映画『ちょっとまて野球部!』で主演を務める俳優・須賀健太が同月10日に完成披露試写会で語ったエピソードが凄い。まだセリフを覚えていないシーンを急きょ撮影することになった須賀は、台本7ページにわたる長ゼリフをものの5分で覚えたというのだ。“セリフの入りが良い”のは天性の役者の証だろうか。ほかにもまだいる、驚異の暗記力を持つ役者とは果たして!?

「前日でOK」「2日で完璧」すぐ覚えるから超余裕なのは

自らを「セリフ覚えの良いほう」と評するのは、俳優・菅田将暉だ。おととし2016年は、年間10本以上の映画やドラマに出演するほどの超過密スケジュールぶり。ところが当の本人は、同年11月3日放送の「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)にて、「撮影前日、寝る前にベッドで台本を読むだけでセリフが覚えられる」と涼しい顔。菅田のマネージャーも「台本を読んでいる姿を見たことがない」と証言。同じくゲスト出演した女優・杏が驚きの表情を浮かべる一幕も見られた。

女優・宮沢りえも驚異の記憶力を持つ。2013年の舞台「おのれナポレオン」では、公演期間中に心筋梗塞を発症した女優・天海祐希の代役を務めた宮沢。急きょの代役のため、わずか2日間で130のセリフを覚えたというエピソードを、2016年1月1日放送の「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)で嵐・松本潤が紹介した。「(劇場で観て)ずっと鳥肌立ってた」と称賛を惜しまなかった。

「書き込まない」「一度も見ない」現場で台本不要なのは

女優・広瀬すずもセリフ覚えの良さを公言している。2017年3月11日放送の「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)では、台本には何も書き込まず、撮影現場では台本自体読まないことに言及。「映画『怒り』の時は撮影中1回も見てないです。全部撮影前に入ってて」とも語った。

2015年公開の映画『海街diary』では、監督の方針で“台本ナシ”の撮影に挑戦。「段取りの際に監督が耳元でセリフを言ってくれて、そのまま棒読みで一回言って(本番に臨んだ)」と暴露し、共演者を驚かせた。

現場に台本を持ち込まないのは、広瀬だけではない。お笑いタレント・明石家さんまが2015年1月7日放送の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)で挙げたのは、女優・深津絵里と元SMAP・木村拓哉の名前だ。曰く、「あいつらは現場で台本持たない。『ちょっと見して』とかもないの」。

木村にいたっては、2014年のドラマ「HERO」(フジテレビ系)第2シリーズ・最終回に出てきた“一人長ゼリフ”をわずか30分間で覚えてしまうほどの暗記力の持ち主だ。同年9月22日放送の「ごきげんよう」(フジテレビ系)で共演の女優・吉田羊が語ったところによると、「普通の人が1時間くらいかかるところを1分位で覚えちゃうんじゃないか」とも。木村の主演ドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)では、そのセリフ回しにも注目が集まりました。

プロの役者に必要なのは“演技力”はもちろん、“暗記力”ともいわれている。製作の都合上、撮影数日前ギリギリに台本が出来上がるケースや、現場で急きょセリフが変更となるケースも少なくないからだ。加えて、複数の仕事を平行する売れっ子役者ならば、台本暗記に割ける時間も限られている。顔がいい、人気がある、演技力が高い……それだけでは決して生き残れないのが、芝居の世界。“役者道”は“いばらの道”か!?

(文/ナカニシハナ)