優しくて一緒にいると安心する男性と平穏で幸せな生活もいいけど、やっぱりどこか一癖ある男に弱い。女ってそういうものよね! 根拠のない自信家、過去を偽る男、男気あふれるがむしゃら男などなど、愛すべき癖男に惹(ひ)かれる理由に迫ります。

『伊藤くん A to E』

(C) 「伊藤くん A to E」製作委員会

<見どころ解説>

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の廣木隆一監督がメガホンを取り、岡田将生と木村文乃のダブル主演で、柚木麻子の恋愛小説を映画化した恋愛ミステリー。イケメンだが自意識過剰でオレ様主義のトンデモ男伊藤に、もう先がない野心家のアラサー脚本家矢崎を含め、5人の女性たちが振り回される様子を浮き彫りにする。佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆ら注目の女優たちが豪華共演。ダメダメな男女が織りなすリアルでヒリヒリした物語に引き込まれる。

<気になる一癖>

容姿端麗男というのはなかなか信用出来ない生き物だが、本作に登場する伊藤は平凡な美形男をはるかに超えたスーパーイケメン&資産家という完璧ぶり。だが、言動は傲慢で子供っぽく、5年間彼と付き合っていると信じている恋人に嬉しそうに新しい恋人の話をするものの、実はただの同僚で、伊藤のストーカー行為に迷惑しているという現実が痛い。人の気持ちに無関心で、相手が泣こうがわめこうがノープロブレムのオレオレぶり。人に何と言われようとわが道を貫く痛男のクズさに、ある意味真理を見出してしまうと、伊藤が妙に魅力的に見えてくるから不思議。

<締めの一言>

負けたくないからあえて闘わないというイマドキ男子って、いるいる!

映画『伊藤くん A to E』は1月12日より全国公開

『嘘を愛する女』

(C) 2018「嘘を愛する女」製作委員会

<見どころ解説>

長澤まさみと高橋一生が恋人役を演じ、第1回「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」でグランプリを受賞した企画を映画化したラブサスペンス。意識不明に陥った愛する男性の名前も職業もすべて嘘だと知らされたヒロインが、何とかして彼の素性を調べようと躍起になる姿を描写する。DAIGOと『三度目の殺人』の吉田鋼太郎が凸凹探偵コンビを好演。次第に明らかになる数々の衝撃の事実に心をわしづかみにされる。

<気になる一癖>

仕事最優先のキャリアウーマン由加利の秘密兵器は、同棲中の恋人・桔平。仕事に熱中する彼女に代わり家事一切を引き受け、由加利が酔っぱらって帰宅した際も優しく介抱してくれる神対応ぶり。だが、実は桔平の本名も経歴もすべてが嘘で、一体彼が何者なのかまったくわからないという事実が判明。怒りと絶望と後悔の嵐の中、それでも心の奥深くで桔平を信じたいと願うのは、一緒にいた時間に感じた彼の優しさは嘘ではないと思うから。たとえ過去があったとしても、その人本来の善良さと優しさが、真実の愛に気付かせてくれる。

<締めの一言>

過去を乗り越えてこそ、真実の愛にたどり着く!

映画『嘘を愛する女』は 1月20日より全国公開

『悪と仮面のルール』

(C) 中村文則/講談社 (C) 2017「悪と仮面のルール」製作委員会

<見どころ解説>

ウォール・ストリート・ジャーナルの「ザ・10ベスト・ミステリーズ」に選ばれるなど、海外でも話題になった中村文則のミステリー小説を玉木宏主演で映画化。玉木が演じる主人公は、悪になるために生まれたという業を背負う男。そんな主人公が、すべてを懸けて愛する人を守る姿を衝撃的に描く。メガホンを取ったのは、アメリカで映画演出を学んだ中村哲平。主人公が愛する幼なじみを新木優子が演じる。愛する女性を陰ながら守り、悪にもなる主人公の生き様が切なすぎる。

<気になる一癖>

残忍な父を憎み、母の愛に飢えていた少年時代から、大人になって愛のためなら狂人にすらなれる文宏(玉木宏)。文宏の愛を一身に受けるのは、養女として一緒に育った初恋の女性・香織(新木優子)。香織に害をなす人物がいれば、冷徹にも殺すことをいとわない。とてもまともな人間とは思えない文宏に普通なら引いてしまうところだけれど、ひとりの女性を愛するいちずさと、愛する人のためにはどんな行動もためらわない潔さには脱帽してしまう。「こんなに強く愛されたい!」と思う女性が続出するかも!?

<締めの一言>

愛と狂気は紙一重。一生に一度はこんなに愛されたい!

映画『悪と仮面のルール』は1月13日より新宿バルト9ほか全国公開

『パディントン2』

(C) 2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved.

<見どころ解説>

ロンドンで暮らす紳士的なクマのパディントンの映画版第2弾。前作ではペルーからイギリスへと移住して、ブラウン家の一員となったパディントン。本作では、盗みの濡れ衣を着せられ刑務所へ入れられたパディントンの無実を証明しようと、ブラウン家の家族たちが奔走する。パディントンの声を担当するベン・ウィショーをはじめ前作のキャスト陣が続投するほか、パディントンをおとしめる落ち目の俳優役でヒュー・グラントが出演。イケメン俳優の印象が強かったヒューが、嬉々として悪役を演じているのも見逃せない。

<気になる一癖>

ダッフルコートをおしゃれに着こなし、誰にでも礼儀ただしいパディントン。人間よりもずっと英国紳士らしく、街の人たちに愛されている。ところが、野生育ちゆえか、素直すぎてときに言ってはいけないことを言うのが困ったクセ。ストレートに余計なことを言ってトラブルになることもあるけれど、逆にそのお陰でとっつきづらい相手の心を開くことも出来る。人間誰しも媚を売ってしまうものだけど、パディントンのように相手によって態度を変えない人(クマだけど)ってステキ! 誰にでも正直で親切に接することで、周りの人にも優しくしてもらえると教えてくれる。

<締めの一言>

媚を売らない潔さに男気を感じる!

映画『パディントン2』は1月19日より全国公開

『嘘八百』

(C) 2018「嘘八百」製作委員会

<見どころ解説>

中井貴一と佐々木蔵之介という脂が乗った名優2人がダブル主演を果たし、千利休の幻の茶器をめぐる騙し合い合戦を、遊び心たっぷりに描く痛快コメディー。『百円の恋』の名コンビ、武正晴監督と脚本家の足立紳が再びタッグを組み、大阪府堺市を舞台に、お宝に群がる海千山千の登場人物たちが繰り広げる珍騒動を描き出す。脇を固めるのは友近に森川葵、前野朋哉、木下ほうから個性派俳優の面々。笑いと愛とロマンに満ちた展開に目がくぎ付けになる。

<気になる一癖>

目利きだが大物狙いでスカばかりつかむ古物商小池と、腕はいいもののすっかりうらぶれた陶芸家の野田という中年男性2人。負け組の男たちがタッグを組み、千利休の幻の茶器という最高のエサで、一発逆転を狙って自分たちをコケにした相手に一泡吹かせようと人生最大&最後の賭けに打って出る姿にハラハラドキドキ。“騙されるほうが悪い”が鉄則の骨董の世界で生き抜いてきた男たちの堂々たる騙しぶりはさすが。今までの人生ちょっと不運だったけれど、実際は大きな可能性と実力を内に秘め、まだまだ挽回可能なことを自ら証明してみせたオジさんたちを応援せずにはいられない!

<締めの一言>

まだまだイケる、おじさんがんばれ!

映画『嘘八百』は1月5日より全国公開

『キングスマン:ゴールデン・サークル』

(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

<見どころ解説>

『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督と原作者マーク・ミラーが再タッグを組んだスパイ・アクション『キングスマン』の続編。前作でスパイデビューを果たした英国の若者エグジーが、今回は麻薬組織の狂気の女ボスに戦いを挑む。アクションはもちろん、主人公と共闘するアメリカの同盟組織ステイツマンとのカルチャーギャップ描写などユーモアも完備。前作でスターとなったタロン・エガートンの熱演もさらにホットに!

<気になる一癖>

主人公エグジーは労働者階級の出だが、諜報活動時は仕立てのよいスーツでビシッと決めて英国紳士に変身。とはいえ、ジェームズ・ボンドのようなポーカーフェイス一点張りではなく、若者らしく感情もあらわにする。任務となれば一生懸命だし、昔からのワル仲間とつるんでいるときは心底楽しんでいる様子。一方、恋人にはいちずで、彼女の身に危険が迫っていると知るや、スパイのスキルをフル稼働して命懸けの行動に出る。プロらしからぬ若気の至りとも言えるが、この若気の至りは、観る者のハートをアツくさせずにおかない!

<締めの一言>

若さゆえのがむしゃら感ってすてき!

映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』は1月5日より全国公開

シネマトゥデイ編集部