映画『鋼の錬金術師』は12月1日より全国公開

『鋼の錬金術師』本田翼 インタビュー

インタビュー

  • twitter
  • facebook
  • はてなブログ
  • google+
  • LINEで送る

コスプレっぽくなるのは嫌

 小学生時代から『鋼の錬金術師』ファンだったという本田翼。今回の実写映画ではそのヒロインであるウィンリィを演じているが、どのような思いを抱きながら演じたのか率直な思いを語った。

1本のデモ映像が背中を押した

Q:大のハガレン(鋼の錬金術師)ファンでいらっしゃる本田さんですが、実写化のお話を聞いてどのように思われましたか?

錬金術をどう描くのだろうという疑問や不安がありました。ファンの方もその世界観をCGでどこまで表現できるかが心配だという部分があると思うんです。お話をいただいた時、映画のデモ映像を観せていただきました。その映像は、エドとアルが登場して錬金術はこう表現しますという短いものだったのですが、その映像を拝見した時に「これは大丈夫」と思いました。ちゃんと錬金術に夢を持ったまま観られるというか、すごくリアルに作り込まれていたんです。

Q:本田さんは、本作のヒロインのウィンリィ役ということもあり、相当なプレッシャーだったのでは?

ウィンリィ役は、やっぱりうれしくもあり不安もありました。大好きな作品でもあったので。原作漫画の『鋼の錬金術師』は、エドもウィンリィも日本人ではなく、ヨーロッパ系の方という印象があったので、自分ができるだろうかとは考えました。ファンの方にもがっかりされたくないですし、かといって外国の方によりすぎてコスプレっぽくなってしまうことも嫌でしたので。とにかく不安が大きかったです。でも好きな作品でしたし、携わりたいという気持ちがありました。だからやると決めるまでにそんなに時間はかからなかったです。ウィンリィを演じる時は、必ず自分の小さい頃から培われたウィンリィ像が役に立つだろうなと思っていました! アニメも漫画も読んでいましたし。その気持ちを忘れないように挑みました。

Q:演じているうちに役への自信がついた瞬間はありましたか?

最初に大丈夫かもしれないと思ったのは、監督の前で山田(涼介)くんとわたしが本読みをした時です。エドとの掛け合いがすごく、すんなりいったんです。初めはどういう風に演じるべきか、エドはどんなテンションでくるのだろうとか、演技の相性などの懸念がありましたが、それがピタッとはまった感じがしたんです。本当にエドが山田くんで良かったと思いました。

イタリアロケでの驚きのお弁当事情

Q:山田さんとの掛け合いはいかがでしたか?

山田くんとは一緒にイタリアロケにも行って、列車のシーンを撮影しましたが、ほとんど掛け合いでNGが出ることはなかったです。こんなにも息が合うものなのかと驚くくらいでした。山田くんもハガレンが大好きで、ハガレンへの気持ちが一緒だったということもあるかもしれません(笑)。

Q:イタリアロケでの撮影裏話もぜひお聞かせください。

イタリアではお弁当の文化がなくて、昼ご飯は家で食べるらしいんです。ですが撮影時には、なかなかお昼の時間も取れないので、現地のスタッフの方に何とかお弁当をお願いしたんです。そしたら紙袋の中にリンゴが丸々一個入っているお弁当で! カルチャーショックを受けました(笑)。そのまんまくるんだ!? と。山田くんと二人でイタリアすごいね……と話していました。

Q:空き時間は観光もされましたか?

トスカーナ地方で撮影していたのですが、イタリアの都市のシエナの旧市街地に行きました。そこは何百年もそのままという街並みが続いていて、本当にきれいでした。見ているだけでハガレンの世界観に入れました。お買い物やおいしいごはんも食べて、満喫しちゃいました。

実写を演じる上で“浮きたくない”

Q:ウィンリィの髪型は原作の金色というよりも茶色のビジュアルになっていますが、先日荒川弘先生が監督に「金髪に寄せなくてもいいですよ」とおっしゃっていたそうです。

先生もOKしてくださっていたんですね。山田くんが思いっきり金髪なので、わたしも金髪だと、兄弟のようなビジュアルになってしまいそうな気がしていて。顔は似ていないとは思うのですが、髪色から似てきてしまうのではないかなと思っていましたし、あんまり金髪すぎるとコスプレ感が出てしまうかなという心配がありました。なので、程よく自分の顔で近づける限りのウィンリィ、かつ違和感のないものにしたくて、明るめの茶色まで抑えていたんです。でも先生がそうおっしゃっていたのを知ることができて良かったです。

Q:「違和感のないものを作りたかった」とのことですが、本田さんご自身もビジュアルを作り上げる際に、自らアイデアを出されたのでしょうか?

意見というほどは出していなかったのですが、やっぱり浮きたくないというか、変にキャラクターっぽくなりすぎたくはない、リアルでいたいという気持ちは、監督とよく話していました。今回は衣装もオーダーメイドなので、それも世界観にバッチリですよね。

Q:役づくりに入った際に、ウィンリィに寄せるために行ったことはありますか?

自分が小さい頃から思っていたウィンリィという女の子について、改めて台本を読んで考えました。寄せるためにというよりも、昔からもっている自分のウィンリィ像はファンの方みんなと同じなんじゃないかと思っていました。演じる仕事をする前から、純粋に好きで観ていたので、その気持ちは大事にしたいと思い、エドに悪態をつく感じとか、思いっきり楽しむところとか、そういうウィンリィの底抜けに明るいところは大事にしました。この映画は内容自体暗い部分もあるので、ウィンリィが明るいパートを引っ張るというか、できるだけ映画を照らせる存在でありたいと心掛けていました。

Q:監督も本田さんはウィンリィが何を考えてどういう存在であるべきなのか、すべてわかっていらっしゃるとおっしゃっていました。

本当ですか? 良かった~!

取材・文:井本早紀 写真:高野広美

記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)

関連映画

マイシアターとは?
お気に入りの映画館を「マイシアター」に設定しておくと、上映中の作品やスケジュールがかんたんに確認できるようになります。
マイシアターは2つまで設定できます。