『未成年だけどコドモじゃない』で一目惚れした尚先輩と幼馴染の五十鈴との間に立たされるヒロイン、香琳を演じた平祐奈。共演の中島健人、知念侑李の王子様観など、「みせコド」の魅力を彼女らしい言葉で分析した。

あんまりキュンとしたことがない!?

Q:人気少女漫画の映画化ですが、撮影前に原作は読みましたか?

少女漫画の原作を読むと、毎回そうですけど、今回も香琳ちゃんの何もかもが可愛かったので、「果たして、私で大丈夫か」っていう不安が大きかったです。映画でも、漫画と同じシーンがあるので、撮影前に「ああ、こういう感じでやるんだ」と漫画を見返したりしていました。でも、同じ表情をしようとか、そこまでは意識しなかったです。ちらっと読んで、一応頭に入れておこうと確認ぐらいです。

Q:漫画で読んだ胸キュンを映画で観客に伝える難しさを感じましたか?

そこは男性陣に任せています(笑)。たぶん、キュンとしてくれるのは女子ですし、香琳はキュンとする側なので、実はそんな風にあんまり考えたことがないです。いつも、「お客さんがキュンとしてくれていたらいいな」と思いながら演じています。

Q:撮影中は胸キュンどころではないほど大変だったということでしょうか?

私自身、あんまりキュンとしないのかも(笑)。めったにしないです。赤ちゃんとかを見て癒やされてキュン、みたいなのはありますけど、恋愛系のキュンは映画を観ていてもあんまりないです。

中島と知念はそれぞれタイプが違う王子様

Q:共演の中島健人さんと知念侑李さん、どっちの方が王子様度が高かったですか?

お二人とも王子様って感じがしますが、また違ったタイプです。テイストでいったら、中島さんは洋風な王子様で、知念さんは和風な王子様って感じです。中島さんはどこか、生まれ持った資質があるのかなって思います。典型的な王子というのかな。普段の振舞い方や動作にそれがにじみ出ている感じがしました。きっと、自分の世界観があるのだと思います。見ていて面白いんです。尚先輩と近いんだろうなと思うことが多かったです。知念さんは本当にりんりんみたいに、お坊ちゃまなお家で育った感じ。りんりんはクールで男らしいですが、普段の知念さんはふんわりとしているので、劇中の尚先輩とりんりんが対峙するシーンでは、ぐっときました。二人とも、本当にかっこよかったです。

Q:平さんは自分が三角関係に巻き込まれたらどう対処しますか?

難しいなぁ。両方、ないってなると思います。かわいそうになっちゃいます。

Q:一目惚れはあり? なし? どっちですか。

もし一目惚れしても、性格がよくないとだめです。私はどちらかというと、外見より中身の方が大事だと思っているタイプなので。とはいっても、一目惚れして、中身をもっと知りたいというのはあるかもしれません。一目惚れして、中身がよかったらいいです。

執事を呼びつけるのは快感!

Q:香琳のように、「お姫様になりたい」など、子供の頃から描いていた夢はありますか。

女の子なら絶対お姫様やお嬢様に憧れると思います。今回のお嬢様役で、初めて、リムジンに乗ったり、ドレスを着たり、ティアラを付けたりして……。この映画で夢がいっぱい叶いました。なんだか高貴な気分になりました。16歳の誕生日に自宅なのに、とても盛大なパーティーが開かれて、ハイブランドからプレゼントが続々と届くんです。ヴィトン、グッチ……何でもあって、「なんて豪華なの!」って。私なんて16歳の時、そんなの持ったことなかったです(笑)。

Q:朝、寝ている間にメイドさんがすべて着替えさせてくれて、ヘアメイクまでやってくれるなんて、うらやましい(笑)。

本当ですよね。荷物も執事の鏑木が持ってくれるし。「鏑木?」って言いさえすれば、すぐ飛んできて、何でもやってくれる。鏑木はドラえもんみたいな存在です(笑)。でも、こんな生活していたら、絶対にダメになっちゃいますよ。私も実際にやったらきっと、申し訳ない気持ちになると思います。

Q:撮影中はどんな気持ちになりましたか?

演じている時はすごく快感でした(笑)。メイドさんたちはきっと、大変でしょうね。特に朝の起床後のシーンは、私を運んで、お風呂に入れて、メイクもネイルもして、髪も巻いて、制服を着せて……。よくあんなに息ぴったりにできるなって、感心しちゃいました。とはいえ、私も実際はすごい筋肉を使っていました。吊られていたので、首とか変なところが筋肉痛になりました(笑)。

Q:お嬢様の夢がかないましたが、今度やってみたい役柄は?

次は悪い子ですね。不良みたいな、今回とは真逆の役をやりたいです。自分でもイメージがわかないので、やることで殻を破って、新しい自分を発見できたらと思います。「お前」「なんでだよ」「ふざけんな」とかなかなか言ったことがないので、言ってみたいです!

取材・文:高山亜紀 写真:高野広美