12月16日公開の『はじまりのボーイミーツガール』は、フランスのベストセラー青春小説を映画化した作品。優等生の女の子マリーと、落ちこぼれの少年ヴィクトールの小さな恋の物語です。

美少年、美少女キャストたちが演じる、子どもと大人の間のひと時。思春期を迎えたばかりの頃の、甘酸っぱい恋を思い出すシーンが次々と展開され、思わず胸がキュンとします。そんな少年少女の心温まる恋愛シーンを紹介したいと思います。

気になっていた女子の自宅へ誘われ……

(C) 2016 GAUMONT-AJOZ FILMS-NEXUS FACTORY

同じクラスの優等生、マリーのことが気になるヴィクトール少年。でも、なかなか自分からは話しかけられません。しかしある日、0点のテストを返されるヴィクトールを気にしたマリーから、「勉強を手伝いたい」と彼女の家に誘われるのです。

初めて入る女の子の部屋、ヴィクトールは思わずキョロキョロしてしまい、落ち着きがありません。学校とは違った雰囲気のマリーの姿を、ドキドキしながら見つめる姿がかわいくて思わず胸キュン! 少し大人びたマリーとは対照的に、まだ子どもっぽいヴィクトールの姿に、思わず思春期の頃を思い出し、甘酸っぱくさせてくれます。

学校からの帰り道、手をつないできたのは……

(C) 2016 GAUMONT-AJOZ FILMS-NEXUS FACTORY

勉強を教えてもらううちに、急速にマリーとの距離が縮まるヴィクトール。やがて、マリーの夢がプロのチェロ奏者だということを知ります。しかし、ヴィクトールはマリーが自分を好きなのかどうか、さらには自分自身もこれが恋なのかわからずに戸惑います。

そんなある日、学校からの帰り道で事件が起きます。ヴィクトールの気持ちを察してか否かはわかりませんが、なんとマリーの方から手をつないでくるのです。そして別れ際に、マリーからヴィクトールのほおにキスの贈り物が!

余裕な様子のマリーとは対照的に、冷静を装っても嬉しさを隠しきれず、ついニヤニヤしてしまうヴィクトール。その姿がなんともいえず、見ている方もニヤニヤしてしまい、思わず胸キュン! すっかり舞い上がったヴィクトールが、親友に「いつ結婚してもいい」と、ドヤ顔で話してしまうところが、また甘酸っぱいのです。

急に態度が変わった彼女に思わず……

(C) 2016 GAUMONT-AJOZ FILMS-NEXUS FACTORY

春休みに入ると、ヴィクトールは湖にあるお気に入りの場所へマリーを誘います。しかし、マリーはこれまで隠していた、ある“秘密”が原因で足取りが安定しません。そのため、湖に架かる桟橋を上手く渡れず、ヴィクトールにしがみついた途端、一緒に湖へドボン!

家族にも学校の友達にも隠していた“秘密”が、ヴィクトールにバレてしまったマリー。彼女は、ヴィクトールに近づいたのも、それが理由であると告げます。本当はヴィクトールに恋しているはずなのに、戸惑いから心にもないことを言ってしまうのです。

急に態度を変えたマリーが何を考えているのかわかるはずもなく、イライラを募らせていくヴィクトールの表情は、観るものを切なくさせ、胸をキュンと締めつけます。このあたりから少しずつ、大人びた顔つきになっていくヴィクトール。恋を経験したことで男らしくなった少年の表情を表現した見事な演技は、この作品の見所のひとつです。

マリーの“秘密”を知ったヴィクトールは、やがて彼女のチェロに対する情熱に心を動かされていきます。そして、仲間たちと一緒に、親にも反対されているマリーの夢を叶えるため、ある大胆な作戦を決行するのです。

2人の健気な姿に、次第に心を動かされていく大人たち。そしてマリーは、夢を叶えるための一歩を踏み出すのですが……。

フランス映画ならではの映像美と、全体に散りばめられた、大人と子どもの間にいる少年少女たちのキュートなやり取り。大人になって忘れかけていたものを、ときめきと共に思い出させてくれる作品です。

この胸キュンな恋の結末は、ぜひ劇場で見届けてください!

(文/サワユカ@H14)