年明け早々、“モノノフ”(※)たちに衝撃が走った。アイドルグループ・ももいろクローバーZの有安杏果が1月21日のライブを最後にグループから卒業することを発表したのだ。

卒業の理由を「普通の女の子の生活を送りたい」とブログにつづった有安は、「(子役時代からの)22年間で出来なかった普通のことを、少しずついろいろやってみたい」ともコメント。華やかにも見える世界だが、アイドルにはアイドル特有の悩みがあるようだ。彼女たちの苦悩とは……?

※ももいろクローバーZのファンのこと

“グループありき”のアイデンティティにクライシス!?

アイドルでいるのは楽じゃない――元AKB48・渡辺麻友が、かつてそんな悩みを口にしている。

2017年12月末の紅白で最終ステージを飾った渡辺は、同年7月24日放送の「Momm!!」(TBS系)にて、「(王道アイドルと言われることは)最初は平気だったんですけど、最近……二十歳過ぎてくらいから自我が芽生え始めるというか」「AKBの肩書がなくなったら何も残らない」「すごく不安」など、苦しい胸の内を明かしている。

避けられない“グループ内格差”の現実!?

メンバーが複数いるグループ内には、“人気格差”が生じることも。本格的なバンドでありながら、女性からアイドル的人気を誇り、さらに男性も服装や髪型を真似るなど、ファッションアイコンとしても支持されたチェッカーズ。

メンバーの1人で、芸人・平野ノラの「鶴久と寝たわ」のネタでもおなじみの鶴久政治は、2015年11月30日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)で教壇に立ち、藤井フミヤらほかメンバーと自身の間に生じた“グループ内格差”に言及した。自分だけスカートを履いてジャケット写真を撮影したこと、音の出ないマイクで歌っても誰にも気づかれなかったことを苦い表情で語っている。

思わず赤面“ド派手衣装”もアイドルの苦難!?

アイドルといえば、キラキラの衣装が代名詞だが……。その胸中はなかなかに複雑のよう。人気アイドルグループ・嵐が1999年結成当時に「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で身にまとったのは、ノースリーブのスケルトン衣装。2017年1月3日放送の特番「嵐ツボ」(フジテレビ系)では、メンバーがこの衣装について「何で誰も何も言わなかったんだろうね」と笑い交じりに本音を語った。

衣装については、過去にもHKT48・指原莉乃が「(グループ内で最年長者の自分には)衣装キツイ! セーラー服を基調とした衣装とかマジで止めて欲しい!」、元SMAPの中居正広も「黄色上下とか勘弁して」などと発言している。

さまざまな悩みを抱えるアイドルたちだが、その悩みの中には“後日談”が存在することも言い添えなくてはならない。元チェッカーズ・鶴久は“空気のような存在”だった自分を変えるべく、ギターを猛練習し作曲者に。「WANDERER」「ミセス マーメイド」など、チェッカーズのヒット曲を多数生み出した。

嵐は件の“スケスケ衣装”がファンの間で語り草に。2013年11月29日の「ミュージックステーション」にメンバーが同じ衣装で登場すると、会場のファンたちからは悲鳴にも似た大歓声が。ネット上も「出た、伝説の衣装!」「やっぱ嵐はこれでしょ、最高!」など、喜びのコメントに溢れた。

冒頭で触れた、元ももクロ・有安と元AKB48・渡辺も、今の悩みを“後日談”として語ってくれるときがくるかもしれない。卒業という転機をチャンスに変え、これまで以上に活躍するであろう、彼女たちの今後を楽しみにしていよう。

(文/ナカニシハナ)