前作で、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの居場所を見つけ出したレイが衝撃の事実と向き合うことになる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日公開)、2018年にはシリーズの人気キャラクター、ハン・ソロの若き日を描いたスピンオフ作品『ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開されるなど、『フォースの覚醒』(2015年)以来の怒涛の公開ラッシュが続く『スター・ウォーズ』シリーズ。

本シリーズは、マーベルやDCなど、今映画界で常識となりつつあるユニバース系(1つの世界観を複数の作品で共有する形態)の先駆け的存在です。映画はもちろん、小説やマンガ、アニメなどさまざまなメディアでスピンオフ作品が量産されています。スカイウォーカー家に焦点を当てた“正史”だけでも十分面白い『スター・ウォーズ』ですが、スピンオフ作品をチェックしておくと、より深く楽しめるんです!

“クローン戦争”を描く3DCGアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』

『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ<ファイナル・シーズン/ザ・ロスト・ミッション> 』ブルーレイ コンプリート・セット(9,000円+税)、DVD コンプリート・セット(6,000円+税)発売中!デジタル配信中! (C) & TM 2016 Lucasfilm Ltd. http://www.disney.co.jp/studio/starwars/1359.html

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)で構成され、“オリジナル3部作”の前日譚を描いた“プリクエル(前日譚)3部作”。ルーク・スカイウォーカーの父親、アナキンがダース・ベイダーになるまでを描いたこの3部作の間にも、さまざまなスピンオフ作品が生み出されています。

そのうちの1作が『エピソード2〜』と『エピソード3〜』の3年間に宇宙で起こった“クローン戦争”を描く長編3DCGアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008年)です。本作は『エピソード2〜』の最後で勃発した“クローン戦争”の戦況を詳しく描いたもので、アナキンとオビ=ワン・ケノービによる、ジャバ・ザ・ハットの息子ロッタの救出作戦を軸にストーリーが展開します。

さらに本作につづく、テレビアニメシリーズでは、100話以上に渡り、戦争期の銀河内での情勢の変化といった政治的な話など、映画では省略された部分を補足。ボリュームは多めですが、チェックしておくと、アナキンのジェダイとしての成長や、名声を上げるにつれての心境の変化など、『シスの復讐』での彼の振る舞いが、より腑に落ちるはずです。

『新たなる希望』の直前を映画化!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

昨年公開された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、実写映画スピンオフ“アンソロジー・シリーズ”の1作目となる作品。本作は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)の冒頭に登場するオープニング・クロールの“反乱軍のスパイがデス・スターの設計図を盗み出す”という一文を映画化し、『新たなる希望』の10分前までの出来事が描かれています。

「ローグ・ワン」の一行が自らの命と引き換えに手に入れたデス・スターの設計図。その設計図がバトンリレーかのように手渡しで、レイア姫に繋がれていく場面は感涙必至! 『ローグ・ワン』を鑑賞後、『エピソード4〜』を見ると、これまでとは一味違った感動を味わえるんです。

また『エピソード4〜』の直前という時代設定のため、本作にはシリーズのファンにはたまらない懐かしいキャラクターが続々と登場するのも嬉しいポイント。特にCGにより甦ったレイア姫やターキン提督は、あまりにそっくりで衝撃すら覚えてしまうはず!

モフモフで勇敢なアイツをフィーチャー!『イウォーク・アドベンチャー』、『エンドア/魔空の妖精』

さまざまなキャラクターを生み出した『スター・ウォーズ』ですが、その中でも特に人気が高いのが、森林豊かな衛星エンドアに暮らす“イウォーク族”です。クマとイヌをミックスしたようなモフモフで愛らしい外見とは裏腹に、勇敢で好戦的な種族で、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)では、反乱軍と共に第2デス・スターを壊滅に導きます。

そんな彼らにフィーチャーしたスピンオフ作品は『イウォーク・アドベンチャー』(1984年)と『エンドア/魔空の妖精』(1985年)の2作品。アメリカではテレビ映画として放映されたこの2作は『スター・ウォーズ エピソード6〜』でルークたちと出会う前のイウォークたちの大冒険を活写! 彼らがいかに知的で、勇敢で、仲間想いな戦士なのかということがが分かり、なおかつ、かわいさまで詰め込んだイウォークのアイドル映画とも言えるこの作品。イウォークファンならば見ておいて損はない作品です!

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から40年が経ち、ここまで広大なシリーズとなった『スター・ウォーズ』。先日も、新たな3部作の制作が発表されたばかりですが、このユニバースはどこまで広がっていくことになるのでしょうか。ファンにとってはたまらない時代が来たものです。

(文/スズキヒロシ・サンクレイオ翼)