乃木坂46の西野七瀬と、俳優の野村周平がダブル主演を務めるドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」(テレビ東京系)が、2018年1月13日(土)深夜0時20分からスタートする。

本作は、1989年から約3年間『週刊少年ジャンプ』で人気だった『電影少女』(桂正和/集英社)の25年後をオリジナルストーリーで描くSFラブコメディ。西野が役に合わせて20センチも髪を切り、人生初のショートヘアで“ビデオガール”の天野アイに挑戦することも話題を呼んでいる。

25年後もモニターからアイが飛び出し、奇妙な同棲生活を送ることに

原作は、高校生の弄内洋太が、思いを寄せる早川もえみの好きな相手が親友だと知って傷つく中、レンタルビデオ屋で借りたビデオから少女が飛び出して物語が展開していく。ポップな絵柄で登場人物の機微をリアルに描くスタイルでジャンプの看板連載となり、1991年には『電影少女 -VIDEO GIRL AI-』のタイトルで映画化。その他オリジナル・ビデオ・アニメーションや恋愛シミュレーションゲームにもなった人気作品だ。

そんな原作コミックを下敷きに、25年の時を経て実写ドラマとなった本作では、弄内洋太の甥、弄内翔(野村)が、洋太の家でテープが入ったままの壊れたビデオデッキを発見することから物語が始まる。翔がデッキを直して再生ボタンを押すと、西野演じるビデオガール・天野アイが原作と同じく画面から抜け出してくる。その後、純情な男子の心を慰めるビデオガールと、平凡な高校生の奇妙な同棲生活がスタートする。

翔もかつての洋太と同じく、思いを寄せている柴原奈々美(飯豊まりえ)に片思いをしている。原作ではそんな洋太がもえみと付き合えるようアイが画策するうちに、アイと洋太の心の距離が縮まっていくが、このドラマではどんな展開になるのだろうか。

また、コミックでアイは、洋太の愛の力によって生身の人間へと生まれ変わったはず。そういった意味で、この25年間にアイ、ひいては彼女と洋太の関係に何があったのかも気になるところだ。加えて、アイはビデオがDVDからBlu-rayに取って代わり、誰もが当たり前のようにネットや携帯電話を使う21世紀の世界を知らないはず。それだけにアイと翔との時代的なギャップのあるやり取りも、見どころの一つとなりそうだ。

ワレ、そのへんにしとけ!? 実は男前な面もある西野

西野が連続テレビドラマで主役を演じるのは、乃木坂46として主演を飾った「初森ベマーズ」(2015年/テレビ東京系)以来。個人名義では初主演となる。

2017年9月に公開された映画『あさひなぐ』では、薙刀にひたむきに打ち込む東島旭を好演した。薙刀を通して仲間とともに成長していく姿は、引っ込み思案な自分を変えたいと乃木坂46に入った西野と共通する点も多かった。

その一方、今回のアイは、ビデオデッキが壊れていたことで性格が男勝りになってしまったという設定。自分のことをオレと呼ぶばかりか、感情に任せてプロレス技をかけることも。だが、相手を思う真っ直ぐさは西野の芯の強さと重なる部分があり、要所で見せるいじらしさも控えめで儚い印象とマッチする。

さらに、乱暴な言動といってもそこかしこに憎めないチャーミングさが感じられるのも、アイというキャラクター。過去に西野はバラエティ番組でキャビンアテンダントに扮した際、迷惑客を演じたメンバーの能條愛未に「ワレ、そのへんにしとけ!」とアドリブで男前(?)に凄んだことがあり、アイは実際の彼女とも決してかけ離れた存在ではない。

そして、これまでに出演した作品から考えるに、役そのものを演じるというより、役を自分に引き寄せ、自身の喜怒哀楽に裏打ちされたキュートなアイを見せてくれそうだ。

このドラマで西野個人の可憐さはもちろん、活発さやコミカルな部分などさまざまな魅力が、乃木坂46ファン以外にも幅広く知れわたることになるだろう。振れ幅の大きな役ということもあり、彼女自身も女優としてのさまざまな引き出しが新たに開くことにもなりそうだ。

そんな西野の相手役は、実力派イケメン俳優として知られる野村。最近では「ドクターX ~外科医・大門未知子~」第5シリーズ(テレビ朝日系)で、ゆとり世代の傲慢な外科医師を演じたことが記憶に新しい。そんな彼が、ナイーヴで冴えない高校生をどう演じるかも楽しみだ。なお、原作には純情な男子心をくすぐるサービスカットも散見できたが、ドラマではどのようにアレンジされているのか…? そちらも見どころの一つになるだろう。

(文/兒玉常利@アドバンスワークス)