女優から次々とセクハラ行為で告発されたハーヴェイ・ワインスタイン。同じくセクハラが告発されて主演ドラマ『ハウス・オブ・カード』から降板させられたケヴィン・スペイシー。ふたりは現在、アリゾナにある高級リハビリ施設で「性依存症」の治療に取り組んでいます。あまり耳馴染みのない人も少なくないであろう「性依存症」ですが、アメリカではこの心の病を公表しているスターが複数います。

性依存症ってどんな症状?

「性依存症」がアメリカでも一般的に知られるようになったのは、クリントン元大統領とホワイトハウスの実習生だった女性との不倫騒動から。元大統領の性依存症が起因してこうした“不適切な関係”を繰り返していたのではないかとアメリカ国内では分析・報道されていました。

「性依存症」と言うと、異常に性欲が強い人とか、誰とでも関係を結んでしまう人みたいなイメージがありますが、相手あっての行為だけでなく、自慰行為やポルノへの耽溺も含めて自らの性衝動をコントロールできず、そのことが原因で周囲に迷惑をかけ、かつ自分自身も困っているという症状を指すようです。特にストレスや孤独を感じる人がなりやすいとの研究もあり、行為後には虚脱感や不安感を覚える人も多いと言われています。

かつて依存症を公表したスターたち

『氷の微笑』や『危険な情事』のマイケル・ダグラスは2005年頃、ハリウッドセレブの中でいち早く性依存症であることを公表しました。当時、そんな依存症があるの!? と日本でもザワザワしたおかげで(?)、今でもこの話題が出る際に「元祖性依存スター」などと書かれることもあります。

他にも複数の女性との不倫醜聞が報道されたタイガー・ウッズをはじめ、チャーリー・シーンやロブ・ロウ、ビリー・ボブ・ソーントン、歌手のエリック・ベネイらが性依存を公表しています。思えばチャーリーは性豪で有名 、ロブ・ロウは未成年淫行、マイケル・ダグラスやビリー・ボブ、エリックは度重なる浮気を繰り返して結婚生活がダメになった経験がある人たち。

特にマイケルは、浮気が原因で最初の妻と離婚する際、4500万ドルもの慰謝料を支払うハメになっています。人気シリーズ『X-ファイル』のモルダー捜査官役で知られるデヴィッド・ドゥカヴニーは浮気ではなく、ポルノサイトへの執着を止められないことを告白しています。

マイケル・ダグラスは治療+◯◯で回復!?

ドラッグやアルコールのリハビリ施設が充実しているアメリカでは、性依存のリハビリ施設ももちろんあります。心理療法やグループディスカッション、カウンセリングなどの矯正プログラムを受け、性的衝動を抑える薬を服用することで治療は可能だと言われています。

先に挙げたスターたちはみんな真面目にリハビリ施設に入所。チャーリー・シーンは治療を受けた後も女性関係で派手な噂が流れていたので、もしかしたら治療の効果がなかったのかもしれませんが、他の皆さんには多かれ少なかれ効果があった模様。特にマイケルは「治療前は浮気ばかりして元妻(映画プロデューサーのディアンドラ)を怒らせたけれど、今は(現妻の)キャサリン(・ゼタ・ジョーンズ)と子どもたちと共にいられて幸せだ。歳をとって性欲も衰えてきたしね」と語っています。リハビリももちろんですが、最も効果があるのは加齢なのかもしれませんね。

文=安藤千晴