奇抜な漫才の発想だったり、抜群の推理力だったり、卓越した料理の才能だったり。一芸に秀でた人って、本当にかっこいいですよね。新作映画の中から、こんな才能があったらスゴイ! と誰もが感服する登場人物を紹介しちゃいます。

『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』

(C) 2017 映画「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」製作委員会 (C) 2014 田中経一/幻冬舎

<見どころ解説>

テレビ番組「料理の鉄人」の演出家・田中経一の小説を、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『おくりびと』の滝田洋二郎監督が映画化。天皇の料理番だった山形直太朗が考案し、こつ然と消えた幻のフルコース「大日本帝国食菜全席」。そのレシピに隠された謎に迫っていく壮大なグルメムービーだ。レシピの行方を追う現代の天才料理人・佐々木充を二宮和也が、歴史に翻弄された山形シェフを西島秀俊が熱演。絢爛豪華な料理の数々も見応え満点!

(C) 2017 映画「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」製作委員会 (C) 2014 田中経一/幻冬舎

<ここがスゴイよ!>

料理上手な男性って女子的にかなりの高ポイントですが、本作の佐々木の才能は、そんじょそこらの料理上手とは比較にならないほど超人的。なにしろ、彼は一度食べた味を忠実に再現できる絶対味覚の持ち主で、「人生最後に思い出の料理が食べたい」と願う依頼人がいたら、その味を魔法使いのように作り出すこともできる。その代わり、目の玉が飛び出るほど高額な報酬を取るけど、世界に一つだけのスペシャル料理なのだから納得! もしも佐々木のような男性が恋人だったら、ミシュランの星つきレストランのフルコースだって自宅で味わえちゃうかも。

<締めの一言>

料理ができる男って最高!

映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』は11月3日より全国公開

『氷菓』

(C) 2017「氷菓」製作委員会

<見どころ解説>

人気作家・米澤穂信によるシリーズ化もされている学園ミステリーを原作に、山﨑賢人と広瀬アリスの主演で映画化。“省エネ主義”ながら姉の命令でいやいやながら古典部に入部する高校生・奉太郎を山﨑が、謎めいたことが気になってしょうがない好奇心旺盛な女子高生・えるを広瀬が演じ、えるの叔父の失踪の謎を解き明かしていく。ラブストーリーからコメディまで幅広い役どころに挑戦中の山﨑は、無気力な男子高校生がハマり役。幾重にも積み重ねられた伏線が回収されるラストも見応えたっぷり。

<ここがスゴイよ!>

恋愛やスポーツにはいっさい興味ナシ、自ら進んで灰色の高校生活を送っている奉太郎は、クールでマイペースな一面がありながらも、実は同時に遠巻きに周りを観察しているタイプ。しかも、ほんの少しの情報を持ち前の洞察力で分析して、謎を解き明かす推理力の持ち主だった。そうと知れば、ヒロインのえるも長年心にひっかかっていた謎の真相究明を彼に頼むよりほかない!? 手掛かりは十分とは言えないけれど、事実を丁寧に積み重ね、推理を働かせて着実に真相に近づいていく様子はお見事!

<締めの一言>

クラスにひとりはいる!? 目立たないけどデキるヤツ!

映画『氷菓』は11月3日より全国公開

『火花』

(C) 2017「火花」製作委員会

<見どころ解説>

お笑い芸人、ピース・又吉直樹による、芥川賞を受賞した同名小説を映画化。お笑いの世界でうだつの上がらない日々を過ごしている青年が、同様に売れてはいないが才能に恵まれた先輩芸人と出会ったことから新たな芸域に目覚めるが、その先には厳しい現実が……。底辺でもがく芸人の人間模様を悲哀とともに描きながら、たがいに刺激し合って芸を磨き、高め合う世界を浮き彫りにする。お笑い芸人でもある、板尾創路が監督と脚本を担当。

(C) 2017「火花」製作委員会

<ここがスゴイよ!>

菅田将暉ふんする主人公、徳永の強みは、笑いに対するハンパじゃないほどのひたむきさ。ネタは相方に任せず、すべて自分で書き、公園での練習にも余念がない。才能のある先輩、神谷に魅了されて迷わず弟子入りを志願。その神谷に“オマエは自分の面白さをわかっていない”と指摘されるほど自分のことが見えていないのは、ひたむき過ぎるから、なのだ。もちろん恋人をつくっている余裕などなく、神谷とつるんではその才能に近づこうと必死になり、彼のことをノートにビッシリ書き記す。不器用ではあるが、神谷が惚れたように、その熱意は確実に人の心を動かす!

<締めの一言>

ダサくても、ひたむきであれ!

映画『火花』は11月23日より全国公開

『覆面系ノイズ』

(C) 2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会

<見どころ解説>

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの三木康一郎が監督を務め、福山リョウコの人気恋愛漫画を実写化した青春ラブストーリー。人生で出会った大切な2人の男子との再会を信じて、歌声を響かせようとするヒロイン・ニノと、幼なじみのモモ、そして自作の曲のミューズとしてニノを思うユズの三角関係を映し出す。中条あやみ、小関裕太、志尊淳ら注目の若手俳優が共演。音楽と恋に全力投球する主人公たちのキラキラした青春に胸が高鳴る。

(C) 2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会

<ここがスゴイよ!>

一度耳にしただけで、聴く者の心をとらえてしまうエモーショナルな歌声を持つニノ。天性の歌姫の素質を持つピュアな歌声は、不幸な家庭で育つ親友モモの心を癒し、偶然出会った少年ユズの心を一瞬でわしづかみにし、彼女のために曲を捧げたいと思わせるほど強力。まるで美しい歌声で船乗りたちを惑わせるセイレーンのように、ニノの歌声は聴く者をぞっこんにさせる魔性を秘めている。美少女の上に美声の持ち主でもあるなんて、天は二物を与えちゃうんですね! タイプの違う2人のイケメンからラブコールされるのも納得。

<締めの一言>

歌うま女子はモテ女子決定!

映画『覆面系ノイズ』は11月25日より全国公開

『ザ・サークル』

(C) 2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.

<見どころ解説>

『美女と野獣』のエマ・ワトソンと名優トム・ハンクスが共演し、SNS社会の近未来を思わせる悲劇を描いたサスペンス・エンタテインメント。世界No.1シェアを誇るSNS企業に採用された新人が新サービスの実験モデルに抜擢され、自らの24時間をインターネットで公開するも、思わぬ事件を招いてしまう。SNSにはさまざまな情報や意見をシェアし、「いいね!」と共感し合えることの楽しさもあるけれど、『ザ・サークル』が描いたSNSの欠陥や矛盾はかなりショッキング!

(C) 2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.

<ここがスゴイよ!>

人づきあいって難しい。誰しもそう思ったことがあるのでは? ヒロインのメイは抜群のコミュニケーション能力の持ち主。転職した世界的SNS企業では機転のきいた顧客サービスで先輩社員に認められ、大勢の社員の前でスピーチするとなれば、ときにユーモアを交えながら新人らしからぬ実力や度胸で喝采を浴びる。自らの24時間を公開するプロジェクトのモデルに抜擢されると、オープンで飾らない人柄で世界中の人たちを自然に惹き付けていく。メイが人に好感を抱かれるのは、チャンスで能力を発揮しようという向上心や前向きな行動力があるからこそ。今の世の中、コミュ力は何よりすごい武器なのです!

<締めの一言>

人に好かれるコミュ力の第一歩は、積極的な姿勢から!

映画『ザ・サークル』は11月10日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開

サムライせんせい

(C) Movie ver. Master SAMURAI. and (C) Esusuke Croe / Libre 2017 All Rights Reserved.

<見どころ解説>

『新選組オブ・ザ・デッド』などの渡辺一志監督と、『無限の住人』などの市原隼人で、テレビドラマ化もされた黒江S介の人気漫画を実写映画化。突然幕末から現代の日本にタイムスリップした侍の武市半平太が、最初は戸惑いながらも侍姿のまま学習塾で子どもたちを指導する姿を活写する。忍成修吾やベテラン俳優の橋爪功らが共演。世のため、人のために尽くそうとする主人公の生きざまがかっこいい。

(C) Movie ver. Master SAMURAI. and (C) Esusuke Croe / Libre 2017 All Rights Reserved.

<ここがスゴイよ!>

いきなり幕末から平成の世にタイムスリップしたにもかかわらず、カルチャーショックもなんのその、生来の真面目で温厚な性格で周囲の人々を味方につけてしまうチャーミングな主人公・半平太。侍なんて時代劇ぐらいでしか観たことがなかった子どもたちにもなつかれ、“サムライせんせい”と慕われる姿もほほ笑ましい。礼節を重んじ、バカ正直で、現代世界にいても何よりお国のためを思ってやまない彼の純粋さはある意味才能。ケータイもゲームも知らなくたって、この世にはもっと大切なことがあるとサムライせんせいが体を張って教えてくれる日本男児の心意気に感服!

<締めの一言>

日本男児たる者、大志を抱くべし!

映画『サムライせんせい』は11月18日より高知、鹿児島、山口、佐賀で先行上映 2018年新春より東京公開

シネマトゥデイ編集部