワク感。これって、それこそ昔の少年ジャンプとかにあった「おお!」と胸が熱くなる展開、いわゆる”燃える”パターンというやつです。日本人の琴線にも触れる筋立てで、まさに“バトルロイヤル”という邦題がピッタリなのです。

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そして本作がB級映画ではなく、一級のエンターテインメントに仕上がっているのは一流の役者たちが、キャラに命を吹き込んでいるからです。ヘラ役にはケイト・ブランシェット、ソーたちの父オーディンにアンソニー・ホプキンスとアカデミー賞受賞の名優をそろえ、さらに主役のソーと弟・ロキには日本でのファンが多いクリス・ヘムズワースとトム・ヒドルストン。ソーを助けるヒーロー、ドクター・ストレンジ役でベネディクト・カンバーバッチ、さらにソーの盟友としてイドリス・エルバと日本からは浅野忠信さんが出演、と“いい男祭り”のキャスティングです。

個人的には怪人グランドマスターが異様なインパクト。ギョロッとした目でギンギラギンの衣装。悪趣味でテーマパークみたいな惑星の支配者で、様々な無茶ぶりをする。ソーたちと戦う相手ではありますが、善悪を超えた存在でもあり、憎めない。名優ジェフ・ゴールドブラムが怪演にして名演を見せてくれます。

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先ほど“娯楽映画のショウケース”と書きましたが、恋愛ロマンス系の要素はありません。しかし死の女神ヘラと女戦士ヴァルキリーの素敵さに心を奪われます。ズバリ! かっこいいのです。アメコミではこういう女性キャラを“ヒロイン”というコトバを使わず“スーパーヒーローウーマン”と言ったりします。ヘラはアンジェリーナ・ジョリーの『マレフィセント』がもっと凶悪になった感じ、ヴァルキリーはこの夏話題をよんだ『ワンダーウーマン』を大酒飲みにしたようなキャラ(笑)! そう、本作はソーとハルクが戦う“銀河最大の筋肉男子系バトル”が売りですが、最高にかっこい女性ヒーロー映画でもありました。

アメコミ映画好きはもちろん、そうでない方も「ああ、すごく楽しい映画観た!」と思える快作です!

(文・杉山すぴ豊)

記事制作 : 杉山すぴ豊

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