見るものの予想を裏切るストーリー展開や残虐な描写が話題を呼び、世界中でセンセーショナルなヒットを記録した『ソウ』(2004年)。“ソリッド・シチュエーション・スリラー”の金字塔となり、これまでシリーズ全7作が公開されました。そして2017年11月10日、7年ぶりとなるシリーズ最新作『ジグソウ:ソウ・レガシー』が公開されます。

本シリーズの見どころは、猟奇的殺人鬼“ジグソウ”が社会の悪者に与える残虐すぎるお仕置きゲーム。最新作でも、首に鎖を繋がれた男女が、回転するノコギリに向かって引っ張られるなど、シリーズお決まりの視覚的・精神的にもキツ~い“死のゲーム”は健在です。そこで今回はシリーズの過去作で描かれた全50以上(!)の“死のゲーム”の中から、筆者の独断と偏見で選んだ、特に胸クソ悪いゲームトップ5を紹介します。

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第5位 胴体ギロチン装置からの脱出

まず紹介したいのが『ソウ5』(2008年)に登場した超残虐装置です。終身刑を全うせずに出所となった殺人犯がジグソウから“命を奪う恐ろしさを理解していないから”と課せられてしまうゲーム。体を台に固定され、30秒で自分の胴体に降りてくるギロチン振り子装置から逃げられるか!? というシロモノです。

男の両手にあるスイッチを押せば装置は止まりますが、スイッチを押せば両手が潰されてしまうという凶悪すぎる装置には思わず「どうすればいいんだ!」とツッコミたくなるほど! 死が迫る恐怖と胴体を切り裂くギロチン……。思わず目を覆いたくなるような残酷さでした。

第4位 「目を潰す」or「四肢をもぐ」どちらか選んで生き残れ

第4位は『ソウ4』(2007年)に登場した逃げ場なしの残虐装置です。女性の尊厳を暴力で傷つけ、人生を台無しにしてきた同情の余地なしの元レイプ魔に課せられたゲームは、“自分を堕落させた目”か“女性に苦しみを与えた体”のどちらかを潰さないと生き残れないというもの。

最終的に目を潰す決断を下す男でしたが片目しか潰すことができず、結局四肢ももがれることに……。断末魔の叫びをあげながら四肢を順にもがれていく様は、ひたすら惨いものでした。

第3位 回転ショットガン木馬で死の罵り合い

第3位は、『ソウ6』(2009年)に登場した多人数型のゲームがランクイン。参加者は、保険金の支払い請求の3分の2を却下した悪徳保険会社に勤める6人の男女とその上司。ショットガンが向けられた回転木馬に縛られた6人の部下が、ランダムに銃の前に立たされ、上司の男は、6人の中から4人を見殺しにして2人を生き残らせるというゲームです。

6人の部下はそれぞれ、自分が助かりたいがために、他人を貶め合う最低の誹謗中傷合戦を展開します。誰がショットガンの餌食になるかというスリルと、死に直面し本性を剥き出しにする人間のイヤ〜な部分が見られる、『ソウ』シリーズの中でも群を向いて不愉快なゲームです。

第2位 息子を殺した犯人のことを許せるか

第2位は『ソウ3』(2006年)から、倫理観を強く揺さぶる内容ゆえファンの間でも話題を呼んだゲームがランクイン。幼い子どもが亡くなったある交通事故に関わった人たちが登場する本作で、ジグソウのターゲットとなったのは子どもをひき殺した犯人と息子を事故で失った父親です。

四肢と頭が固定されていて、右腕・左腕・右足・左足・頭が順番に180度回転していくという装置につながれている犯人。この犯人を目の前にした父親は、見殺しにするか、犯人を助けるかという2つの選択肢が与えられます。

装置の解除には、筒状の箱の中で、ショットガンにつながれた鍵が必要。しかし鍵を獲ろうとするとショットガンが発砲され、片腕を失ってしまいます。“息子を殺した犯人を見殺しにするか”“自分の腕と引き換えに犯人を救うか”の間で揺れる父親……。視覚的な残酷さ以上に、“赦し”とは何かを見るものの心に突きつけてくる『ソウ』シリーズを象徴するようなゲームです。

第1位 自分の肉を多く差し出したほうが勝ち

第1位に選んだのは『ソウ6』から“シンプル イズ ベスト”な死のゲーム。借金の返済能力のない人々にお金を貸し付け、苦しみを与えてきた金融会社に勤める2人の男女。彼らに課せられたのは、自身の肉をこそぎ落とし、相手より多く差し出した方が自由になれるというもの。

60秒以内に差し出さなければ頭のボルトがこめかみに食い込んで絶命するという明解さがあり、ゲームがシンプルだからこそ痛みや恐怖がダイレクトに伝わって、本当に嫌なものを見たなぁ……という気持ちにさせられます。

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考え抜かれた装置の数々で、見るものの背筋を凍らせてきた『ソウ』シリーズ。手加減なしの残虐描写も凄まじいですが、死に直面する人間の行動や本性が暴かれていく様が、リアリティ満点に映し出される脚本と演出も見事です。最新作ではどんな恐怖を味わうことができるのか、それはあなたの目で確かめてください。

(文/スズキヒロシ・サンクレイオ翼)