2018年1月12日(金)公開予定の『伊藤くん A to E』は、モンスター級の「痛男」と崖っぷちアラサー「毒女」を中心に巻き起こる震撼恋愛ミステリー。本作で、容姿端麗だけれど自意識過剰で無神経な痛男に振り回される女性脚本家を演じているのは、木村文乃です。

木村文乃といえば、「A LIFE〜愛しき人〜」(2017年)や「ボク、運命の人です。」(2017年)、『火花』(2017年)など、ドラマ・映画ともに出演が相次ぐ今もっとも忙しい女優の一人。ここでは、木村文乃の経歴や素顔に迫り、その魅力をご紹介します。

長い下積み生活の後に「ちふれ」CMで話題に!

近年ではその顔を見ない日はないと言ってもいいほど活躍している木村文乃ですが、芸能界に入ったのは2004年のこと。現在の地位を確立するまでには時間がかかっていることがわかります。

デビュー後は『風のダドゥ』(2006年)で映画初主演、「功名が辻」(2006年)で大河ドラマ出演を果たすなど、順調にキャリアを積んだ木村でしたが、やがて仕事に恵まれない時期が訪れました。さらにアトピー性皮膚炎が悪化しカメラの前に立てなくなり、芸能活動を休止せざるを得なくなってしまったのです。木村はこの時期、チラシ配りやファミレス、皮膚科の受付など、さまざまなアルバイトを経験したといいます。

23歳でスカウトされ再び事務所に所属すると、木村は化粧品「ちふれ」のCMで一躍注目を集めます。その後は立て続けに4社のCM出演が決定したり、「梅ちゃん先生」(2012年)で連続テレビ小説に出演したりと快進撃がはじまりました。

そして女優デビューから10年を迎えた2015年、「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」で連ドラ初主演を果たします。長谷川京子や檀れい、安達祐実など主役級の女優たちとの共演でしたが、木村は放送時のインタビューで「遅咲きだった分、庶民の感覚をみなさんよりもずっと引きずってきたから、そういうところは自分に近いかなと思う」と語り、浮き立つことなく、セレブ妻たちの中に紛れ込んでしまったシングルマザーを力強く演じました。

「♯ふみ飯」も人気!私生活はいたって堅実

木村文乃の人気を支えているもうひとつのコンテンツが、インスタグラムです。木村は「ふみ飯」というハッシュタグをつけて自身の料理をアップすることを日課としていますが、栄養バランスや彩りに気を使った料理が評判を集め、フォロワー数は現在222万人にも上ります。アトピー性皮膚炎の原因には食生活も関係していることから、彼女の手料理は、女優としての体調管理という側面も大いにあるのでしょう。

また、木村は2016年の結婚報告もインスタグラムで行いました。お相手は約5年にわたり彼女に演技指導をしていた男性で、木村は「下を向いて歩いていた私に勇気や力をくれた明るく温かい太陽の様な方」と表現。売れない時期を支えてくれた相手とのゴールインは、木村の堅実な素顔を覗かせる幸せなニュースとなりました。

『伊藤くん A to E』でイタい毒女に挑戦!

(c)「伊藤くん A to E」製作委員会

「A LIFE〜愛しき人〜」(2017年)ではオペナース、「ボク、運命の人です。」(2017年)ではOLなど、一般的な職場にいる人物を演じることが多い木村。「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」(2015年)出演時のインタビューで「おかげで金銭感覚はまともですよ」と語っている通り、「普通に職場にいそう」と思わせる彼女の雰囲気には、かつての下積み生活が貢献しているようです。

(c)「伊藤くん A to E」製作委員会

そんな木村が『伊藤くん A to E』で演じる女性脚本家は、“伊藤”という男に振り回される女性たちに毒づきながらも、気づくと自身も伊藤に追い詰められていく役どころ。プライドだけは高く他人の不幸を利用してまで成功を手に入れようとする女の黒さを、リアリティたっぷりに演じ切ります。2018年には映画『羊の木』やドラマ「99.9 -刑事専門弁護士- SEASON2」の出演も決まっている木村ですが、それらとも全く異なる役について、「自分と重なる部分もあり心が忙しかった」と語りました。

甘い恋愛の裏で渦巻く嫉妬や執着、優越感……誰もが感じたことのある毒を赤裸々に描き出す本作は、きっと木村文乃の新たな一面を見せてくれることでしょう。

『伊藤くん A to E』は、2018年1月12日(金)より全国ロードショーです。

(鈴木春菜@YOSCA)